ポタリング・デイズ―野川から多摩川を走り、堰をみる。私と自転車。
11月上旬の晴れた休日に、自転車で野川から二子玉川を経て多摩川サイクリングロードを是政橋までポタリングしました。
野川を下って多摩川まで
野川は、川沿いの生活の風景と川辺の景色が絶妙に溶け込んでいるお気に入りの自転車コースです。沿道と川が近く、場所によっては水中の藻や、魚の影まで間近に見えるので、水の澄んでいる今の時期は川を見るだけで楽しいです。川沿いに川下に向かって走っていくと、落ち着いた住宅地の風景はコンクリートの護岸や大きな建物がめだつ景色に徐々に変わっていき、二子玉川駅近くで多摩川との合流ポイントになります。
多摩川沿いを走るー二つの堰をみながら是政橋まで
二子玉川から多摩川サイクリングロードを川上にのぼると、河川敷は子どもたちの野球やサッカー、畑などなど変化に富んだ風景が続きます。多摩水道橋を過ぎた頃から自然の植生がめだってワイルド感が強くなってきますが、そんな風景にアクセントを与えてくれるのが、「堰」です。
堰とは、wikipediaをみると「河川の流水を制御するために河川を横断する形で設けられるダム以外の構造物で堤防の機能をもたないものをいう」とあり、水の利用や治水を目的としているようです。堰の存在から多摩川が時には氾濫しながらも、人びとの生活を支えてきたことが思い起こされます。
今回走った範囲では「二ヶ領宿河原堰」「二ヶ領上河原堰」の二つの堰がありましたが(江戸時代の川崎領と稲毛領にまたがっていたことから「二ケ領」だそうです)、二ヶ領上河原堰は目の前で水が落ちる音に迫力があり、近づくとなかなかの迫力です。多摩川サイクリングロードを走るときに、堰に注目するのも新たな発見につながりそうです。
是政橋近くから乗ることができる西武線に「サイクルトレイン」がありました。人の多い東京ではまだ珍しいですが、自転車が生活にとけこめるような交通インフラが整備されることは、長い目でみると街の魅力を高めてくれるのでは、と思ったりします。
私と自転車
大人になって自転車に本格的に乗り始めたきっかけは、仕事のストレスからいくつもの不調を抱えたことでした。全く運動をしないうえ、若い時のようにジャンクな食べ物でストレスを晴らしながら休日もなく仕事を頑張る、というスタイルを続けていたので当然だったなあと思います。
(当時は深い考えはなかったのですが)久しぶりに自転車に乗ろうと、近所の自転車屋さんで小径の街乗り自転車を入手してから自転車の楽しさにはまり、その後は何台か乗り換え現在に至っています。自転車で遠乗りをするようになってからは、徐々に不調は解消していきました。
自転車は体調や生活を整えてくれただけでなく、関心の幅をがぜん広げてくれました。地形や土地の歴史のほか、自転車がもつ社会的な意味などにも関心をもつようになりました。今年のパリ・パラリンピックで杉浦圭子さんがロードレースで活躍をされたことも自転車に関わって嬉しいしたニュースでした。自転車から考えたこと、見えてくることも追々どこかで書ければよいなあと思っています。
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