チームワークで働く
人々とチームワークを形成して一体となって働くことはとても勉強になる。
思わぬ所に突然大きな穴が空いて、知らぬ間に誰かが埋める。
万華鏡のようにチームの形は変わり、私も得意分野で貢献したり、人を助けたり、助けられたりする。
思わぬトラブルで、心が不満で溢れ、なんとか人を非難せずに、広い心を持てないか、なんとか人の欠点でなく長所で物事を見れないか、
皆は私と違い会社を大切に思い、出世したい気持ちは痛いほど感じる。
1年間くらい心理学の学校にオンラインで学んだことがある。
今回はアドラーの心理学について書く。
私達は独自の主観的な意味づけ、自分だけの心のメガネを持っている出来事や現実に対して、目の前の出来事を見て、独自の考え方をする。しかし広く大きな視点を持ち、コモンセンスを使って問題を解決すると言う事は社会に蓄積された集合知を利用して活用すると言う事だ。
アドラー心理学の核心は、「人は生まれ持ったものではなく、与えられたものをどう活用するか」にあります。環境は影響を与えるが、それが全てを決定するわけではなく、最終的に人間の行動や感情は、他者との関わりの中で形成されます。人間は優越性を追求する存在であり、その過程で他者との協力や貢献が不可欠です。アドラーは、人間の生活全体が「下から上」「劣等から優越への向上」という動きに沿って進んでいくと考えました。
「共同体感覚」はアドラー心理学の中心的な概念です。共同体感覚とは、他者と協力し、共に成長し、共通の目的に向かって進んでいく感覚です。これが欠けていると、個人は孤立し、社会との関係がうまくいきません。人間は社会的な存在であり、共同体の一員として貢献することが重要です。共同体感覚を育むことが、個人の成長や社会適応に繋がります。
アドラーは、成功や発展を目指すためには、個人が社会と協力し、貢献する姿勢が必要だと考えました。協力や貢献を通じて、個人は自己実現を果たし、社会も発展します。共同体感覚を持つことが、他者との信頼関係を築き、仕事や社会生活において成功を収めるための鍵となります。
また、アドラーは、物事を見たり考えたりする際に、「大きな視点」を持つことの重要性を強調しました。狭い視点や極端な見方を避け、さまざまな視点を取り入れることで、問題解決に向けて建設的に行動できるとしました。リーダーは、部下や周囲の人々に対して、「長所に目を向ける」ことが求められます。人を評価する際には、その人の良い面に注目し、それを引き出して協力関係を築くことが重要です。
共感も重要な要素です。共感とは、相手の立場に立ち、相手がどのように感じ、考えているかを理解することです。共感力を高めることで、他者との協力が深まり、信頼関係が築けます。リーダーは、部下やチームメンバーの立場や感情に配慮し、共感を持って接することが求められます。
アドラーの心理学は、個人の内面の問題だけでなく、社会的な側面にも重きを置いています。人間は、個々の力を発揮しながら、社会と協力し合うことで成長し、成功を収めることができるという考え方です。この協力の精神が、健全な社会を作り、個人の幸せにも繋がります。リーダーは、この共同体感覚を育み、部下やチームメンバーが互いに尊敬し合い、信頼し合える環境を作ることが求められます。