FOSS4G TOKAI 2022 参加レポート
MIERUNEでフロントエンドを担当している小松(@satoshi7190)です。今年の8月10日(水)、11日(木)の2日間で開催された「FOSS4G TOKAI 2022」に登壇者として参加してきました。
FOSS4Gとは、Free Open Source Software for GeoSpatialの略で、オープンソースの地理情報ソフトウェア(GIS)群です。そんなオープンでフリーなGISの祭典として東海地方で開催されるのが「FOSS4G TOKAI」です。今回のテーマは「たんけんぎふのもり」ということで「森」がテーマとなっております。
久々のオフライン開催ということで、会場は岐阜県美濃市にある岐阜県立森林文化アカデミーで開催しました。ちなみにこの会場は、私の母校であり、MIERUNEに入社する前に通っていた林業を中心とした職業専門学校です。
1日目のハンズオンデーではQGISの講習会が行われました。初級編講師は古川さん(岐阜県立森林文化アカデミー兼森林研究所)、中級編講師は喜多さん(FOSS4G Hokkaido)が担当されました。
2日目のセッションデーでは、私も含めた登壇者12名と、お昼のLT大会で登壇した6名の計18名が発表しました。
私の発表では、本会場である森林文化アカデミーの学生時に取り組んだこととして、Mapbox GL JSを活用した地図アプリの開発と、そこからMIERUNEに出会うまでのストーリーを話しました。今回偶然ではありますが、当時母校で経験したことを、母校の会場で発表できたのはとても光栄でした。
発表資料や動画は、以下からご覧いただけます。
また、セッション会場の別の場所では子供向けワークショップを開催。名和哲夫さん(名和昆虫博物館)を講師に迎え、参加した子供たちは自然豊かな場所で昆虫採集をしながら、OSMを用いたデジタル昆虫探検マップを作成し、自然や虫のことを学んだそうです。FOSS4Gのイベントとしては珍しいアウトドア要素たっぷりなワークショップですね。
日本では、国土の66%(約3分の2)が森林を占めています。私たちが普段使うGISは人が住む「街」を中心としたシステムが多いですが、もっと広大な「森」もGISが活用されてます。一般の人が普段見向きもしない森林も様々な位置情報が隠れているので、それらをオープンにすることで新しい発見が見えてきます。今回登壇された方々の発表も「森」に対してどう可視化するかについて取り組んだ内容が多かったです。
私自身、FOSS4Gに登壇するのは今まで憧れだったので、今回発表する機会をいただいて大変うれしかったです。しかし、いざ人前で発表となると緊張してしまい、前日は眠れず、当日は自分の番がくるまで他の方の発表内容が耳に入ってきませんでした(泣)。今後はさまざまなイベントで発表をする機会を増やしていき、自信を持って発表できるよう頑張っていきたいです。