パパ達の育児交換日記(No36)
三重にゆかりのパパ達による育児交換日記。第36回目はカエルのおっちゃんが担当します。令和3年最初の日記、今年もパパ達が育児の中で気付いたこと、学んだこと、感じたことなど、それぞれの視点から発信していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
令和3年のお正月、皆さんはどのように過ごされましたか?年末年始はそれぞれの家庭で「恒例」となっている行事や取組があると思いますが、今回の年末年始は「恒例」を見直して、いつもとは違う年越し・年始となった家庭も多いのではないでしょうか。
我が家も今回はいつもと違った年末年始になりました。我が家では、年末にみんなが仕事や学校が終わった後、1泊~2泊で家族忘年会旅行に行き、その翌日には妻の実家に行って、おじいちゃん・おばあちゃんと一緒に餅つきをするのが「恒例」です。今回もそれに向けて、旅行の予約をしたり、お餅つきの段取りの準備をしたりしていましたが、今の状況を考えて旅行は中止、お餅つきに行くのもキャンセルとなりました。
中止になったときは「残念だなあ」って気持ちでいっぱいでしたが、思いがけず3日間、ポッカリと予定がない日ができたので、妻や子ども達と一緒に普段気になっていてなかなかできなかった家の中のことをやってみることになりました。真っ先にとりかかったのは、溜まりに溜まった書類とか子ども達が歴代保育園で作ってきた作品の断捨離や整理整頓。日常から「やらなくては」と思いつつ、そのままになっていましたが、「今がチャンス」とばかり、妻と一緒に整理に取り組みました。最初はおっくうな気持ちもありましたが、懐かしい作品が出てきたり、写真や手紙が出てきたり、思いがけず昔を思い出す時間になりました。思えば、普段はゆっくりこれまでの育児の歩みを妻と振り返る余裕もなかったので、改めて子ども達の成長を感じることもでき、育児にはこんな時間も大事だなあって改めて実感させられました。
その後もほとんど家から出ることもなく、妻や子ども達とたくさん時間を過ごしました。そして、妻が仕事や育児について感じていることを知ることができたり、子ども達とすごろくやボードゲームをしたり、旅行やお餅つきもいいですが、「こんなのんびりした過ごし方もいいなあ」って考えるようになりました。人間は「恒例」と思っていること、しかもそれが「楽しみ」ならそれを変えることはなかなかできませんが、「恒例」を思い切って見直すことで、また新しい楽しみや発見があること、変化を楽しみチャレンジすることの大切さも実感した感じです。
そんな年末年始もあっという間に終わり、自分は仕事も始まり、子ども達もまもなく学校が再開します。考えてみれば、子ども達が当たり前のように家にいて、一緒に年末年始を過ごす時期は、もうそんなに多くはないかもしれません。10年後にはそれぞれが親とではなく、自分の予定を作って出掛けたりする年末年始になっている可能性は高いですし、さらに10年後には、それぞれが家庭を持ち、帰省で1日だけ顔を合わせる、なんて年末年始になっているかもしれません。
今あることは決していつまでも続くものではなく、子どもと一緒に過ごす時間は期間限定の贈り物。そんなことも考えさせられるいつもとは違ったお正月でした。
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