2020.9.13 AZUMI vs 本田珠也
池袋バレルハウス25周年。
ブルースイタコとの異名を持つAZUMIさんと
ドラマーの本田珠也さん、初対面、初共演。
天界、地界と自在に思いを響き合わせるAZUMIさん。
ソロでも、気配とセッションできる珠也さん。
この2人がセッションするというんだから
見逃すわけにはいかない。
バレルハウスの美味しい燻製とぬか漬けをつまみながら、待つ。
1部は珠也さんのソロでスタート。6月の高円寺JIROKICHIの配信で、たった一人ドラムだけで貫徹したライブに感銘を受けたので、肌で体験できることがうれしい。このときの1曲は、Radio House JIROKICHIに私が出演した回で印象に残った配信の1曲として、かけてもらった。
叩きだした空気をAZUMIさんがアコースティックギターで
受け継ぐ。
2部でいよいよ共演。
AZUMIさんは、エレクトリックギターに持ち替える。
AZUMIさんが歌い継ぐ、あべのぼるさんの<何も考えない>だ。
虚無を切り裂くパンキッシュなこの歌の道連れが
ドラムだけというのがいい。ノイジーに時空がねじ曲がったり、ゆるやかにしなったり。AZUMIシャウトもどんどん高みにのぼっていく。
それに両手両足、身体全体で受け止めて、ばちーんと返していく珠也さんのスネア、シンバル、バスドラetc。器が深い、大きい。許容量が多い。
いつのまにか哀愁のヨーロッパを歌い出したギターに
ニヤリとせずにいられない珠也さんの表情もいい
ライヴだなぁ。
こういうニヤリが観たいからライヴに行くんだ。
アンコールを期待したが、22時閉店のため叶わず。残念!
もしかしたら、この日の演奏、CDになるかもという話も耳にした。
実現しますように。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
ところで。AZUMIさんの挑戦さんのギターを弾く指、特に指板を踊る左指に色気がある。あとで見せてもらったら、実際、手タレになれそうな伸びやかな指をしていた。
「女の人はそういうところを見てるみたいですねえ」
と言われた。私だけじゃないんだな。
男性と女性は見てるところが違うんだろうな。
あるいは気づいても照れくさいから同性では言わないのかもしれないが、
性別によるライブの視線の違い。以前から感じていたことだが、おもしろい。