星になったオカヤドカリ
雨も降った肌寒い一日。
うちには、飼い出してから多分12、3年くらい
にはなるオカヤドカリのチビたんというペットがいる。
娘が小学生の時に最初に10匹ほど飼ったのだけど、次々とお亡くなりになり2年後くらいにはチビたんだけになっていた。
ペット禁止のマンションのため、この子が唯一のうちにいる生き物で、天然記念物で、決して人には慣れないが、つぶらな目をしていて、
動き回ってると、「ちびたーん、元気にしてるか?」などと声かけたりして、家族の一員となっていた。
オカヤドカリは定期的に脱皮をする。
初めて目の当たりにした時は、身体そのものが
抜け出ているので「死んだ、、」と娘と泣いたこともあったのだけど、貝殻の中に新しいボディがあって、それが脱皮だと知った。
オカヤドカリにとって脱皮は命がけで、自然界では天敵に襲われないように砂の中で脱皮して、抜け殻を食べて体力がついてから、地上に出てくるそうだ。
チビたんは何回も脱皮を繰り返し、10年以上生きていた。
そのチビたん、動くことも餌を食べることもなく、数日経った頃、脱皮していた。
貝殻の中に新しい足がのぞいていたのを確認し、今回も成功し、元気に動き回る日を待っていたのだけど、今朝、思いがけず抜け殻とは違う足が飛び出した貝殻を見てしまった。
チビたん、、(;ω;)
突然のお別れ。
それは思う以上に悲しかった。
コロナ禍でペットとして、犬や猫を飼う人が急増しているらしい。
私も動物が好きなので、最近ショッピングモールなどにいくと、必ずペットショップを覗いてはショーケースの犬や猫を見て癒されている。
驚くのはその値段。
私が飼うならこの子かな?と思った黒の仔犬の柴犬はなんと75万円。
こんなに出しても買う人がいるということなんか、、
飼うのは簡単。(お金さえ払えば)
このご時世、今は気軽に人と会えないし、ステイホームで犬や猫(などのペット)がいれば
楽しくはなるだろう。
でも、もしコロナが収束し、普通に人と会えて、会食したり、旅行に行けるようになっても、飼われたペットは大事にされるのかな?
飽きられたり、世話するのが煩わしくなりはしないだろうか、、
大きさでいうと貝殻Sサイズのま3cmほどの
チビたん。
毎日水入れの水を変え、霧吹きで砂をしめらせ、餌をやり、糞をとり、定期的にサンゴ砂を
洗って入れ替える。
南の島からきたから、冬はオカヤドカリ用のヒーターをつける。
たった3cmのヤドカリでも、結構な手間が
かかった。
犬や猫、鳥もうさぎなどは病気にもなるだろうし、オカヤドカリの比ではないくらいの手間がかかるだろう。
飼ったら家族。
思い通りにならなくとも、最後まで面倒を必ずみる。覚悟してペットは飼ってほしいと心から思う。
星になったチビたんは土に埋めて、上に夫が買ってきたお花を植えた。
今まで私たちと一緒にいてくれて
ありがとう✨
みぃみ