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パパ達の育児交換日記(No44)

 三重にゆかりのパパたちによる育児交換日記。第44号となる今回は夢旅人が担当いたします。
 マスク姿にも慣れ、逆にマスク無しが目立つようになりました。マスクと言えば花粉症。例年この時期は花粉症の方には厳しい時期ですね。という私は、スギ、ヒノキには反応せず、イネ、ムギに反応するという厄介な花粉症です。ちなみに、GW頃には芝生にも反応します(芝に花粉があるなんて驚き!)。

 さて本題です。2回にわたって「子どもと一緒に○○する」というテーマで日記を書いてきましたシリーズの3回目は「子どもと一緒に自由研究をする」です。これまた季節外れですね。ご容赦ください。
 まもなく末っ子も小学校を卒業するので、もう自由研究に悩まされることもないと思いますけど(そもそも悩んでないですが)、世の小学生のお父さん、お母さんにとって、自由研究が夏休みの悩みのタネというかたは一定数いらっしゃるのではないかと思います。
 理科の観察だと毎日付き合わされるし、社会の調べ学習だと図書館に付いていかないといけないし、極めつけは夏休みの終わりに半泣きでまとめをさせることが大変ですよね。三男の小1の時は、妻が必死で書かせていたのを思い出します。

舘さん1

 でも、これこそ親の腕の見せ所だと思っています。
 まず「着想」の部分。何をテーマに自由研究をするか。自由研究のネタ帳のような本やサイトもありますが、人の真似だと面白さは半減します。ここは、それぞれの子どもの興味に合わせて、話し合ったり、親から提案したりすることをおすすめします。例えば、長女は学校で習った環境学習に関心を示したので、「川の水質」を調べることにしました。長男は古いものの「跡」に興味があったので、「鉄道廃線跡」を調べることにしました。次男は前にもお話しした「街道歩き」についてまとめましたし、三男は「じゃがいもの生育」を調べたり、「雲」を観察したりしました。

舘さん2

 次は「調査」です。ここはとことん付き合います。むしろ一緒に楽しんでしまいます。長女の時は、わが家の横を流れている川の河口から上流まで、一日かけて水を汲んでは調べるという調査をしました。うちの近くが一番汚れているという結果でした。長男の時は、市内にかつて通っていた線路跡を歩いてたどりました。真夏の暑い日でした。知人に頼んで、ビルの上に上がらせてもらい、写真を撮らせてもらったこともありました。今となっては、そのこと自体が懐かしく、いい思い出となっています。

 最後は「まとめ」です。これが一番苦労します。さすがに親が代筆するわけにはいかないので、本人を激励して書かせるしかありません。でも、工夫をすることはできます。少しでも文章量が減らせるようにと、写真を多用することもありました。ここは親が手伝える場面ですね。

舘さん3

 長男が6年生の時は、夏休みの南アルプス登山に合わせて、標高と気圧・沸点の関係を調べる自由研究をしました。登山に持っていったペットボトルを空にして、その標高の空気のまま持って帰ってくると、平地ではぺちゃんこになります。そのペットボトル自体を自由研究のまとめに付けたのです。

 自由研究は任意だし、面倒に思われるかもしれませんが、親が子どもに「伝える」という要素をたくさん持っていると感じます。最初に言った着眼点にしても、まとめに至るまでの導き方にしても経験に依るところが大きいので、親の尊厳が見せられます(笑)。そして何より、親子で一緒になってまとめることを通じて、子ども自身が自信を持ち、親は子どもの成長を実感できることが大きいと思います。
 今年の夏休みはぜひ、親子そろって自由研究に取り組んでみてください。子どものキラキラした目を見られたら、それは一生の宝物ですよ!

 これまでの「パパ達の育児交換日記(No1~No43)はこちらから↓
 パパ達の育児交換日記


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