おはなしのくに『おふくろの味』
たいへんに遅ればせながらnoteデビュー
これから誰かの役に立てるようなことを発信できたらなと思うかぎりです
今日は離れて暮らす母親の話をしてみます
誰にも話したことない、親に対する自分の気持ち
大流行してる新型コロナウイルス感染症の影響で、S玉県で暮らす母の仕事先も一か月間の休業
聞くところによると、やることがなくなってしまったので、家の掃除・整理整頓やらメルカリ出品やら映画鑑賞やらに勤しんでるよう
そんな母とビデオ通話していたら「アンタご飯ちゃんと食べてるのか」「なんか食べたいものないのか」と聞かれた
たまに自炊して普段は適当にお惣菜買ったりして済ませてるよ~、自分じゃなかなか作らないから“野菜”が食べたいな~ とか言ったら、すぐさまO阪府で働く息子まで わざわざ手作り料理を送ってくれた
母が買ったのであろう、ピッカピカの靴箱(←「三辺の合計58cmなのに80cmサイズにされた!」とぼやいてました)に詰められた、出るわ出るわ 出てくるわ おかずの数々!
【お品書き】
・ピーマンの炒め物
・小松菜の煮浸し
・太めのきんぴらごぼう
・筑前煮
・ごま油香るバンバンジー
・若鶏手羽元の甘酢煮込み
・春雨サラダ
・鮭のマリネ
お昼に届いたのですぐ食べよ~っと
母に「ありがとう」のビデオ通話をしました
「すぐ冷蔵庫に入れなさい」「ちょっとずつお皿に盛りつけて食べなさい」 もう25歳の自分も母からしたらまだまだガキンチョなんでしょう
我が家は、私がたしか小学校4年生ぐらいの時に離婚して、小学校卒業までは母&姉&妹の4人暮らし
中学校からは母が「S玉県で働く」と言い出したので、当時 絶対に地元から離れたくなかった私だけは父&祖父母の家に行き、女3人衆はS玉県へと旅立って行きました
そう考えると、不定期で会いに行ったり盆・正月で会ったりしてきたとは言え、小学校卒業から かれこれ【13年間】も一緒には暮らしてないことになるなあ
体は成長していても、母の中では小学生の息子のままなのかもしれません
そんな息子のために、スーパーへ買い出しに行き、息子の好みに合わせ、何品目も調理をして、ジップロックやタッパーに詰め込み、一度冷蔵し、(汁漏れしないように)それらをすべて大きなビニール袋に入れ、ちょうどいいサイズの箱を探して入れ、ヤマトのクール宅配便まで持ってって送ってくれました
長い間、頻繁には顔を合わせてはいない、まだまだ親孝行なんてできていないこの息子に
今日ふと、当たり前に思える「母親の味」を口にして、そんなことを感じました
いくら仕事が休みになったからとは言え、その分お給料もなくなって、母も大変なはずです
3年前、この世で一番 心の頼りにしていた最愛の母親(= 私のおばあちゃん)を亡くした母は、4人姉弟の一人娘だったこともあり人一倍ショックを受けていました
その後もなんとなく気持ちが安定せず、仕事も転々としていることから、心身ともに辛い状態が続いているはずです
自分には、その辛さは想像もつきません
そんな中でも、「大丈夫か?」と息子を気にかけ、手作りのごはんを送ってくれる母
慣れない会社勤め・都会暮らしに疲れている私を、生まれ故郷の方言でほぐしながら、文字通り親身になって励ましてくれる母
感謝してもしきれないほど 無上の愛を注いでくれる 私の母
母は昔、これまでの家庭事情を鑑み、「お母さんはダメな母親だった」と私につぶやいたことがありました
でも、胸を張って 「そんなことないよ」 と言ってあげたいです
(まだ照れくさくて言えてませんが///)
私の母親は、とても優しくて、しょうもないことでくよくよ悩んでいる息子を愛してくれる、とてつもなく良い、自慢の母親です
仕事が忙しくて、人生について考えるようになって、自分が誰なのかわからなくなってしまった私にも
“一本の太い柱”が、“大きな味方”が ついてるんだよ
っていうことを気づかせてくれた、
優しい優しい母のごはんの話でした
「ごはん」のような一見何気ないものが、
普段は感じづらい
「身近な人物の優しさ・ありがたさ」
に気づかせ・触れさせくれることを知りました。