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投票に行かない理由は論理的には説明できない

思いつく限りの「投票に行かない」理由について、論理的な点から反論を考えてみました。今後もっと増えるかも?
1.政治とかどうでもいいから
2.どの候補も同じことを言っているから
3.どうせ公約を守らないから
4.官僚がすべて動かしているから
5.支持できる候補者がいないから
6.結果が分かりきっているから
7.一票で結果が変わるわけがないから
8.誰に投票したらいいかわからないから
9.行っても何もいいことがないから
10.行かなくてもうまく回っているから
11.めんどくさいから
12.投票日大事な予定があるから
13.下宿していて投票所が遠いから
14.期日前投票にも行けないくらい忙しいから
15.投票という形で政治に責任を持ちたくないから
16.投票にいかないことで意思表示をするから
17.選挙があるとしらないから
18.投票所がどこかわからないから
19.民主主義が嫌いで、加担したくないから
20.自分の人生は自分で切り開くから
21.みんな行ってないから
22.投票に行くとかダサいから
23.不要不急の外出はしたくないから

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1.政治とかどうでもいい
そう、おそらくほとんどのことはきっとどうでもいいんです。ですが、きっと何かあなたにも、少しだけでも気になることはあるはず。政治家が言う争点とかは一旦置いといて、まずは自分が生きる理想の未来を考えてみましょう。
親が高い学費を払わないですむ社会?
奨学金を借りずにすむ社会?
育休が簡単に取れる社会?
払った年金がきちんと戻ってくる社会?
なんでもいいんです。人が未来を語り始めた時、そこには政治が生まれます。自分にとっていま一番大事なことを考えて、政治に振り返ってみてください。


2.どの候補も同じこと言っているから
そんなことはありません。
たとえば、2009年に民主党が大勝し政権をとったとき、良くも悪くも大きく暮らしは変わりました。そして2012年に自民党が大勝し政権を取り戻して、今の日本があります。実は、誰が当選しても同じということはないのです。だって720人で1億2千万人の生活のことを考えているんですから。政治家一人を選ぶことの大きさがわかりますよね。


3.どうせ公約を守らないから
そんなことはありません。
実は公約は意外に守られています。
JAPAN CHOICEでは、自民党/公明党の公約の実現度を評価する公約実現度というコンテンツがあります。
すべての公約が完全に守られているわけではないとしても、ある程度公約に沿って政治が動いていることが分かっていただけると思います。


4.官僚がすべて動かしているから
そんなことはありません。
官僚の方々は言います。自分たちは政治家がやりたいことを実現するプロフェッショナルだと。もちろん、プロフェッショナルの方々の意見が大いに影響力を持つ分野もあります。ですが、すべての官僚が所属する省庁を率いるのは大臣で、大臣の過半数は国会議員です。国会議員を選ぶということは、官僚を率いるリーダーを選ぶということでもあるんです。


5.支持できる候補者がいないから
行かない理由にはなりません。
投票するということは、自分と価値観が100%合うベストな人を選ぶということではありません。限られた選択肢の中で、ベターなものを選択するのです。
もしあなたに支持したい人がいなくても、「この人にはなってほしくない」という人がいたとき、その人が当選してしまったらあなたはきっと嫌なはず。だったら、「ベター」な候補者に投票しに行きましょう。


6.結果が分かりきっているから
行かない理由にはなりません。
たとえば、60対40の得票比率で当選した候補者と、90対10の得票比率で当選した候補者、どちらが次の4年の任期にしっかりと仕事をすると思いますか?
当然、前者の候補者ですよね。だって、40も反対の人々がいるわけですから、下手な仕事をすると次の選挙で落とされかねない。だけど反対が10しかいない人は、どんな仕事をしても落ちる気はしないので適当にお仕事をしても大丈夫だと思うはずです。 実は、自分が投票したくない方の政治家が受かったとしても、自分の票は死んでいません。それだけの反対票が入ったということを当選した政治家に示すことになるのです。


7.一票で結果が変わるわけがないから
行かない理由にはなりません。
まずは、本当にあなたの一票で選挙の結果を、日本を左右させたいと思うのかを考えてみてください。一人の人間によって選挙の結果を左右させるべきですか?極論をいうと、民主主義というのはそういうことをなくすために、集合知を生み出すシステムなのです。つまり、民意の効率的な集約と反映のために人類が生み出した「最もマシな合意形成プロセス」が民主主義です。
一票で何もかも変わる世界を欲するのではなく、一票が集まって集合の力で結論を出すというシステムだということを認識してください。

ただし、一票で結果が変わった選挙が、少なくとも日本で2回もあります。
詳細はこちらの動画をご覧ください。


8.誰に投票していいかわからないから
行かない理由にはなりません。
実は、大人も自信ないんです。投票に行く大人たちと、投票権をもらったばかりで不安に思っている若者たちの大きな違いは、「絶対的な正解なんてないから、要は自分が思考して目一杯考えて投票する、それ自体が正解なんだ」ということをわかっているかどうかだと感じます。
どれが正しい投票なのかなんて、どこまでたっても見えてきません。ただ、目一杯考えてみて、その結果見出した投票先であれば、皆さんは少なくとも納得の行く投票ができるはずです。
投票先を選ぶ際には、ぜひJAPAN CHOICE を使ってみてください。
自分の考え方にあった選択肢を選ぶだけで、自分と考え方の近い政党を見つけられる「投票ナビ」など、様々なコンテンツをご用意しています。


