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[DET]2022年戦力分析 投手編
ご無沙汰しております。2022年になってから中々投稿できず申し訳ありません。今シーズンもよろしくお願いいたします。今回は投手陣のオフの補強を簡単に振り返りながら、今シーズンの戦力分析を行っていきたいと思います。
先発
主な入退団
入団
エドゥアルド・ロドリゲス 28歳 LHP
5年$77M(2023年オフにオプトアウト可)
マイケル・ピネダ 33歳 RHP
1年$5.5M(+最大$2.5Mの出来高)
退団
マシュー・ボイド 31歳 LHP → SF
ホセ・ウレーニャ 30歳 RHP → MIL
オフシーズン序盤の11月にBOSからFAのエドゥアルド・ロドリゲスと5年$77M、ロックアウト後の3月に同地区のMINからFAのマイケル・ピネダと1年$5.5Mで契約しました。
Officially official!
— Detroit Tigers (@tigers) November 16, 2021
The #Tigers have signed free agent LHP Eduardo Rodriguez to a five-year deal. pic.twitter.com/dSXGhrlKBh
Welcome to Detroit, Big Mike!
— Detroit Tigers (@tigers) March 19, 2022
We have agreed to a one-year deal with Michael Pineda. pic.twitter.com/VBwGAlz9mj
ロドリゲスは2019年に19勝、昨年は13勝を記録。まだ28歳と若くFA市場では人気を集めていましたが、早い段階で契約に漕ぎ着けました。昨年のERAは4.74ですが打球管理は優秀で、Baseball Savantの指標も軒並み高水準です。
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DETの本拠地コメリカ・パークはどちらかと言えば投手有利の球場ですので、昨年よりは成績の向上が見込めるのではないかなと思っています。2020年に心筋炎でシーズンを全休するなど健康面でのリスクはありますが、現状の投手陣では実力・実績共にNo. 1であり、ローテーションの中心としての活躍を期待しています。
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ピネダは今年33歳となるベテランで、昨年は9勝、ERA3.62をマーク。見かけによらずと言っては失礼ですが、優れた制球力を誇る技巧派投手です。
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ただし、制球以外のほとんどの指標が真っ青で球速も低下しており、不安が残ります。とはいえ1年契約なのでリスクは少なく、とりあえず今年1年しっかりローテーションを回してくれればいいかなと思っています。イニング数に応じた出来高も付いているので、本人のモチベーションも上がるんじゃないでしょうか。なお、ビザの問題で長らく渡米できておらず、調整不足のため開幕は3Aで迎える模様。順調にいけば今月下旬にはチームに合流できるようです。
この他に、昨年マイナー契約から這い上がってローテーションの一角を担い4勝、ERA3.07をマークしたウィリー・ペラルタと再びマイナー契約を結びました。
ピネダ同様ビザの問題で渡米できず、母国ドミニカでトレーニングを続けていましたが、先日ようやく到着したようです。彼もおそらく開幕には間に合わないと思いますが、昨年のようにシーズン途中に合流して活躍してくれることを期待しています。
予想ローテーション
1.エドゥアルド・ロドリゲス LHP
2.ケイシー・マイズ RHP
3.タリック・スクーバル LHP
4.マット・マニング RHP
5.タイラー・アレクサンダー LHP
6.マイケル・ピネダ RHP
ピネダが合流するまでは先発とリリーフを兼ねるアレクサンダーがローテーションに入ることになりそうです。昨年ノーヒッターを達成するなど飛躍したスペンサー・ターンブルはTJ手術を受けているため、残念ながら全休が濃厚です。
新加入のロドリゲスは素晴らしい投手ですが、絶対的なエースではありません。彼がローテーション1番手のままだと将来的に厳しいため、低迷期にドラフト上位で指名したマイズ、スクーバル、マニングのエース候補3人の覚醒が待たれます。特にスクーバルはSTで支配的な投球を見せており、期待大です。
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この他に前述のペラルタや、共にドラフト1巡目指名ながら怪我に苦しみ、未だにMLBデビューできていないジョーイ・ウェンツとアレックス・ファエド、昨年傘下の先発投手プロスペクトの中では最も飛躍したボー・ブリスクらの昇格もあるかもしれません。
ボイドとの別れ
補強が進んだ一方で、2015年途中の加入以来エースとして活躍してきたマシュー・ボイドがノンテンダーとなりました。昨年9月に左手の指を痛めて手術を受け、復帰は6月頃となっています。DETにいた期間は打線の援護に恵まれず勝ち星は伸びませんでしたが、低迷期の中毎年ローテーションを守ってくれたのは本当に感謝しています。
The Tigers announced that they will not tender a contract to LHP Matthew Boyd for the 2022 season.
