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駅メモ追記(北海道)

 クソゲーは2023年2月に9100駅とってしまって「レジェンド・ステーションマスター」という称号は取得済みなのです。その後もぽちぽち未取得の県には行っていましたが、登録されている9366駅のうち200駅くらい未登録、最後に北海道だけが残りました。「まあ北海道制覇したら終わるか」と思っていたところ、まとまった休みがとれたので行ってきました。
 画像はほぼほのTwitterにあげたのと一緒です。


1日目(名古屋~札幌)

 名古屋から札幌を陸路で行く時点で多少の違和感を抱きましたが、函館で行われた「ストライクウィッチーズ15周年記念・シークレットオペレーションin函館」も陸路で行っていたので、まあ行くかくらいの感覚でした。
 空路で行けばいいじゃんと思われる方も多いと思いますが、はるか昔、仙台で行われたごちうさのアニメイベントに行った際に、飛行機は到着していたのに散々機材調整に手間取った結果、空港の営業時間に離陸が間に合わず欠航にされて帰れなくなって以来、あまり飛行機を信用していないというのもあります。
 せっかくなのでグランクラスにしました。

リフレッシュメント。和食か洋食か選べます。

 リフレッシュメントは和食にしたのですが、和食の方が断然美味しかったですね。特に右端のが軽いタルト生地みたいのにへしこを乗せたもので、完全に酒のアテみたいなものでした。お酒含むドリンクは全部無料です。 

パウンドケーキももらいました

 パウンドケーキは、アテンダントに言わないともらえませんが、何故かワイン注文したらも一緒にもらえました。「ちゃんとおつまみ食べながら飲みなさい」ということでしょうか。 

1日目。まだ幕開けです。

 1日目は札幌まで入ったところで終わり。本当の地獄はここから。

2日目(札沼線、日高本線)

 札幌は4年ぶりだったのですが、その間に札沼線にロイズタウン駅ができてしまったため、午前中はそちらに行ってきました。特に写真はないです。畑のど真ん中に構えられた新しい駅、ロイズの工場が開く時間前なので降りるのは自分だけ、駅付近の人間も自分だけというすごい状況でした。札沼線は本数も多いため、30分ほどで折り返しできました。
 お昼は札幌に戻りスープカレーを。以前はコロナ時期だったため開店ちょっと前に行っても余裕だったのですが、平日なのにとんでもなく並んでてびっくりでしたね。東京にもお店はあるようですが、まあそこは現地で食べるのが美味しいということにしておきましょう。

見えないですが、骨付きのチキンレッグががっつり入っています。
無料で一品トッピングができます。紙エプロンにトッピングした材料の絵を描いてくれました。
こういう遊び心は観光客には嬉しいですよね。

 午後は日高本線に。JR日高本線は2015年1月の高波被害で線路が流出するなどして、鵡川駅から先が廃止されました。クソゲーはリリース時点で現役だった路線は何があっても登録されているため、行かざるを得ません。いや、これが数km先とか、他の路線乗りながら取れるとかならいいんですよ。鵡川から100km先まで登録されてますからね。どう考えてもこれだけのために行かないとだめなやつだろ。

鉄道が通っているのは上記の「むかわ町」のところまで。
駅はポイントした100km以上先の「様似駅」まで登録されている。

 しょうがないので高速バスで行きました。またこのバスがとんでもなく接続が悪く、昼すぎに札幌を出て夕方に折り返す以外は様似方面で宿泊する以外ないんですね。クソゲープレイヤーのためにダイヤが組まれるわけはないのでしょうがないですね。
 道中、バスの車窓から見える日高本線の遺構は、橋梁が流されて落ちたのがそのままだったり、「ああ、こういうのを撤去する費用すらないんだな」と思わざるを得ないものでした。日高方面ということで競走馬の育成が盛んなんですかね。バスからは馬場がよく見えました。

おうまさん。凛々しい。

 終点まで行く必要もないので、途中で降りました。「三石ふれあいビーチ」という海水浴場らしいですが、シーズンが外れているため誰もおらず、歩いてるだけで不審者みたいな感じでしたね。

三石ふれあいビーチ、本当に誰もいない

 折り返しのバスがちゃんと来るかめっちゃびくびくしましたが、1時間ほどして無事来てくれました。なお折り返しのバスはお仕事を終えた人や学校帰りの学生さんとかいてびっくりしましたね。高速バスが普通の生活の足になってるんですね。なお、バスは予約必須です。間違えて予約もせずに行って遭難しないようにしてください。冬は死人が出ると思う。

