パパ達の育児交換日記(No49)
「カッパのおっちゃん」こと高山です。
今回は、視点を変えて20年以上仕事として取り組んできたサッカーの指導者の視点で子育てについてご紹介出来たらと思います。
子どもがスポーツに取り組むにあたり、最も影響を与えるのが「親」の行動や言動だと思っております。地道に伝え続けたコーチの指導も試合中の親の関りには勝てないことが良くありました。やはり、子どもは、親をよく見ています。
私は、デンマークサッカー協会の「親のための10の心得」をベースに心得を親宛に配るようにしていました。
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<親のための10の心得>
①できるだけ試合や練習を見に行ってあげてください
子どもは、あなたに見てもらうことを心より望んでいます。その日一番のプレーへの共感を求めています。 見に行けなかったときは、「勝った負けた」ではなく、まずその日一番のプレーを聞いてあげてください。どんな有名な指導者の指導より上達するきっかけは、あなたとの「共感」です。
②試合では全ての良いプレーをを応援してください
【応援=良いプレーを褒めること】と認識して下さい。自分の子どもだけでなく、相手を含めて、全ての選手の良いプレーを誉め、あなたの理想とする選手の姿をそれとなく伝えてあげて下さい。あなたの具体的な指示や戦術アドバイスは、それほど効果ありません。
③調子の悪い時こそ勇気付けてください
いきなりの否定は、絶対にしないでください。「なんで」「どうして」ではなく、「とても上手だったよ!! ・・・したらもっと上手なのにね。」とアドバイスしてみて下さい。否定し続けるよりも効果的に勇気付けることができるはずです。
④子ども達の判断を尊重してください
結果を知っている大人が、はじめから最善な判断を指示することで、成長に必要な失敗経験の機会を邪魔しないようにしてください。
⑤レフリーを尊重して下さい
レフリーの判断を批判しないでください。審判の居ない試合を想像して下さい。人間ですので間違いだって起こります。子どもは大人が批判する姿勢を見て真似するものです。
⑥子どもが参加することを刺激して勇気付けてください
子どもに批判や要求をしすぎるあまり、子どもが参加することがプレッシャーになることがあります。まずは、参加することから誉めてあげてください。楽しいと思うこと向上心の土台です。
⑦勝ち負けでなく楽しかったかどうか聞いてあげてください
「負けた日」の結果は言いたくないものです。「ただいま」の返答が「今日勝ったの?」になっていませんか。子どもの判断が「勝」「負」にならないように、大人が質問で誘導してあげてください。
⑧節度のある用具を準備し、大切にする方法を身につけさせてください
買い与えた用具を大切にする方法をご指導願います。靴磨きやボール磨き、脱ぎ方、着方、洗い方、しまい方、管理の仕方など購入と同時に自分の技術をサポートしてくれる用具への愛着も教えてあげてください。
⑨コーチやチームの方針を尊重してください
チームの指導方針に共感した上で、お子様を預けてください。
⑩サッカーをするのはあなたではなく、あなたの子供です。
大切なのは、本人の気持ち。本人の気持ちを尊重し、本人に判断する機会を与えましょう。 プレーヤーは、あなたではなく、あなたの子どもです。
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この心得が、今の子育てにとても役立っています。子どもは、親の言ったことではなく、行動を真似る。親として姿勢を見せていかなくてはなりません。日々反省。
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