参加者2000人超え!JAWS DAYS 2022にスポンサーとして登壇しました!
みなさんこんにちは!
MIERUNEでWebGISのバックエンド側担当してます西尾(@nokonoko_1203)です!
元々は河川の氾濫から街を守る「河川構造物」の設計をやっていた土木屋だったんですが、今はいろいろあってWebとGISやってます!
ちょっと想像しづらいかもしれませんが、GISデータというのは地球上の物体を全て「座標」で表現します。
このため複雑な多角形を表現する場合には「経緯度」の組み合わせを大量に記述して表現します。
さらに多角形には「これは札幌市の中央区を表現しているよ」「〇〇年に制定された境界だよ」といった「属性情報」が付与され、これを「地物」と呼びます。
GISではこの地物の情報を扱っていくわけですが、複雑な地形の情報を往々にして取り扱う必要があるため、データ量はとても大きくなっていきます。
そんな流れからGIS業界では最近はデータをクラウド上で取り扱うことがとても多く、クラウド上で取り扱うことに特化した「Cloud Optimized GeoTIFF(COG)」のようなファイル形式も出てきています。
このCOGは、大容量なGeoTiff(地理情報が付与された画像ファイル)をS3のようなオンラインのストレージで利用する前提で作られたファイル形式で、地理的領域を指定して一部の情報だけを取り出すことが可能です。
衛星データのような広範囲・高解像度で撮影するデータでは、数十〜数百GBレベルのファイルサイズになることも良くあることで、いちいち全てのデータをフェッチしていては一向に解析ができませんし、ローカルマシンのストレージが圧迫されます。
なので、データ自体はクラウド上に置いておき、必要なタイミングで必要な領域だけ切り出すことで、データを効果的に利用することが可能です。
最近ではAmazon Location Serviceのような地理情報を取り扱うことに特化したサービスなどもリリースされており、「AWS × GIS」というのはとても親和性が高いことがわかります。
こんな理由もあり、MIERUNEでは開発基盤としてAWSをよく利用しているため、どんとん知見が溜まっていっています!
ただ、GIS自体がニッチな分野であることから、あまり「AWS × GIS」の情報が転がっていないのが現状です。
今回は、GIS分野でよくAWSを利用している集団として、AWSユーザーのためのイベントである「JAWS-UG(AWS Users Group – Japan)」主催の「JAWS DAYS 2022」にスポンサーとして出資し、布教も兼ねて発表をおこなってきました!
ちなみに、弊社CTOの桐本(@dayjournal_nori)は個人でスポンサーをしています
JAWSで DAYS 2022では参加者のべ2100人超、スピーカー122人のとても大規模なイベントでした。
各地方にサテライト会場が用意され、会場には弊社のノベルティも置かせていただきました!
そんなJAWS DAYS 2022の中で私は、「地理空間情報・文化財のためのAWS」と題して、地理空間情報の基礎知識や、弊社の方でお手伝いさせていただいた「文化財総覧WebGIS」について話してきました。
資料とセッションのアーカイブはこちらに置いておきます。
資料:
61万件ものデータを、どのようにして高速な検索を可能にした上で、Web地図上に表現できるようにしたのか、その過程やAWSの活用方法などを語っておりますので、興味がある方はぜひご覧ください!
文化財総覧WebGISがどのような経緯で生まれたのか、に関して気になる方は、取材していただいたWeb記事がありますので以下のページをチェックしてみてください!
桐本のセッションでは「AWSではじめる位置情報アプリケーション」と題して、地理情報について私のセッションよりももっと深く語ってくれました!
さらにAWSでの様々なサービスで地理情報を利用する方法などをカタログ形式で紹介していました。この資料を見るだけでも様々な活用方法がよく理解できると思いますし、さらに気になった方はQiitaのorganizationページなどを見ていただけると良いかもしれません。
具体的な実装方法まで詳しく解説されていますよ!
資料:
参加人数も多くとても盛り上がりまして、発表後にはサテライト会場のみんなで記念撮影しました。
最後は、飯テロと称して懇親会の様子をタグ付きでツイートしてフィニッシュです。
こんな感じで楽しみながら地理情報とAWSの活用について語ってきました。
今年はこのほかにもFOSS4GやPLATEAU関連のイベントなど盛り沢山ですが、異業種の方との交流なども増やしていってGIS業界を盛り上げていければいいなと思います。