— Tigers PR (@DetroitTigersPR) December 1, 2021
球団は非常に簡素なツイートで済ませてしまいましたが、ボイド本人は長文でファンに向けた感謝のメッセージを投稿していました。
Love you Detroit! pic.twitter.com/T5fUGoFDW0
— Matthew Boyd (@mattboyd48) March 17, 2022
その後はコンテンダーのSFと1年契約。NPBではまず起こらない「タイガース」から「ジャイアンツ」への移籍となりました。今後も応援していきたいと思います。
リリーフ
主な入退団
入団
アンドリュー・チェイフィン 31歳 LHP
2年$13M(2022年オフにオプトアウト可)
ジェイコブ・バーンズ 31歳 RHP
マイナー契約
ミゲル・ディアス 27歳 RHP
マイナー契約
退団
デレク・ホランド 35歳 LHP → BOS
エラスモ・ラミレス 31歳 RHP → WSH
手薄だった左のリリーフにOAKからFAのアンドリュー・チェイフィンを加えました。
It's official!
— Detroit Tigers (@tigers) March 17, 2022
We have agreed to a two-year deal with LHP Andrew Chafin. pic.twitter.com/j9cQEGwxtI
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チェイフィンは昨年CHC、OAKの2球団で合計71試合に登板してERA1.83と抜群の安定感を見せています。個人的に是非とも欲しいと思っていた選手の1人だったので、獲得が報じられた時は本当に嬉しかったです。グレゴリー・ソトやホセ・シスネロらと共に勝ちパターンの一角を担うことになるでしょう。
退団した投手たちは皆敗戦処理での起用が中心の選手で、主に主戦で投げていたリリーフ投手は全員チームに残りました。
怪我人続出でピンチ
チェイフィンの加入で厚みが増したブルペンですが、STではそのチェイフィンが股関節を痛め離脱、さらに昨年セットアッパーとしてチームトップの67試合に登板したシスネロ、57試合に登板したカイル・ファンクハウザーも怪我で離脱するなど、ここにきて怪我人が続出してしまいました。
これを受けて、ST最終戦として予定されていたBAL戦はお互い怪我人が続出し投手が足りないため、両球団合意のもとで中止されました。
After discussions between the Tigers and Orioles, the two teams have decided to cancel tomorrow’s scheduled Spring Training game in Lakeland due to lack of available pitching as each team finishes spring camp. pic.twitter.com/dq2Wc2938Y
— Tigers PR (@DetroitTigersPR) April 5, 2022
シスネロとファンクハウザーは故障者リスト入りすることが濃厚となり、現地の番記者はマイナー契約のバーンズと、ルール5ドラフト対策で40人枠入りしている豪腕エルビン・ロドリゲスがチームに合流するのではと予想しています。
It's very possible that the Tigers will end up taking north two pitchers -- Barnes and El-Rod -- who were actually *cut* earlier in camp.
— Evan Woodbery (@evanwoodbery) April 5, 2022
I think it's fair to say that the bullpen could be a source of concern in the early weeks of the season. But the Tigers are hardly alone. https://t.co/ud9mSNGYPQ
予想布陣
グレゴリー・ソト LHP
ホセ・シスネロ RHP
マイケル・フルマー RHP
アンドリュー・チェイフィン LHP
カイル・ファンクハウザー RHP
アレックス・ラング RHP
ジョー・ヒメネス RHP
ジェイソン・フォーリー RHP
ジェイコブ・バーンズ RHP
エルビン・ロドリゲス RHP
昨年初のオールスターに選出されるなどブレイクしたソトが引き続きクローザーを務めることになるでしょう。彼に繋ぐシスネロ、チェイフィン、ファンクハウザーの3人が開幕不在なのは非常に痛手ですが、昨年後半戦にブレイクの兆しを見せたラングや、ノーコンながら凄まじい豪速球を投げる元オールスターのヒメネスらがその穴を埋めてくれることを期待しています。もちろん、3人が早く戻ってきてくれることに越したことはありませんが。
総括
近い将来のコンテンドに向けて積極的に補強に動き、先発、ブルペン共に壊滅的だった昨年開幕前と比べるとかなり整備されました。とはいえ同地区のCWSやCLE、他地区のコンテンダーと比べるとまだまだ力不足感は否めないので、現有戦力のレベルアップは必須でしょう。
投手編は以上となります。ここまで読んでいただきありがとうございました。