パパ達の育児交換日記(No21)
三重にゆかりのパパ達による育児交換日記。5人のパパで順番に書いてきた日記も5巡目に突入です。今週はニックネーム「カエルのおっちゃん」が担当させていただきます。
季節も夏から秋に移ろい、外での活動にピッタリのシーズンになりました。例年なら運動会シーズン真っ只中で、週末のたびに賑やかな様子がSNSなどで伝わってきますが、今年は内容が簡素化されたり、観覧できる大人の人数制限があったり・・・いつもと違うちょっぴり寂しい雰囲気も漂っています。
それでも運動会って響きは子ども達の気持ちを刺激するのか、我が家の息子達も運動会が楽しみで仕方ない様子。特に保育園年中組の四男は気合が入っており、保育園に迎えにいくたびに先生から「今日も張り切って練習してくれました!」って楽し気に報告をもらいます。保育園の運動会本番は10月になりますが、今からとっても楽しみです。
運動会以外でも外で各種スポーツイベントが盛んになってきましたが、我が家の息子達が大好きなスポーツは野球。1年半くらい前、当時6年生だった長男が突然プロ野球に興味を持つようになり、そこから次男、三男に伝染していきました。見るだけでなく、プレーをすることにも興味を持つようになって、ゴムボールでの草野球を始めるようになり、さらに長男と次男は野球スクールにも通うようになりました。今年度になると、中学生になった長男は野球部に入部し、2年生になった三男は野球スクールに入部。次男も含めて3人が野球の練習に励んでいます。
まさに野球一色になった我が家ですが、野球を通じて子ども達は色々な勉強をしているなあっと感じることがあり、今回はその中から1つエピソードを紹介します。
昨日、次男と三男は野球スクールの大会に参加しました。県内から集まった6チームが2組に分かれて予選リーグをおこない、リーグ1位同士が決勝戦、2位同士が3位決定戦を行います。次男と三男のチームは予選リーグで1勝1敗となり、リーグ2位で3位決定戦に進出。
その3位決定戦、チームは順調に得点を重ねて4対1と3点リードのまま、最終回の裏の守備になりました。2アウトを簡単にとって「あと1人で勝利」となりますが、ここから勝ちを意識してしまったのでしょうか、ピッチャーがフォアボールを連発してあっという間に満塁、さらにヒットを打たれて2点差となります。
この時、次男はショート、三男はセカンドを守っていました。外から見ていても、チームは勝ちムードが吹っ飛び緊張感いっぱいなのが伝わってきます。そして、次のバッター、打った打球が次男の守るショートにゴロとして転がっていきました。次男はしっかりゴロを捕って一塁へ送球、これでゲームセットで勝利!と思いましたが、緊張した次男の送球がわずかに高めに浮いてしまい、一塁手はグローブにボールを当てたものの弾いてしまいます。その間に2点入って同点、さらに次のバッターにヒットを打たれて、なんとサヨナラ負けになってしまいました。
試合後の次男、自分の側に来ると最初は苦笑いをしていましたが、だんだんと悔しさが込み上げてきたのでしょう。見る見るうちに目に涙が溜まってきて、さらにいつも教えてもらっているコーチから声をかけられると号泣してしまいました。本人の気持ちは、「チームメイトへの申し訳なさ」「自分の不甲斐なさ」「みんなから責められてしまうかもっていう不安」とか、色々なものが混ざっていたのかなあと思います。でも、こういう気持ちを経験できるのは、次男の成長にはとっても大事だと思います。野球の技術とか、勝利とかも大事ですが、それ以上に野球を通じて、チームで力を出し合って目標に向かう楽しさ、その中で自分の責任を果たすことに大切さ、そのために自分が普段から何ができるかを考えること、これらのことを学ぶ機会をもらっていて、本当にありがたいなあって思います。
次男とは車の中で色々と話をしましたが、大切なのはこの経験を次にどうつなげていくか。これをバネした次男のさらなる成長を期待したいなあって思います。ちなみに、2年生の三男は「負けてしまったなあ~」ってあっけらかんとしていて、その対照的な姿に思わず吹き出してしまいました(笑)。