頭の更地
お届けします頭の更地
よく見ないで
この右頭部のプライバシ
(心の砂地リスペクトで拝借しましたmm)
気づいたら、円形脱毛症になっていた。
何となく予感があったのだと思う。
はげてないよね?という疑念から、自分の髪を触っていた時、この更地に遭遇した。
只々衝撃だった。
あるべきものが、なくなるのは生きていれば度々発生するイベントだが、髪がなくなるなんてことは想定外。
性別が入った言葉を用いるのはナンセンスかもしれないが「女は髪が命」という文字が私の心を支配した。
外側の髪の毛で隠れる場所だったのが不幸中の幸い。
だが、いつまでもクヨクヨしていても仕方ない。
これも経験として受け入れて、髪を復活させることが私のミッションだ。
大好きな「ネオ五条楽園」にハゲをネタにした新しいおたよりを送ることもできたし、悪いことばかりでもない。
(お二人の対応とってもありがたかった)
「イライラしてはげそー」と言ったら
「もうはげてんのよ」と突っ込んでくれる友人もいる。
昔から頑張りすぎると、体に出る人間だったのに己を過信して突っ走った私へのお仕置きかもしれない。
「休みなさい」の合図だと思うと愛おしささえ感じる。
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先日、このおハゲを抱えてからはじめて美容室に行った。
「実は円形脱毛症になっちゃって、へへへ」
と言ったところ顔がこわばる担当の美容師さん。
「ぼく…この前言ってなかったですっけ…?」
「前は傷跡かなと思ったんで、言ってなくて…」
おお、おいおい。待て待て、いや待つな。
前回すでにハゲはじめてたんかーーーい!!
「じゃあ、成長しちゃったんですね、げへへ」
気まずい空気を取り払い、美容師さんの笑顔を取り戻すことに何とか成功し、無事かわいい髪型にしてもらえた。
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しばらくはこの2.5×3.5cmの更地を愛でて生きていこうと思う。
髪がもとに戻ったら笑い話になるように、心だけはフサフサで明日に向かう。