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自分の声を残す
ALSが進行すれば、声を失う可能性が高い。気管切開しなくても、喉周りの筋肉が弱って、大きな声も出しにくくなるし、舌の回りも悪くなってくる。ということで最初に薦められたのが、「coestation」通称コエステだった。
テキストデータがあれば、僕の肉声に近い音声となるという優れたサービス。軽いお試しは、スマホアプリでもできるのだが、本格的に利用するなら、録音スタジオで3時間ほど、様々な文章を読み上げるというプロセスが必要。しゃべることは教員の基本というわけで、声が変化しないうちにというわけで、11月12日に録音となった。
スタジオは、AVEXさんがレコーディングで使ってきたもの。ここで大ヒットとなるレコーディングを、スター歌手さんたちが行なったとのこと。それだけでも気分があがるわけだが、音響エンジニアとしては、ノイマンのコンデンサマイクロホンと、SSLの卓、長年の夢がかなったような組み合わせ。しばしミキサーの方と、機材談義となったことは言うまでもない。
レコーディングから、一ヶ月後、人工知能による私の声が出来上がってきた。それについては、時を改めて紹介することにしたい。