#5 イオンシネマりんくう泉南
大阪南部の映画館
またもやミニシアターから離れてシネコンですが、いつもお世話になっている大阪南部の映画館を取り上げないわけにはいかない!ということで、今回はイオンシネマりんくう泉南です。
イオンシネマりんくう泉南
https://www.aeoncinema.com/cinema/sennan/
イオンシネマりんくう泉南の場所
イオンシネマりんくう泉南は、大阪南部の泉南市にある巨大なイオンモールに入っています。このイオンモールりんくう泉南は、南海本線の岡田浦駅と樽井駅の間くらいにあり、樽井駅から徒歩15分くらいです。南海本線の尾崎駅、JR阪和線の和泉砂川駅や南海・JRのりんくうタウン駅からバスも出ていますが、公共交通機関で行くには少々不便です。反面、車で行く分にはとても便利で、広大な駐車場も無料です。ただ、車で行く分にはとても便利、とはいっても、その場所は関西国際空港よりもまだ南に位置しており、大阪市内や北部の方からすると恐ろしく遠いかもしれません。
関空対岸に位置するイオンモールりんくう泉南の、すぐ横を走る大きな道路の向こう側はもう海で、マーブルビーチだったか、海水浴場となっています。このためか、夏場のりんくう泉南イオンの入り口には、「水着での入場お断り」という、ここでしか見ないような貼り紙が出たりします。大阪南部、泉州地域の住民にとっては、専門店街が充実しているイオンモールりんくう泉南は、格好のお出かけスポットとなっています。
イオンシネマりんくう泉南は、このイオンモールの南端にあります。地図で見てみたら、イオンモールりんくう泉南の端から端までが約500メートルありました。なので、駐車場の車を停める場所はよく考えないと、モール内を歩く距離がエライことになります。
サービスデー・サービス料金
イオンシネマりんくう泉南のサービスデーやサービス料金は次のようになっていて、割引料金で映画鑑賞できます。
・ハッピーマンデー 毎週月曜/1,100円
・ハッピーファースト 毎月1日/1,100円
・映画の日 12月1日/1,000円
・お客様感謝デー 毎月20日・30日(2月は28日or29日)/1,100円
・ハッピーモーニング 平日の朝10時台までの上映回/1,300円
・ハッピーナイト 毎晩20時以降の上映回/1,300円
・ハッピー55(G・G) 55歳以上/1,100円
なお、夫婦どちらかが50歳以上の場合に2人合わせて2,200円で鑑賞できる夫婦50割はありますが、レディースデーはありません。また、イオンマークのクレジットカード払いで、本人と同伴者1名までが一般料金から300円引きになります。
基本料金は、一般1,700円、大学生・高校生1,500円、小中学生1,000円、3歳以上の幼児900円、障がい者割引1,000円(付き添い2名まで)です。3D上映の追加料金は300円、3D専用メガネ代が100円です。イオンシネマ専用3Dメガネを持参すれば、この100円はかかりません。また、8番スクリーンのプレミアシート(ドリンク付き)は、鑑賞料金に追加料金400円です。
(4/28追記)一部サービスについて記載が漏れていたので追記しました。
会員制度・ワタシアター
イオンシネマりんくう泉南には、イオンシネマ共通のワタシアターという制度があります。最初に400円でカードを買って、ワタシアタープラスに会員登録すると、様々な特典が利用可能になります。有効期限は1年間で、更新費も400円です。有効期限の3ヶ月前から、有効期限の1年後まで更新可能です。1回の有料鑑賞につき「ミタ」というポイントが1つたまり、6回の有料鑑賞で6ミタたまると1回無料鑑賞できるクーポンが発行されます。また、2ミタを1,300円鑑賞クーポンと交換することもできます。そのほか、更新時にもらえる1,200円鑑賞クーポンや、月1回付与される1,200円鑑賞クーポンもあります。
