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.* じっくりとあそびに付き合う *.

おはようございます!

チャイルドマインダーのみぎたです(*'ω'*)


4歳くらいの男の子と遊んでいると、たまたまなのか、みんなが通る道なのか、ごっこあそびがより具体的で、特撮風の劇タッチなのに驚くことがあります。


はじめはこどもが自分で「キンキュウジタイハッセイ!」などと声をあげ、持っている玩具同士をぶつかり合わせたり、追いかけるようにしたり、隠してみたりしているのに、だんだんと一緒に遊んでいる保育者を巻き込み、「これ持って、待てーって、追いかけて」「あそこが火事で大変です。すぐに来てください。って言って」「参った。って言って」「こう言って?」「ああ言って?」と、セリフを考えては保育者に言わせ、ドラマさながらのあそびになっていることがあります。
そして、保育者の玩具の動かし方が違ったり、セリフが長すぎて覚えられず途中で間違えたりするとこどもから指導が入るので、まるで「演者と監督」のようで緊張感さえ走ります。

ここで驚くのが、こどもの豊かな想像力です。

私は個人で訪問保育を行っておりますが、とある訪問先の男の子がごっこ遊びがとても好きで、二か月間、ほぼ毎日一つのテーマ(その時はケイサツゴッコ)でごっこ遊びを楽しみました。
毎日同じと聞くと、飽きてしまいそうと思いますが、これがなかなか面白くて奥が深いのです。

「ケイサツゴッコ シヨウヨ!」というこどもからの誘いで始めて、最初のうちはただ、玩具を使い警察と泥棒にわかれて追いかけあったり捕まえたりと本当に単純なものでした。それが、次第にストーリーが生まれて、泥棒のせいで物が壊れたり盗まれたり、いろんな角度から攻め込まれたり、食べ物屋さんや動物、恐竜が出てきたり、ケガ人が出たりといった設定や、泥棒が改心していい人になって警察に加わることになったり、仲直りをしたりと感情が絡む複雑なやり取りを組み込んでみるなど、こどもが遊びながら自分でいろいろと考えて発展させ、最終的には、壮大な「ケイサツゴッコ」に仕上がっていたのです。
私もこどもと同じ目線になって一緒に遊び、「こうするとよさそうだね」と多少の口出しはしましたが、そこから広がるこどもの想像力の豊かさには本当に驚かされました。

これは、訪問保育で、しかも一対一でじっくりとこどものあそびに付き合えたからこそ出来たことで、これがもし集団での保育環境下だったら、たとえストーリーが生まれていても気づいてあげられず、単純なあそびのまま終わることになってしまっていたかもしれません。






あそびの先に仕事があるとはよく言ったもので、こどものころに経験したあそびの中の出来事が、大人になって就いた職業に影響を与えるのはよくあることです。ごっこあそびは特に、職業体験の前身とも言えます。

働く保護者の方たちは、日々の忙しさでじっくりとこどものあそびに付き合うことができない時もあります。
そんな時こそ私たち保育者の出番なのです。

ただのあそびなどと思わず、これがこどもの未来に関わる重要な時間なんだと胸に留め、大切に過ごしたいですね。


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