何故私がラジオのパーソナリティーになったのか?(人生ドン底編)
前回からの続きです。
就職難民と言われ始めた時代でしたが、何とか内定をいただけた某デパートの新入社員として働き始めて半年ごろ、家庭の事情により、家業を手伝う(つまり実家の店のステージにたつ)事になり、退社します。そこから、私にとって、人生で一番苦しい時期に突入していくのでした。
両親の離婚、友人、恋人の裏切り、無職、家なしと、これでもか!これでもかー!と悪いことが次々と襲いかかって来て、まだか弱かった私の心は(今は鉄のハート)ついに悲鳴さえもあげられないまま、壊れ、気がつくと重度のうつ病と診断される事に。
実は、そのせいで記憶障害があり、その頃の記憶がいまだに思い出せず、当時、どうやって生活していたのか、何がキッカケで自分に戻れたのか、全く覚えていないのです。
聞いた話で知る限り、当時お付き合いしていた彼が仕事で海外に行くのについて行く形で日本を離れ、約1ヶ月ほどNYで暮らし、帰国後、少しずつ自分を取り戻していったようですが、、、(1ヶ月もNYにいたなんて、今じゃ絶対出来ない事だし、記憶があったら、元気だったらやりたい事、行きたいところ有り過ぎるのにー!勿体ないー!!)
不思議なもので、
人間には、自己防衛本能というものがあるらしく、思い出したくない、思い出したら自分が壊れてしまうような記憶は、厳重な鍵のかかった記憶の金庫にしまっておけるのだとか。(全ての人がそうとは言い切れませんが)
本当に不思議だけど、有難いことに、そうやって、私は鍵をかける事が出来、「前を向く」という選択肢をその時、見つけられて、本当に良かったです。。。
極端ですが、
そこまで地獄の底へ落ちた後は、もう、這い上がる、いや、自然と上がるしかなくて、悪いことばかりも、そんなには続かなくて、それからは、私の状況を知ってか、沢山の先輩や、恩人、友人、親族が支えてくれて、仕事もみつかり、住むところもみつかり、以前のように働けるまでに復活しました。
そして、販売員、事務、ウェイトレス、秘書、、、
お声がかかれば大手企業から町のレストランまで、気がつけば、もう、数えられないほどの職を経験することに。(ありがたやー)
上記写真は、20代前半、5〜6年勤めた外資系のレコード会社の時。
なんと!この時、当時会社があった外苑前の特集やらで、あの、憧れの?!「アド街ック天国」のガールズコレクションに一瞬映るという奇跡が!(撮影の時は恥ずかしかったけどTVで見た時は嬉しかった〜!!)
でも、この頃は「向かう所敵なし」みたいな変な自信、初めて大きな仕事を任されたという事を何か勘違いしていたみたいで、期待されてる、私なら出来る的な、だから誰に頼るでもなく、一人で仕事やってます!という感じで、周りの人は仕事が遅いだの出来ないだの文句いいながら、本当にかわいくない、世間知らずで低レベルな仕事の仕方をしていたので(かなり、トンがってた時期)目がつり上がってるし、顔がかなり怖い。。(恥ずかしいー!)
仕事とは、みんなで助け合ってする事で、たった一人でするより成果が良い方向へ出るものだと、それから何年も後に知ることになります。(失敗から学ぶとはまさにこの事ですね)
とはいえ、この頃の仕事のおかげで、とあるアーティストの再ブレイクにかなり身近で携われたり、ミリオンセラーのミュージシャンと一緒に仕事で海外へ行ったりと、とても学びの多い、有難い経験を沢山させていただきました。
そして、音楽業界や、ミュージシャンたちの苦悩、制作現場の裏側までも知り、そして学ぶことが出来、この頃の経験は今でもとても役に立っています。(もちろん、他に経験してきた全ての仕事から学ぶ事は多く、今の自分があるのは、すべて、そのおかげです。)
ですがこの頃から、どうも散々今まで、音楽の仕事はしたくない!と言ってたハズな私の人生が、どう、避けようとしても、どんなに違う方へと進もうとしても、音楽へ、音楽へ、そして芸能関係へ、と戻って来てしまうという、これがまさに「運命」なのか、、、と感じるようになります。
今日はここまで。
40年も行きていると、自分の半生、振り返るだけでも、かなり、色々あったなぁーと改めて。
ですが、この後、このレコード会社を辞めることになった頃から、これまた不思議な出逢いや、神様のいたずら?!によって、少しずつラジオの世界に近づいていくのでした。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました!
それでは、また、
次回も、お楽しみに。
mie
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