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東京研修レポート⑤~立憲民主党編~

 全5回の東京研修レポートも、いよいよ最終回です!
 今回は、立憲民主党の馬場ゆうき衆議院議員との意見交換会の様子をお届けします。

概要

日時:2023年9月7日(木) 13:20~14:30
場所:衆議院議員第二議員会館 B2F

集合写真 前列左から三人目が馬場ゆうき衆議院議員



衆議院議員第二会館に掲示されていた模造紙。政治への課題意識が伝わってきます!



議員プロフィール

馬場ゆうき衆議院議員
党務:代表政務室、政調会長補佐 ほか
公式HP:https://yuki-baba.jp/

以下、公式HPからの抜粋

1992年10月15日郡山(注:福島県郡山市)生まれ。
慶応義塾大学法学部政治学科卒業後、三井住友信託銀行を経て、松下政経塾へ入塾(38期)。国内外で地方自治を学び、コミュニティ施設経営にまちづくりの可能性を見出す。アオウゼ事業統括コーディネーター、ふくしま地域活動団体サポートセンター連携・人材育成コーディネーターを経て、第49回衆議院議員選挙に立候補。比例代表で当選を果たし、全国最年少・唯一の20代衆議院議員・初の平成生まれの国会議員となる。故郷福島の復興を住民の手から実践している。


意見交換会

意見交換会では、主に馬場議員ご自身の経歴や選挙制度について、また地方行政についての質疑応答を行いました。


意見交換会の風景。かなり話が弾みました!


政治家としての経歴

はじめに、馬場議員は働く現場が変わっても「現場志向」という点を大事にされてきたそうです。例えば東日本大震災が起こったとき、地元・福島に対して「何もできなかった」という歯がゆさを感じ、実践者になるために関西の銀行を経て松下政経塾に入り、公民館の改革に取り掛かってきました。
 政治家は「実践者を支える制度の実践者」であり、関係する業界と一般社会の視点を織り交ぜ、言葉を紡ぐことを重視なさっています。また、若さを活かしていろいろな人の知恵を自分流に落とし込むことを心がけているそうです。例えば瓦版(政治活動に関するパンフレット)の大きさは野田佳彦元首相から教わったもので、半分に折るとポケットに入る大きさであると伺いました。

選挙制度

続いて選挙制度について、若手の地方議員としての視点からも伺いました。2022年に行われた、一票の格差の是正に伴う区割りの改革(いわゆる10増10減)は地方の選挙区に大きな影響をもたらしています。
(より詳しく知りたい方はこちらから)
下図で示されているように、福島県では5つの選挙区が4つに再編されました。その結果、福島県全体の面積が約13780㎢と、日本で3番目に大きいこともあり、改正後の4つの選挙区のうちの2つはそれぞれ約5000㎢、約2400㎢にも大きくなりました。特にこの2つの選挙区では、それぞれ愛知県、神奈川県に匹敵する大きさの地区を回って選挙運動をすることが必要になり、候補者と有権者一人一人が関わり合う機会が減ったそうです。その結果議員に求められるパワーも変わり、地方の有権者の意見が反映されにくくなってしまったそうです。


福島県における、改定前(左)と改定後(右)の区割りの変化
(引用: https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/shugiin/redistrict/#reduction-target )

 また、インターネットを利用した選挙運動の解禁といった近年の選挙制度の変化を踏まえた政治家と有権者のあるべき姿についても伺いました。馬場議員はこういった変化自体を一概に否定すると門戸は狭まってしまうと前置きしたうえで、政治家は国の方向性を決める権力の強さを自覚し、「志」を語るべきだと述べられました。有権者に関しては、失敗を恐れずに前に進み、「志」を語れるか?を重視して投票する候補者を選んでほしいとのことです。また、投票率の低さの背景にある有権者の無力感を打破するためには、失敗を恐れずに小さな成功体験を積み重ねることで、自分の力で社会を変えられる可能性を感じられることが必要であると述べられました。

地方行政のあり方

最後に、地方行政のあり方について伺いました。馬場議員は公民館改革の経験から、①人口が減っても効率良く行政を回し、地域おこしをすること、②全地区住民にスポットライトを当てることの二点が重要だとお話しされていました。また、地域行政に携わる方とお話しする中で、課題が分かっていても改善に動く人が少ないことに気づいたとご指摘されました。そこで、問題を可視化して「変えていこう」と呼びかけること、小さな成功体験を積んで目の前のことに真剣に取り組むことを重視なさっていると述べられていました。

まとめ

馬場ゆうき議員にお話を伺ったところ、「小さな成功体験を積むこと」、「実践者であること」、「志を持って政治に取り組むこと」を重視されていることが分かりました。
いかがでしたか?東京研修レポートを通じて、少しでも政党に関心を持っていただければ幸いです。ここまでお付き合いいただき、誠にありがとうございました!


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