6ミタで発行される無料鑑賞クーポンは、自動発行されて有効期限が6ヶ月、という点で少し注意が必要です。私みたいにしょっちゅう映画を見に行っていると、知らないうちに6ミタたまって、いつのまにかクーポンが自動発行されていたのを放置して有効期限を忘れていた、なんてことになりかねません。って、そんなのは私だけでしょうか。
また、ミタにも有効期限があり、最後にミタが加算されてから1年間加算がないと、それまでにたまったミタは失効してしまいます。
ポップコーンとオーナーズカード
イオンシネマはポップコーンがとてもおいしくて、私のお気に入りです。「塩」と「バターしょうゆ」の2種類の味があり、特にバターしょうゆが、やみつきになる味です。
イオン株式会社の株を100株以上所有して株主になると、株主優待制度でイオンのオーナーズカードがもらえます。イオンシネマの券売機にこのカードを通して映画のチケットを購入すると、映画鑑賞料金が1本1,000円になるうえに、ドリンクSまたはポップコーンSがもらえる引換券が出てきます。しかも、オーナーズカードを使って毎回1,000円で鑑賞しても、ワタシアタープラスの会員制度が併用できるという太っ腹。いつでも1,000円でおいしいポップコーンを食べながら映画鑑賞できてポイントもたまるというのは、イオンシネマだけの最強システムだと思うので、株主になってみるのもいいかもしれません。
ちなみに、4月15日現在のイオンシネマの株価は2232.5円で、100株所有するには22万円強。うーん。ちょっと簡単に出せる金額ではなく、現在の世界経済の状況を考えると投資には勇気がいるところです。でも、株主優待制度を使ってイオンシネマを利用する目的で、短期売買せず長期的に株式を保有するつもりであれば、一考の余地はあるかもしれません。
映画の半券サービス
イオンシネマりんくう泉南にも、チケットの半券提示によりレストラン街や専門店街で割引サービスが受けられる「シネマdeオトク」のサービスがあります。たくさんのお店が様々なサービスをそろえていて、お得感満載です。私のお気に入りは「ビアードパパの作りたて工房」のシュークリームで、映画の半券提示により1会計につきシュークリームが1個もらえる、というもの。ポップコーンを食べながら映画を見て、シュークリームも食べて、増量への危険な道まっしぐら。でも、イオンシネマがイオンモールの南端にあるのに対し、ビアードパパのお店は北の端のほうにあるので、ウォーキングでいくらかはチャラになっていると思います。というか思いたい。
他にも、マクドナルドでソフトツイスト半額とか、ケンタッキーでドリンクS無料とか、いろいろあります。あ、食べ物ばかり紹介していますが、ファッションの専門店街の各種ショップで5%オフとか、ゲームセンターでクレーンゲーム1回無料とか、他にもいろんなサービスがあります。
地方の文化のともしび
イオンシネマは、たびたび特色ある旧作の企画上映を実施してくれています。また、少し前にアカデミー賞外国語映画賞を受賞しながら、Netflix作品だからネット配信のみで劇場公開されないのか!?と話題になった『ROMA/ローマ』を劇場公開してくれたのも、イオンシネマでした。他にも、イオンシネマではいくつかのネット配信作品を上映してくれています。
イオンシネマは、他の映画館とは成り立ちが少し異なるからこそ、ネット配信作品の上映ができたのかなと思うところがあります。映画の配給や興行よりも商業施設の提供が元にあるイオンが母体であるところに、私は希望を抱いています。もはや地方都市に社会インフラを提供するかのような企業であるイオンが、地方に文化を供給する位置づけでイオンシネマを運営してくれているような。大都市圏の映画館の多様性あふれるミニシアターを絶やしてはいけないと思う一方で、多様な映画文化が届かない地方都市に独自に文化を供給してくれるイオンシネマも、絶やしてはいけないシネコンチェーンだと思います。
※会員制度や料金・サービスは、2020年4月現在の情報です。