世論地図とは【JAPAN CHOICE】
世論地図とは
この記事は、NPO法人Mielkaが運営する選挙情報可視化サイト「JAPAN CHOICE」に搭載される「世論地図」機能の解説記事です。
どういうサービスなの?
「世論地図」は、統計学とAIを用いた「世論の可視化」ツールです。
オードリー・タン氏がデジタル民主主義を推進した台湾では、vTaiwanというプラットフォームにおいて、同様の統計的手法により、国民が立法に関する建設的議論を行ってきました。「世論地図」は、日本の民主主義をアップデートすべくこの手法を取り入れ、さらに生成AIも活用することで、世界初の世論可視化ツールを実現しました。
何ができるの?
「本当の」世論の可視化を実現します。
世の中には、世論調査やボートマッチサービスが溢れています。しかし、世論地図は、対立軸を先に定めず、まずは広くユーザに政策のスタンスを問い、そのデータを統計的に分析することで、異なる意見集団をあぶり出します。
その結果、意見集団間で「合意できていること」と「対立していること」の可視化が可能になります。
さらに、意見集団ごとの意見のの特徴を、AIがわかりやすく解説します。
何がすごいの?
人間の価値観で先に世論の対立軸を作り出すのではなく、実際の人々の意見データから、統計的手法に基づいて意見集団が抽出され、対立軸が発見される点に大きな技術的特徴があります。
これまで私達は、
・右か左か
・若者か高齢者か
・タカ派かハト派か
という既存の対立軸に囚われて世論・意見集団を判断していなかったでしょうか。
本来、世論は、種々の政策ごとに多様であるはずです。
4年に1度、1票を託すだけでは伝わらない程度に、一人ひとりに、様々な考え、思いがあるはずです。
その細かな個人の意見をなるべく詳細にデータにし、予断なく客観的に統計的に分析して可視化してみること、AIに言語化させてみることで本質的な意見集団が見えてくるのではないか。社会は本当のところ何を考えているのか、私はその意見集団の地図の中のどこにいるのか。実はもう合意できている論点もあるのかもしれない。本当の対立軸はもっと別のところにあるのかもしれない。
こういった仮説を検証すべく、新しい時代の民主主義の実験場として「世論地図」が作られました。
この手法を数千人、数万人、数十万人の規模で実施するのは、おそらく世界初と思われます。そして、スマートフォンのユーザに向けたスマホフレンドリーなUI/UXを実現したこともこだわりのポイントです。
どうして「地図」なの?
可視化されるのは多様な意見集団間の距離とその中における自分の意見の位置づけです。これはまるで地図アプリのようなサービスだと思い、「新しい時代の世論の地図を楽しんでほしい」という思いで命名しました。
留意事項
本サービスで表示されている政党の主張・賛否に関するデータは、各党の公約・主要政策集や党首討論における発言などに基づきます。変更すべき点がある場合には、info@mielka.orgにご連絡ください。
また、意見集団に対して付された名称は、統計的な方法により抽出された、一の時点のデータに基づく一の集団のデータをAIが分析し要約するものであり、必ずしも当該要約が当該意見集団の全ての方針を説明するものではありません。