パパ達の育児交換日記(No13)
三重にゆかりのパパたちによる育児交換日記。第13号となる今回は夢旅人が担当いたします。
本当だったらオリンピック開幕の興奮に酔いしれているところですが、コロナウイルス感染リスクの第2波が迫っているようで、4連休と言ってもうかつに外出できないですね。三重県の小・中学校、高校では7月いっぱいが1学期で、せっかくの夏休みも縮小されています。梅雨も長引いていますし、どんよりした気分になっているのはわが家だけではないでしょう。
さて、私が子育ての中で大切にしてきたこととして今回ご紹介したいのは、「好きなことに巻き込む」ということです。「ぜんた」さんの日記(No9)は「自分事として関わる」というお話でしたが、それに近い感覚のお話です。
タイトルの写真は家族6人で八ヶ岳を歩いたときのものですが、私は山登り、キャンプが好きで、それは高校時代のワンダーフォーゲル部の経験が基礎にあります。長女が生まれる前後からしばらくは山からも遠ざかっていましたが、長女が小1の春のこと、子ども会のバス旅行に長女と妻が行くことに。2歳の次男は祖父母に預かってもらい、私と長男とで「どこ行こうか?」と考えて選んだ先が「山」でした。山とは言っても、4歳の長男を初めて連れていくので、安全第一で標高500mほどの「砂山」という山に出かけることにしました。初めての父子登山は、低山とは言っても冒険チックな岩場あり、マムシとの出会い(!)あり、山頂でのおにぎりのおいしさなど、興奮がたくさん詰まった体験になりました。それからというもの、長男は山が大好きになり、小学校の最後の思い出に南アルプス仙丈ヶ岳に登るまでになりました。
話は変わって、毎冬恒例の家族温泉旅行では、毎回必ずと言っていいほど城、史跡が行程に入ります。これも言わば私の趣味。城跡では枡形や狭間などの防御装置を見ながら戦国の世に思いを馳せるのですが、最初は子どもたちも面白がっているだけでした。これにも、のめり込む契機となったことがあります。それは、理数が好きな次男をパソコンに触れさせようと思って見せた「信長の野望」というシミュレーションゲームでした。これにハマったのが次男、三男でした。特に三男は次々と戦国武将の名前を覚え、今では立派な歴史マニア(笑)となり、私と一緒に大河ドラマ「麒麟がくる」を熱心に見ています(現在は中断してますが・・・)。
山登りやキャンプ、城、史跡、街道、廃線跡などなど、私の趣味に子どもたちが乗ってきてくれたものはたくさんあります。もちろん、乗ってくれなかったものもたくさんあります。私の趣味に子どもたちが乗ってきてくれたことの最大のメリットは、子育てが格段に楽しくなったことです。当然ですよね、趣味と子育てが兼ねられ、親子で共感できるんですから。そして、子どもたちが乗ってきてくれた最大の要因は、私が思いっきり楽しんでいたからだと思っています。子どもたちは本当に親をよく見ています。親の影響もとても大きいです。だからこそ、親が好きなことに全力で取り組む姿勢、楽しんでいる姿勢を見せることが、何よりも子どもを勇気づけ、自信を付けさせることにつながるのではないでしょうか。
アウトドアの苦手なお父さんは無理してキャンプに行く必要はありません。ギャンブルとかでない限り、釣りでもスポーツでも、映画でもアニメでも、ぜひお子さんを自分の趣味に巻き込んでしまいましょう。そして、趣味も子育ても「一緒くた」にして楽しんでもらえればと思います。