パパ達の育児交換日記(No180)
三重にゆかりのパパたちによる育児交換日記。第180号となる今回は夢旅人が担当いたします。
早いもので6月です。今年も折り返し地点か~…年々、1年が短く感じられるようになっている今日この頃ですが、皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。
ここのところ「地域での子育て」というテーマで、子ども会とPTAについて書かせていただきましたが、今回の日記は地域での子育て…パパ友をテーマにしたいと思います。
「イクメン」…最近、ちょっと死語になりかけていますね。それだけ「父親の子育て」がふつうで、当たり前になってきているということで、好ましいことだと思っています。そんな「イクメン」が流行語大賞にランクインしたのが2010年のこと。何ともう14年も前のことなんですね。
ちょうどその頃、私は、自分が住む三重県四日市市の「父親の子育てマイスター養成講座」という講座を受講していました。この年が第1期で、何と今年で15期目を数える歴史ある講座になってきています。修了生としても誇らしい気分です。
この講座、いわゆる「パパ講座」なんですが、当時から、ちょっとひと味違うところがありました。それは「受講生どうしの交流」を大切にしていることです。おかげで、自然な成り行きで、修了生がパパサークルを立ち上げる流れになりました。
それが、その後「パパスマイル四日市」というサークルになっていくのですが、今回、そのいきさつは割愛しますね。私も所属するそのサークルでは、四日市市などの行政と協働で講座やイベントを企画・開催したり、メンバーやほかのパパさんたちを誘って、ハイキングや焼き芋づくりなどの交流行事をおこなったりしています。
私が、サークル活動をやってきて、一番良かったと思うのは「パパ友」の存在です。私自身は生まれも育ちも四日市の人間なので、周りにも友だちはたくさんいますが、サークルの仲間は「パパ」という共通項だけでつながっているので、とてもフラットな関係です。年齢にも幅があるし、職業もさまざまだし、出身も九州の方から関東の方までいて、バラエティに富むにもかかわらず、フラットなんです。そういう「気負わなくても良い間柄」というのは、居場所であるために大切な要素なのかもしれません。
今や「父親の子育て」が当たり前になってきている時代だからこそ、家事・育児に悩める父親がたくさんいます。そんな時、気楽に話せる「パパ友」の存在は、何者にも代えがたいものがあります。
「パパ友」というのは、「ナナメの関係」を生み出します。親子が「タテ」、親どうし、子どもどうしが「ヨコ」だとすると、「ナナメ」というのは、私から見てパパ友のお子さん、うちの子から見れば私のパパ友ということになります。
かつて、私の子どもの頃は、「地域のおじさん」がいて、危ないこと、いけないことを叱ってくれたものです。最近は地域でそんな関係を築くことは難しく、わが子を第三者的に叱ったり、あるいは褒めたりしてくれることを期待しづらくなっています。でも、そうやってある意味間接的にかかわってくれる大人の存在は、子どもの社会性や自己肯定感を育む上でとても重要なのだと思います。そして、現代においてそれができるのが、「ナナメの関係」にある「パパ友」なんです。わが家の子どもの成長においても、「パパ友」をはじめとするたくさんの大人にかかわってもらったことが、とても貴重だったと、今振り返ってみて思います。
最後に1つ宣伝を♪
ご紹介した「四日市市父親の子育てマイスター養成講座」は今年も開講します(7月~12月)。ただ今、受講生を絶賛募集中。四日市市在住または在勤の方が対象になりますが、ご興味のある方は、ぜひ四日市市のホームページをチェックしてみてくださいね。これからも、たくさんのパパに「パパ友」の有り難さを知ってもらえると嬉しいです。
これまでの「パパ達の育児交換日記(No1~No179はこちらから↓)
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