2日目

3日目(札幌~留萌~富良野~網走)

 見出しを書いてるだけで意味がわかりませんが、ここからが本番です。本当の苦行だったのと移動で精いっぱいだったのでほとんど写真はありません。
 留萌本線は2022年に石狩沼田~留萌までが廃線になり、「本線」というのに起点の深川駅含めて5駅しかありません。しかしクソゲーは2022年に廃止になった留萌までどころか、2016年に廃止になった留萌から先の増毛駅まで登録されています(当然深川駅や石狩沼田駅からはアイテムで届かない)。これもう新手の嫌がらせだろ。幸い、留萌から増毛まではアイテムを使えば届くため、まずは高速バスで留萌まで行きました。観光客だけじゃなくて、地元の子連れの主婦や学生さんも乗っておられて、車社会とはいえ貴重な移動手段なんだなと改めて思いましたね。なお留萌から深川方面に戻る接続がなく、1時間待って路線バスで深川駅まで戻りました。バス停で待っている間、FXで全財産失った人みたいな顔していたと思う。

深川駅の物産館で買ったトマトジュースとバターもち

 深川駅は物産館が併設されており、ご当地の食品が売っています。バターもちというともっと透明なものを想像しますが、こちらは深川のもち米など使ったものらしく、かなりしっかりした甘さでした。100gあたり350kcalとか凶悪な数字が書いてあったことは忘れましょう。
 深川に戻った後は、深川→旭川→富良野→滝川という、完全に意味不明なムーブをキメています。富良野といえばラベンダー畑ですが、クソゲープレイヤーに許されている富良野滞在時間は乗り換えの3分だけでした。富良野線は中国人観光客が非常に多かったですが、前方ドアしか開かないのがわかっておらず何度も教える羽目になりました。JR北海道と中国当局はもう少しPRした方がいいと思う。滝川からは特急ライラックで旭川まで戻り、旭川から特急大雪で網走まで行きました。

3日目。中央の三角になってるところが富良野まで行った部分です

 当日の行程を書いておきます。
 8:00 札幌駅前発 (高速バス) 10:14 留萌元川町着
 11:24 留萌元川町発 (路線バス) 12:29 深川着
 13:06 深川発 (特急) 13:25 旭川着
 13:45 旭川発 (普通) 14:58 富良野着
 15:01 富良野発 (普通) 16:03 滝川着
 16:22 滝川発 (特急) 16:55 旭川着
 17:07 旭川発 (特急) 20:44 網走着

 よく心が持ったなと思います。

4日目(網走~根室~札幌)

 最終日です。網走から釧網本線で釧路湿原を抜けて釧路まで行き、その後は東の根室を目指します。位置関係はこんな感じですね。馬鹿じゃないの。

特急なんてものはない
朝6時の網走駅

 網走は快晴ですが風が涼しく、海鳥の声が聞こえる非常にいい気候でした。朝6時39分発の便に乗ったのですが、座席はほぼ満席でした。まあ、これを逃すと次の便は10時台ですからね。そりゃそうなりますわ。

釧路湿原
カヌーもできるみたいですね

 ところどころ速度を緩めて警笛を鳴らす場面があって、やはり野生動物が多いようです。鹿が車両の横を駆け抜けていくのを見ましたが、ほんの一瞬で写真は撮れませんでした。
 3時間超かけて10時に釧路着。釧路で1時間ほどの待ち合わせがあり、花咲線で根室まで行かなければならないため、早いですがここで昼食。

牡蠣ラーメン

 前日の晩に調べたら10時でもやってそうなお店ということで、駅前の大きな市場(日曜はお休み)のお隣の小さな市場内にあるこちらにしました。牡蠣ラーメンというわけですが牡蠣が7,8粒豪快に入っており、塩スープと合って本当に美味しかったですね。

 なお釧路駅まで戻る途中、網走からずっと一緒の列車に乗ってきていた方が「地元の方ですか?ご飯食べようと思ってた市場が閉まってて…ここらへんで他にご飯食べれる市場ありますか?」と聞いてきて、(いやいや網走から一緒に乗ってたやんけ)と思いましたが、上記の市場を教えてあげました。なんで名古屋から来て網走で道案内しなくちゃならないんだ。花咲線でお見掛けしませんでしたが、ご飯食べれたんですかね。

