「サンテとクンテ」ーこの本のあらましー
焼け付くような砂漠に、二匹のトカゲが住んでいました。茶色いギザギザ模様のサンテと青い斑点模様のクンテです。二匹はなかなか餌にありつけず、とうとう大げんかをしてしまいました。傷ついた二匹の背中に、砂漠では何年に一度しか降らない雨が・・・。砂漠の雨季は二匹の小さなトカゲを巻き込み、二匹は死にそうに。なんとか二匹でしがみついたサボテンの上で、目をぎゅっとつぶっていました。そっと目を開いてみた二匹の前には、夢のような光景が・・・。砂漠納期の後、御花畑はすぐに終わります。前と同じカラカラの砂の上で、変わったことは、二匹が寄り添って聞く砂の音が、前よりずっと幸せを感じさせてくれることでした。