パパ達の育児交換日記(No16)
三重にゆかりのパパ達による育児交換日記。5人のパパで週1回綴ってきた日記も4巡目になりました。通算16回目の日記はカエルのおっちゃんが担当させていただきます。
今日のニュースで「父親にも“産後うつ”のリスク 厚労省が実態調査へ 」というのが放送されていました。
~「産後のうつ」は、母親が体調や生活リズムが大きく変化することなどでかかることが知られていますが、男性の育児参加が進む中、仕事との両立への不安などから、父親もかかるリスクがあると指摘されています。~
男性の育児参画の大切さの認識が拡がり、「仕事も家事育児も頑張りたい!」という意欲を持った父親が増えてきているのは感じますし、その意欲を後押しするように、国では「男性の産休制度」を検討する動きも出てきています。 男性自身の意欲が高まり、取り巻く環境や制度も整備されつつある・・、これでもう大丈夫といきたいところですが、「男性の産後うつ」や「イクメンブルー」なる言葉も出てくるなど、男性の育児参画が拡がったからこそ、新しい課題もみられるようになってきました。
父親が育児に「頑張ろう」という気持ちを持つのは大事ですが、具体的にどう頑張ったらいいのか、父親としてそれを事前に学ぶ機会は少なく、日々の育児をしながら経験を積んで、頑張り方は分かってくるのかなあと思います。しかし、自分では頑張っているつもりでも、それがパートナーがしてほしいことや頑張ってもらいたいことと認識のズレがあり、そこでうまく夫婦間のコミュニケーションができず悩んでいる、なんて声も聞こえたりします。
育児に対して悩むのは父親だけでなく、それは母親も一緒だと思いますが、その悩みを相談したり、時に愚痴や不安を出し合ったり、そんなことができる仲間づくり、いわゆる、母親は「ママ友」なんて言葉ありますが、父親はそのような仲間が少ないっていうのも課題の一つなのかもしれません。
自分自身を振り返ってみても、長男や次男が産まれた頃は、自身の育児に関する不安とか悩みとか、正直な思いを話す機会ってなかなかなかったように感じます。そして、三男が産まれた後、自身の仕事と家庭の両立に関して悩みを深める事態(詳しくは「パパ達の育児交換日記No11」で)に陥りますが、今思えばその時期に、この育児交換日記を一緒にしている「カッパのおっちゃん」と出会い、自身の育児の悩みや不安を安心して話ができるようになったのは、本当にありがたかったなあと思います。
育児の悩みに対して何か具体的な解決策をアドバイスして欲しい、ということではなく、自分の正直な不安や悩みを話す場所があること、それに共感してくれる仲間がいること、そして、悩んでいるのは自分だけではないと知ること、それだけでどれだけ精神的に楽になったかわかりません。いわゆる「孤独な育児(孤育て)」にならないためには、夫婦間のコミュニケーションはもちろん、いわゆる「パパ友」のような存在が大事であること、そのことをとても実感しました。
カッパのおっちゃんとはその後、パパとして育児を一緒に頑張るために、志を共感してくれる友人たちに声をかけて、「パパの育児を楽しむ」グループをつくり、いろいろな経験をさせてもらいました。その経験一つ一つが自分の育児にエネルギーになっていますし、自分達父親が育児を楽しむことで、子ども達も笑顔になり、そしてパートナーの妻も笑顔になっていくんだなあってことも実感できるようになりました。
それにしてもカッパのおっちゃんとは色々とやりましたね~。時にはみんなの前でヒーローショーもどきをやったことも(笑)。
グループを作った頃には保育園に通っていた子ども達も今やすっかり大きくなり、当時と同じような活動内容はできなくなっていますが、子どもが何歳になっても育児は続くものであり、子どもの年齢に応じた父親のとしての悩みもあります。カッパのおっちゃんをはじめ、大事なパパ友の皆さんとは、これからもずっと、それぞれの育児時代に応じた悩みや不安を共有し、一緒に父親として成長していければなあって思います。
(これまでのパパ達の育児交換日記)
No15 がりがりくん編(3回目)
No14 ぜんた編(3回目)
No13 夢旅人編(3回目)
No12 カッパのおっちゃん編(3回目)
No11 カエルのおっちゃん編(3回目)
No10 がりがりくん編(2回目)
No9 ぜんた編(2回目)
No8 夢旅人編(2回目)
No7 カッパのおっちゃん編(2回目)
No6 カエルのおっちゃん編(2回目)
No5 がりがりくん編
No4 ぜんた編
No3 夢旅人編
No2 カッパのおっちゃん編
No1 カエルのおっちゃん編