 食後は花咲線で根室まで。「快速」と銘打っていますが2時間コースです。昔からのフォロワーが貼ってくれた画像を見ると、厚木あたりから千葉あたりまで普通列車で行ってるようなものなんですね。

日高で見た馬と比べるとぽっこりしてるのがおもしろいですね
厚岸港。海がきれいです。

 というわけで根室に到着したわけですが、8分後の折り返しに乗らなければなりません。トイレだけ済まそうと駅のトイレに立ったわけですが、横から「あれ?みえさんじゃないですか?」という声が。
 日本の最東端でHNで名前呼ばれると思いませんでしたが、先週のルミナスウィッチーズ・ファンミーティングのTシャツを着た、というか先週池袋で普通に会った人が根室駅にいるんですね。衝撃を受け、ほぼほぼちいかわいたいな反応をしていました。僕はかなり声が低い方なんですが、動揺して終始声が裏返って美味しんぼの富井副部長みたいになってた。 

これが池袋ではなく、根室駅で撮った写真であることが今でも意味が分からない。
というか界隈の人はこの写真だけで誰か分かるのがまた恐ろしいと思う。

 道東近辺の方なので、僕が「厚岸港だー」とか呑気にツイートしてるのを見て先回りして来られたというわけで、「え?暇なの?」「暇です」みたいな会話をした記憶があります。多分ストライクウィッチーズから続く、ワールドウィッチーズシリーズ16年の歴史の中で、日本の一番東で行われたオフ会だったと思います(参加者2名、開催時間8分)。
 なお「えー、みえさん一本後の電車にしましょうよ」と言われましたが、断固お断りしました。13時34分の次は16時8分、札幌に戻るのが23時過ぎになりますからね…。
 8分のためにわざわざ車飛ばして根室駅まで来てくださってありがとうございました。しかしクソゲーの仕様もご存知ないだろうに、もし僕が途中下車していてたらどうするつもりだったんだ…。

いや、🍆🧀に一番近い街だったぞ…

 半分狐につままれた気分で、釧路まで戻り、そのまま特急で札幌へ(特急なのに4時間コース)。札幌に戻る途中、北海道の最後の駅を登録して、MO北海道とともに全都道府県MOの達成です。

狂気の記録である

最終日の移動です。

最終日

6:39 網走発 (普通) 10:00 釧路着
11:15 釧路発 (快速) 13:26 根室着
13:34 根室発 (快速) 15:56 釧路着
16:13 釧路発 (特急) 20:29 札幌着
移動だけ見るとシンプルなんですが、12時間くらい乗ってますねこれ。

流石に帰りは飛行機です。北海道またね。

おわりに

 というわけで、6年続いた駅メモのための旅行もこれで終わりになるわけです。実は最後にひとつ、僕が高知県を制覇したあとに出来た、高知県の「あき総合病院前駅」が残っていますが、もうそれは高知に別の用事で行った時にしようと思います。
 「こんなマゾみたいな移動をする必要があるのか」とか「もっと観光地を楽しんだ方がいいのに」といったことを思う方もいると思います。僕だってそう思います。
名古屋からわざわざ北海道や東北・九州まで行って、せいぜい空き時間に名物食べたりちょっと観光地見るくらいで、メインの目的が「移動」でしたからね。
 とはいえ、北海道と九州とでは、いや地方ごとに窓から見える景色や家の建ち方、降りた駅の空気も全然違いましたし、乗り降りする人の顔つきなんかもやっぱちょっと違うんですよね。そういうのを見る楽しみも、途中から生まれてきました。今回なんかも、釧路駅の朝の空気感とか、中国人の観光客のご夫婦とちょっと会話したりとか、まったく計画になかったのに牡蠣食べたりとか、何故か根室でオフ会やったりとか、価値を何かに見出せば旅行すれば旅行しただけの楽しいことはあるんじゃないかなと思います。
 価値観は人それぞれですから、是非それぞれの価値を見つけに旅行してみるのもいいんじゃないでしょうか。今朝駅メモの定期券(駅メモは課金しないと1日に12駅までしか登録できないので、基本課金前提になります)を解約しました。これで僕の6年の記録はおしまいです。
 僕は駅メモの価値を見つける旅行は終えましたから、次は美味しいものを食べるとか遺構を見るとか、そういう新しい価値を見つける旅行にまた出たいですね。 

おしまい


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