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【お金のこと】②

2020/10/06にオンラインサロンに投稿した記事になります。


おはようございます!
今日の記事は、3日前にアップした【お金のこと】➀の続きになります。


先日お話した6歳の男の子は、お金の話が本当に大好きなようで、ある日の昼食時には同じテーブルに座っているお友だちに向かってこんな話を始めました。
「ボクね、お金、銀行に預けているんだよ」
周りのお友だちは銀行が分からなかったのか、ポカンとしていたので
私が「えらいね!」と返すと、
「うん。100円が12枚と…、紙のお金が7枚!」
私:「わぁ、お金持ちだね」
「そうだよ!お金持ちなんだよ」
と、先日の悲しい表情とはうって変わって、生き生きと。返事をしてくれました。

そこで私が
「そのお金、上手に使おうね」
と伝えると
「上手にってどういうこと?」
と聞いてくれました。

上手にとは言ったものの、お金音痴で生きてきた私には説明をするのも一苦労でした。

お金には大きく分けて3つの使い方があります。
・消費
・浪費
・投資
この中から浪費と投資について話してみようと思い、その子が分かりやすい言葉を選びながら話してみました。

私:「そうだね…、ムダ遣いしないようにするといいかな」
「ねぇ、ムダってどんなこと?」
私:「そうだねぇ、本当はそんなに欲しくないものなのに、誰かが持っているからってまねして買ってみたり、すぐ捨てることになってしまうようなものを買っちゃったり、あとは、お菓子をいっぱい買いすぎちゃうことかな」

私:「これがムダ遣い。そうではなくて、いいことに使うようにすればいいんじゃないかな?」
「いいことってどんな?」

私:「自分のためならたくさん本を買うこと。それ以外だと、人のためになること。誰かを手伝いたい助けたいと思ったり、困っている人がいたらその人のために使うようにしたらいいかもしれないね」


6歳のこどもには少し難しいかなと思いはしましたが、お金のことが好きでその使い方に興味を持っているときだからこそちゃんと教えてあげたいと思って、私はその子に話してみました。

今は難しくてよく分からなくても、これからその子が自分でさらに学び理解できるようになった時、思い出してくれたら嬉しいと思っています。

■日本人は何故、お金音痴なのか■

6歳の男の子とのお金の話はここまでなのですが、そもそも日本人は何故お金音痴なんでしょうか。
日本では何故、学校などの教育の場においてお金のことを学ぶ機会がないのでしょうか。

アメリカでは「お金について学ぶ権利と義務がある」と法律で決まっていて、42年前には「Money & You」という世界一の、お金を学ぶためのプログラムも作られています。

日本では各家庭での親のお金に対する価値観を見てちょっと学ぶ程度で、学校などでは教えてもらえないのに、アメリカではきちっと整備されて学ぶ機会が与えられている。
これは大きな違いですよね。

この理由、わかりますか?

それは
『貧乏なほうが支配しやすいから』だそうです。

私はこれを知ったときとても衝撃を受けました。

大人になってようやくお金のことを学び始めて、どうして学校では教えてもらえないのかと不思議に思っていましたが、理由がそれだったとは、悲しいし、衝撃的過ぎました。

なので、私はこの事実をこの記事をもって、多くの人に伝えたいのです。

さらに言えば、富裕、貧困と学びの有無には関係性があって、学ぶ場が与えられていないまたは学ぶ機会がない地域や環境にある人たちは、苦しい生活を送っていることがほとんどだと統計が出ています。

保育の現場での話をすると、保育士は給料が低い、安すぎて生活ができない、苦しい。こういった声がよく聞かれるのですが、そもそもそういう人たちは、こどもの頃にお金について学ぶ機会が得られないまま大人になってしまったことに原因があると思います。

こどもの頃になんとなく親から教えられた価値観のまま大人になったため、それが当たり前でおかしいとも思わないので、現状に不満があっても解決しようという考えが起きにくい。
お金について正しく学ばなかったために、学べることすら知らずに行動を起こすこともできない。

これが、給料が安いと嘆く保育士の現状だと思います。


学びが、貧困から抜け出す手助けをしてくれます。


ものすごい速さで時代は進み変化をしているので、取り残されないようとにかく必死になった方がいいでしょう。

その上で、こどもの頃に教わったことすべてが常識なんだと思わず、広く世の中を見渡して、きちんと知識や情報は得てほしいと思っています。

お金のことに関しても、こどもは純粋な気持ちで学びたがっているので、こどものうちからきちんと学べるようプログラムを作ったり取り入れるなどして、環境が整備されていったらいいですね。


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