今更ながらに自己紹介・・・

ドッグトレーナーの磯野麻衣子です。冬春は横浜市在住、夏秋は八ヶ岳在住です。

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2009年の3月に高校を卒業して、4月に初めての海外に渡りました。向かった先はイギリス、そこから私の”犬”修行が始まりました。

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イギリスで受け入れてくれたフィリッパ・ウィリアムズ先生は家庭犬のトレーナーとして30年以上イギリス全土で活躍をしています。彼女は幼少期からビーグルやシェパード、ボクサーやJRT数多くの犬種と暮らす中で、ゴールデンレトリバーが彼女にとってのお気に入り犬種でした。オビディエンスやアジリティなどのドッグスポーツが身近にあった中でも、ゴールデンレトリバーと暮らす生活の中で、必然的にガンドッグとして猟場に出向くこともあったため、どんどんガンドッグの世界に入っていったそうです。現在彼女自身はBパネルジャッジでもあること、そして競技者としても、チャンピオンシップに6回出場経験があり、複数頭をFTChに作り上げたこともあります。

先生の趣味であり、現在の集客のメインであるガンドッグを私は現地で知り、私自ら競技者として愛犬との共通の趣味として行うことで、ガンドッグの魅力にはまりました。

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2014年10月【The Yorkshire Gundog Club】主催のField Trial 

Noviceで当時3才のベスパと優勝

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2015年7月【Vale of York Working Retriever Club】のコールドゲームWT

Noviceにて当時1才11ヶ月のベリーと優勝

ガンドッグのルーツは猟場で活躍する犬たちの事を指しますが、ヨーロッパや欧米ではレトリバー種が人気犬種ランキングでは常に上位であること、ドッグスポーツとしてもイギリスでは開催するクラブがレトリバー種だけで70あることからも人気が定着しているのがわかります。

ガンドッグの魅力として、私がフィリッパ先生に教わった数多くの中でも、そのスキルやテクニックや教え方はガンドッグに特化した物ではなくて、家庭犬としてのコミュニケーションの延長線上にあると言うことです。

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【実際の猟場での様子】

どんなに意欲的でスピーディーに回収作業ができる犬たちも、ガンズが鳥を撃つドライブの間は静かに待機、1人につき多くの犬を連れている方が賃金をもらい、お仕事を与えてもらえます。

飼主さんに連れられて猟場で回収作業をガンドッグたちの多くは、作業が終わり飼主さんと家に戻ると暖炉の前で横たわり、今日一日起きたことの夢を見ているのか、満足げに眠っている姿が特徴的です。いわば作業犬と思われるガンドッグも、それは猟場でも活躍ができるということで、その土台には飼い主さんのベストパートナーであり、最良の家庭犬であるということを私は実際に経験して学びました

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ガンドッグたちの作業はあくまで猟場でシューティングを楽しむ人たちを支える裏方役なので、邪魔をしてはいけないためにどんなに意欲的でも自制心のある落ち着きが求められます。その姿は犬が走ってハンドラーさんから離れてしまっても、笛を吹けば動きを止めてハンドラーに意識を向けて、右・左・後ろ・サーチと遠隔指示も受け入れるのです。

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フィリッパ先生のもとで学んだことはトレーナーとして生徒に教えるトレーニングスキルだけではなく、ブリーダーとしてもTV番組に取り上げられるほどの経験豊富なので、ブリーディングのお手伝いや、自分の子犬を選んだときの接し方やパピートレーニングも1から勉強になりました。将来ガンドッグとして活躍していくためにパピーの時に何を心がけるか、それは家の中で暮らしていくためにも、家庭犬としてコミュニケーションをとっていくためにも大切な要素ばかりでした。

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最良の家庭犬としてのトレーニングを基にガンドッグトレーニングがあります。

今の私がドッグトレーナーとして生徒さんにアドバイスをお伝えする上で心がけている「犬の学習の仕方を理解して、犬を指示でコントロールするのではなく、犬の感情をコントロールできるようにアプローチする」をはじめ多くの名言(笑)が頭に浮かんだきっかけは、、、

イギリスでガンドッグを知って触れて、その後日本でもガンドッグの競技をみるチャンスがありました。それは競技としてイギリスでみたものとかけ離れていたと言うことはもちろん、私は多くの方が向ける犬への姿勢へも疑問を持ちました。
犬が大好きで、かけがえのない家族として迎えているはずなのに、その犬とのコミュニケーションは非常に乏しくて優しい容姿の方なのに犬に向かっては
「つけ!!!座れ!!!待て!!こらーーーーーーー!!!!」

そして人間の気持ちを一方的に犬に押しつけているようにも思いました。

最良の家庭犬としてのコミュニケーションが取りやすい犬が行うスポーツがガンドッグだというのをイギリスで見てきたはずが、そのかけ離れた姿に

「人が犬に向き合う姿勢から見直さなければ日本のガンドッグ競技はかわっていかないな」と気づきました。ただ初めは指示漬けで犬とコミュニケーションを取ろうとしていた飼い主さんは「根拠なく、他の方法を知らない」というのがほとんどの理由です。好んで犬を怒鳴って言うことを聞かせようとしていたのではなくて、場合によってはプロの指導のもとそのように接している方ばかりのようにも思います。

イギリスはじめヨーロッパでは犬を迎えた場合、ドッグトレーニングは健康診断に動物病院に行くことと同じくらい当たり前で、公民館でもパピークラスが開かれています。パピークラスが月例的に終わると、ショーチャレンジか、家庭犬に欠かせないオビディエンスクラスやアジリティクラスか、レトリバーならガンドッグクラスに進みます。

犬と暮らす=犬と楽しめることを見つけることが当然で、ただ犬に癒してもらうだけではなく、犬と共通の趣味を持つと言うことは飼い主の役割であると言う認識があるように思いました。

犬への接し方は人生の伴侶として暮らす歴史が長いことにより、犬を犬として理解して、コミュニケーションの取り方の選択肢も豊かであること、それは公共交通機関に当たり前に同乗できることや、公園やパブリックスペースを共有できることからも伺えます。そういった意味では「番犬文化」がある日本は認知が異なる部分は当然あるのかなと思います。

そのため私は競技に特化したトレーニングを提供するだけではなくて、
イギリスで見て経験してきた、犬の作出目的を理解した上で、犬から癒しや笑顔や愛情など与えてもらうものが多いのであれば、必ず恩返しをするような、犬が満たされる犬生を送れるように惜しみなく努力できる暮らしづくりの提案、

そして飼主さんとその愛犬との暮らしが豊かになる、絆が深まるトレーニングになるように心がけています。その延長線上に、競技会に出ても成果が残せるガンドッグが存在します。そのポイントを普段のトレーニングで心がけています。

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2016年3月ワーホリ2年が終わるときに、お別れ会に集まってくれたイギリスで出会った犬たち(共通点はフィリッパのもとでガンドッグを楽しむためのレッスンを受けている)

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2019年7月 イギリスで経験したドッグホリデーを那須高原で再現、生徒さんたちとSUPとカヌー体験




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