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【セミナーレポート】2022年10月14日(金)開催 令和4年度三重県地域活性化雇用創造プロジェクト「多様で働きやすい職場づくりセミナー&交流会」

三重県産業支援センターでは、2022年10月14日(金)、企業経営者、人事および女性の再就職希望者向けに「多様で働きやすい職場づくりセミナー&交流会」を対面とオンラインで同時開催しました。
基調講演やパネルディスカッション、意見交換会をとおして、「企業はなぜダイバーシティを推進しなければならないのか」「ダイバーシティを推進するための具体策」について考える機会となり、参加者のみなさんから多くの気づきを得た、との声をいただきました。

本セミナーは、期間限定で録画配信を行っております。以下の申込ボタンよりお申込みの上、ご試聴ください。

申込受付終了いたしました

ここでは、セミナーの概要をレポートします。

参加者からのアンケート回答(一部抜粋)

  • 「心理的安全性」に関わる説明が大変役立ちました。その観点を活かした施策を弊社でもできないか、検討したいと思います。

  • 仕事と家庭を両立しながら活躍できる人材を育てて行くには会社も考え方を変え、働き方も工夫し、本人の意識も変えて行く施策作りが重要だと感じました。その先に、従業員がやりがいを感じながら仕事をし、成長し続け、企業としても成長して行けるのだと思います。とても気付きになる機会でした。ありがとうございます。

  • 文系の女性にもモノづくりに携わってもらう中、最初は半信半疑だったが、男性も女性も、理系も文系も関係ないことがわかった、というお話がありました。経験の深い方ですし、年月をかけたうえでの結論ですから、正解に近い回答なのだと思います。ならばこれから女性活躍を進める私たちは、それをすでに自分の経験値と解釈し、取り組んでいく自信になりました

  • 自分自身の中にもアンコンシャス・バイアスが多くあることに気づきました。

  • 具体的施策をスモールスタートからでも始めて行く事を今後工夫したいと思います。


■セミナー実施内容

1. タイトル:「多様で働きやすい職場づくりセミナー&交流会」

2. 開催日時:2022年10月14日(金)13:30-16:00

3. 概要:

一部:基調講演
 「ダイバーシティが未来を創る~個に寄り添い、個を活かし、互いを認めあう企業文化へ~」
 
講師:江藤 悦子(えとう えつこ)

    イオン株式会社 ダイバーシティ推進室 室長

イオンは、従業員数約56万人。日本の小売業を代表する企業です。多様な企業による合併を繰り返し成長してきたからこそ、「ダイバーシティは成長のエンジン」ととらえ、組織における多様性を大切にしてきたこと、また、小売業は人、すなわち従業員が最大の資産である、と考え、ダイバーシティを「経営戦略」と位置づけ推進していることなど、ダイバーシティを経営の中核ととらえてさまざまな施策を推進していることがよくわかりました。

講義資料

イオンのダイバーシティ推進は非常に先進的で、女性の管理職登用率は50%以上を目標として掲げています。また、障がい者やLGBTの活躍についても、各種研修を実地とオンデマンド配信を組み合わせて継続的に行っているほか、管理職のマネジメント改革、心理的安全性が守られている企業風土を醸成するための「アンコンシャス・バイアス」研修、「仕事と育児の両立」研修などさまざま実施していらっしゃいます。講演の中では、「アンコンシャス・バイアス」「心理的安全性」について詳細な解説があり、アンケートでは「とても気づきになった」と答えていただいた方が多くいらっしゃいました。

また、マレーシア駐在を通して、ダイバーシティを体感された江藤氏。さまざまなエピソードを交えてのお話は、とても説得力がありました。

講義資料

二部:パネルディスカッション
   
   江藤 悦子(えとう えつこ)

    イオン株式会社 ダイバーシティ推進室 室長
   岩上 真人(いわがみ まさと)
    井村屋グループ株式会社 取締役 HR(Human Resource)室長
   加藤 丈典(かとう たけのり)
    エイベックス株式会社 代表取締役社長
   モデレータ:山極 清子 株式会社wiwiw 代表 

パネルディスカッション

パネルディスカッションでは、井村屋グループHR室長 岩上氏、エイベックス代表取締役社長 加藤氏も加わり、それぞれの企業のダイバーシティ推進の考え方や取組、その成果についてお話いただきました。

井村屋グループでは、人事・賃金制度を改定し、転勤を昇格要件からはずしたり、コース別雇用を撤廃し、賃金テーブルをシンプル化するなどさまざまな改革を実行しています。結果、社員の自己成長意欲が高まり、キャリア意識も強くなったそうです。コース別雇用の撤廃はなかなか踏み切れないという企業も多く、しっかりと成果がでたというお話は、非常に励みになったのではないでしょうか。

講義資料

エイベックス加藤氏は、従業員一人ひとりを尊重し、その力を発揮してもらうことが大切と考え、企業経営されています。育児休業から復帰した女性が短時間勤務制度を利用しながら役職チャレンジできる制度を設けたり、早期離職を課題と捉えてアンケートを実施し、その要因への解決策として上司との週1回のミーティングを実施するなど、課題に対して次々と独自施策を立案し実行しています。中小企業だからダイバーシティ推進なんて余裕がない・・・というのではなく、中小企業だからこそダイバーシティに取り組まなくてはならない、というメッセージがとても心に響きました。

セミナーの様子

三部:企業と求職者による意見交換会

企業と求職者による意見交換会では、以下のテーマでグループディスカッションを行いました。意見交換が活発に行われ、「求職者の方が企業選定にあたり求める内容を知ることができた。今後求人募集の際に取り入れたい」「夜勤をどうしていくかが自社の課題であり、他社でやっていることを参考にしたいと思った」など、それぞれのグループにおいてさまざまな気づきがありました。

<企業担当者>
・多様で働きやすい職場を作るために、現在の自社の課題(風土や社員の意識、制度)と、それに対して参考になった企業の取組事例
・両立しやすい職場を作るために、実施していること

<求職者>
「このような取組をしている企業であれば女性が働き続けられる」と感じたこと

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いかがだったでしょうか。

イオン、井村屋グループ、エイベックスとそれぞれの立場でのダイバーシティ推進はどれも非常に多くの気づきと何かしらのヒントを得ることができ、またダイバーシティを推進する励みになったようです。
ぜひ、動画をご覧いただき、自社の取り組みに活かしていただければと思います。

申込受付終了いたしました

                                   ●申込期限:2023年1月15日
           ●視聴期限:2023年1月31日