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【セミナーレポート】2024年9月13日(金)開催 令和6年度三重県地域活性化雇用創造プロジェクト 女性の就職支援事業「女性の就労継続セミナー(基調講演+先輩女性と女性経営者の座談会)と企業との意見交換会」

2024年9月13日(金)に、「女性の就労継続セミナー(基調講演+先輩女性と女性経営者の座談会)と企業との意見交換会」をオンラインと対面のハイブリッド方式で開催しました。
 
セミナー実施後のアンケートでは、回答された87%以上の方から「基調講演に満足した」というお声をいただきました。


座談会でも80%以上の方が「先輩女性と女性経営者の座談会は満足だった」というお声をいただきました。

本セミナーは、期間限定でフルバージョンの録画配信を行っております。以下の申込ボタンよりお申込みの上、ご試聴ください。
配信期限:2024年12月27日(金)まで

本セミナーのうち、先輩女性と女性経営者の座談会を期間限定で録画配信を行っております。以下の申込ボタンよりお申込みの上、ご試聴ください。
配信期限:2024年12月27日(金)まで

ここでは、セミナーの概要をレポートします。

 ■セミナー実施概要

1.タイトル:「女性の就労継続セミナーと意見交換会」

2.開催日:2024年9月13日(金)13:30~16:20

3.対象:三重県で就職やキャリアアップを望む女性

4.セミナーの流れ
1部 基調講演 ※録画配信なし
2部 先輩女性と女性経営者の座談会
3部 求職者と企業による意見交換会 ※録画配信なし

本セミナーの目的
三重県内の企業への就職やキャリアアップをめざす女性へスキルアップの支援を行い、女性の安定的な就職・就業継続につなげること。

セミナー内容

✓基調講演

「なぜ組織にダイバーシティが必要なのか~女性の意思決定層を増やすには~」
講演者:浜田 敬子 様


企業を成長させて国の競争力を上げるためには、DX、ダイバーシティ、ジェンダー平等が不可欠です。しかし、日本は先進国の中でもジェンダー平等に遅れを取っており、その原因として、政治と経済の分野において非常に男女の格差が大きいことがあげられています。
一方、ヨーロッパでは、クオータ制(マイノリティなどが不利な取り扱いによって集団への参加が阻害されないよう、あらかじめ枠を設けて参加人数を割り当てておく制度)を進めて義務化を行う国もあります。ジェンダー・ギャップ指数1位のアイスランドでは、男女同一労働同一賃金や男性の育児休業取得が義務になっています。
今後ジェンダー平等に向けて、日本では男性に両立支援を、女性には均等な機会とキャリア支援を行うことが大切であると浜田氏からメッセージをいただきました。

✓先輩女性と女性経営者の座談会
3名の方に会社紹介や女性活躍推進の取り組みを中心にお話しいただきました。

「事業を成長させる女性社員の活躍」
三重高熱株式会社 代表取締役社長 栗須 百合香 氏

社長就任3年目で2人の女性部長を任命し、思い込みで仕事を分けない・製造の部分にも女性を登用するということを意識して取り組んでいます。
リーダーは男性がすべきというバイアス(先入観や偏見)を排除して女性部長を抜擢したことが会社の成長につながり、女性の活躍で受注・売上ともにアップしました。また、女性の採用の割合を増やすことやパート社員からの正社員登用も積極的に行いました。現在は男女比がほぼ同じになり、ジェンダー平等の観点でも成長し、今後も社会に貢献できる会社でありたいとお話いただきました。

「働く全員が安心して取り組める職場環境づくり」
アース・クリエイト有限会社 執行役員総務部部長 足立 真紀 氏

足立さんは建設業の働き方改革を積極的に行っています。以前は働き方に関する不満が多く、離職者も増え、業績が伸び悩んでいました。多様な働き方を取り入れ、個々ができる働き方と将来目指す自分の姿を組み合わせてキャリアルート設定を行うことで、ミスマッチを防ぎ定着率を高めることができたとお話しいただきました。さまざまな改革の結果、いくつかの表彰を得るまでの成果につながりました。

株式会社赤福 名古屋営業所 所長 森脇 晃子 氏

従業員のモチベーション低下などの課題に対し、雇用形態を見直して離職率を改善するほか、非正規社員から正社員への登用を活発に行いました。また、自社託児所を設立し、男性育休取得を進めることで男女ともに働きやすい環境づくりを目指しています。努力が実り平成30年に「みえの働き方改革」イノベーション賞を受賞されました。
名古屋営業所では、希望公休を100%取得できるように複数店舗で勤務できる人を増やす取り組みや、DX化・自動化推進で業務効率化を進めていらっしゃいます。

いかがだったでしょうか。ここで、実際にセミナーに参加された方々の声をご紹介します。

■セミナー参加者の声(一部抜粋)

・基調講演と座談会で働く女性の現状と職場改善など、実践されていることを学ぶことができた。
・非常に有意義なセミナーに参加することができて良かった。
・先輩女性のお話は非常に共感でき、会社での女性の働き方の現状がよく分かった。
・今回の貴重なお話を聞いて、私たちがより意思を持って環境を変えていく工夫と努力が必要であると感じた。
・今後も積極的にセミナーに参加していきたい。

■セミナー参加者からの質問に対する回答

Q.男性社会を変えていくきっかけは何だと思いますか。
A.(浜田さん)人の意識を変えることはとても難しいですが、知識を高めることで意識を変えることはできると思います。学ぶことで行動の変化にも繋がります。例えば、男性の育休をほぼ義務化している企業があります。各家庭の環境が異なっていても、男性が家事・育児を行う機会をつくることで意識や行動の変化につながるため、このような企業の取組は重要であると考えています。

Q.どのような視点で企業選びを行いましたか。
A.(足立さん)正社員になりたいという軸に沿って企業選びを行いました。育児を優先しながら働くという条件下では正社員として採用してくださる企業が少なく、当時の自分の軸に合った企業を見つけるのにとても苦労しました。

■セミナーを通して
再就職をするために必要なマインドとその方法を学ぶことで、「子育てと両立しながらでも正社員として働くことを諦めなくてもいいのだと希望が持てた」というお声もいただきました。早速、今日からセミナーと座談会を通して学んだことを実践する方々もいらっしゃるかと思います。
まずは初めの一歩を踏み出して、再就職・キャリアアップに挑戦してみてください。