パパ達の育児交換日記(No72)
三重にゆかりのパパ達による育児交換日記。第72号は「カエルのおっちゃん」が担当します。
早いもので令和3年の9月も終わりが近くなってきました。衣替えの時期も近くなり、気がつけば今年もあと三ヶ月。感染症のこと、オリンピックのこと、選挙のこと、三重県では国体のことなど、例年以上に激動が多い気がする1年も当たり前のように月日は流れていきます。
そんな中、今回紹介するエピソードは、この9月に我が家に突然突然発生した「次男の入院騒動」。子どもの病気、痛がる姿を見ることほど親として辛いものはありませんが、今回の入院騒動を通じて、改めて、子との関係、時間の過ごし方など、気付かされることがたくさんありました。
事の発端は、夏休みも終わりに近づいた8月下旬。次男が「なんかお腹痛いなあ~」って言うことが多くなり、熱を測ってみると微熱が続く状況。二学期も近いし、念のためお医者さんに診てもらおうということになり、かかりつけ医で診察してもらうと「胃腸風邪」とのことで、薬を貰って様子を見ることになりました。それから1週間、薬を飲むものの痛みと熱が継続したため、再度かかりつけ医で診てもらうと、「大きい病院で検査してもらったほうがいい」ということになり、市内の総合病院へ。そこで検査をしてもらった結果、お腹が炎症を起こしているとのことでしたが、自宅で薬を飲んで療養するということで帰宅しました。それからさらに一週間、お腹の痛みは続き、さらに熱も高くなることが増えたので、再度総合病院を受診。その結果、血液検査の数値も改善が見られないため、入院して療養することになりました。
次男にとっては初めての入院生活。再診する前からある程度覚悟はしていたようですが、入院と決まったときには不安から涙が止まりませんでした。それでも、良くなるためにはここで頑張るしかありません。自分の部屋となる病室に入り、ずっと付き合うことになる点滴の針を刺してもらうと覚悟が決まったようでした。
それからの入院生活、最初は長くて一週間かなあって軽く考えていましたが、良くなったかと思えば、また病状がスタートに戻るということを繰り返し、結果的に15日間の入院生活。途中では、寝ていても体を起こしていてもお腹に激痛が続き、一晩中、一睡もできずに「痛い、痛い」を繰り返す夜もありました。親にとって、目の前で子が苦しんでいるのに、何もしてあげられない時ほど悔しくて、無力感になることはありません。代われるものなら代わってあげたい、そんな思いで見つめるだけでしたが、健康でいることのありがたさを改めて考えさせられました。
大変なことばかりだった入院生活ですが、一方で、次男と1つの部屋の中で、これほど時間を共有して過ごしたのは、いつ以来だろう!?ってくらい、一緒に時を過ごす機会になりました。痛みで苦しんでいるときはただ見守るだけでしたが、調子が良くなってくると、本当に色んな話をしました。次男が小さいときの思い出話もしましたし、自分が子どもの頃の話、どんな遊びをしたとか、どうして今の仕事を選んだとか、そんな話もいっぱいしました。次男の今の学校生活のこと、これからどんな中学生、高校生になっていきたいか、どんな仕事をしたいかとか、将来のこともいっぱい話をしました。考えてみたら、来年には中学生となる次男とこれだけゆっくり話をする機会って、これからはそうはないでしょうし、もしかしたらこれが最後かもって思うと、神様に貴重な機会を与えてもらったなあって感じます。
今日で退院してからちょうど1週間。まだ経過観察中ですが、次男は順調に回復しています。15日間の入院生活で体重は落ち、筋力も弱ってしまいましたが、少しずつそれも挽回してきました。大きくなったときに、「あの時の入院は大変やったなあ」って懐かしく思い出話ができるように、これからも健康の大切さを忘れず、家族で過ごしていきたいなあって思います。
また、自分達夫婦にとっても子どもの入院は、長男が1歳のときに入院して以来12年ぶりのこと。次男の入院の付き添い、他の息子達の世話、家事、そして仕事をどうやってマネジメントするか。妻ともいっぱい、いっぱい話をしました。そして、職場の皆さん、次男の小学校の先生、近所の皆さん、友人たちにもたくさん励まし、配慮、心配の声をいただき、皆さんの支えがあってこそ、乗り越えることができたと思っています。改めて、人間はたくさんのご縁をいただいて暮らしていること、育児は皆さんに支えられて成り立っていることも実感しました。皆さんへの感謝とご縁を忘れず、これからもご縁を大切にして生きていきたいなあと思います。ありがとうございました。
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