9.行っても何もいいことがないから

そんなことはありません。
1番、8番、12番などを見てみてください。きっと、行けばいいことがあると分かってもらえると思います。


10.行かなくてもうまく回っているから

本当にそうでしょうか?
2つの可能性があります。
まず、実はうまく回っていないのかもしれません。たとえば、あなたが20代、30代だとすると、なぜ大学に行く半分の人が奨学金を借りないといけなくて、その多くが返済もままならない状況で社会の中を生き、子育てをするのに苦しい思いをしなければならないのですか?なぜ払った額よりも少ない年金を受け取ることをわかったうえで、それでも現役世代は年金を支払い続けるのですか?この社会がもっと良くなるために、改善すべき点はたくさんあるはずです。
2つ目に、確かにうまく回っている点も少なくありません。たとえば、経済は少しずつ好調になってきています。しかし、放置していればすぐに社会環境はどんどん悪化していきます。いまの良き現状を維持することが実は本当に難しく、そのために投票に行くという選択が必要なのです。


11.めんどくさいから
そんなことはありません。
ひょっとしたらあなたは2つ誤解されているかも知れません。
ひとつ目は、投票はそれほどめんどくさいくはないということ。4年に1回、あるいは6年に1回、30分くらいの時間を使って外出する(投票に行く)ことは、言われてみるとそんなにめんどくさくはないですよね。
そして、ふたつ目に、その1票が決める内容を比較すると、費用対効果としてもそれほど悪くはなく、めんどくさいという気持ちがなくなる可能性があります。つまり、あなたの1票は1億人分の1(正確には投票に行く人6000万分の1)ですが、それによって選ばれた政治家が国家予算100兆円×4年or6年の使い方を決めるんです。100兆×4年÷6000万≒666万。これがあなたのたった30分で終わる1票が決めるお金の配り方です。どうですか。時給にすると約1300万円。こんなに割のいいお仕事もないのでは?
12.投票日大事な予定があるから
大丈夫です。
なんと!そのような方に期日前投票という制度が設けられています。当日に予定がある人は事前に指定の投票所にいって、投票することができるんです。
最近ではこの便利さが広がって、期日前に投票を済ましてしまう人が増えてきています。
Mielkaでは、期日前投票についてYoutubeとnote記事で解説をしています!
詳細はこちらのページをご覧ください!


13.下宿していて投票所が遠いから
大丈夫です。
不在者投票という制度があります。一定の手続きを経れば、なんと、名簿のある市町村と異なる市区町村からでも投票することができるんです!是非活用してください。
Mielkaでは、こちらもnote記事とYoutubeで解説をしています!
詳細はこちらのページをご覧ください。


14.期日前投票にもいけないくらい忙しいから
体を大事にしてください。
あなたの体が心配です。いい機会なので一日休みをとって、ついでに投票に行くのはどうでしょうか。


15.投票という形で政治に責任を持ちたくないから
気持ちはよく分かります。
すごくわかります、その気持ち。だって、本当にこんな風に選んじゃっていいのかな、それで政治家が選ばれても責任取れないよと。
だけど、一票を投じれば、「自分は一票を投じた」ということがいえます。それはつまり、きちんと仕事をしない政治家に対して文句をいう資格があるということです。他人任せにしてできあがった社会の中で生きるより、少なくとも自分が選んだ社会で生きる方が納得しませんか?


16.投票に行かないことで意思表示をするから
行かない理由にはなりません。
投票に行かないということで、「多数派の決定に従う」という意思表示になるという考え方があります。しかし、実はこの考え方には大きな落とし穴があります。
投票に行かないということは、投票率を計算する際の母数に入らないことになり、政治家にとってはその存在が完全に見えなくなります。その結果、あなたを含む母集団(たとえば若者)の割合が小さくなっていって、最終的にはその母集団(の中にいるあなた)が大きな割を食うことになってしまうんです。


17.選挙があると知らないから
Mielkaをフォローしていただければ、いつでも情報お伝えします!
こちらのリンクツリーから、各SNSに飛んでみてください!


18.投票所がどこかわからないから

大丈夫です。
「選挙のお知らせ」(はがき)に書いてありますよ!また、各市町村のホームページなどでも確認することができます。
例えば、京都市(左京区)ではこのようになっています。
 http://www.city.kyoto.lg.jp/sakyo/page/0000145455.html


19.民主主義が嫌いで、加担したくないから

民主主義が嫌いだという主張は、非常に大切な価値観だと思いますし、そのような声も尊重されるべきです。しかし、投票しないということは、結局政治家・政党からあなたの存在は一切見られることはなく、無視され続けておしまいです。
むしろ、同じ主張を持つ人を擁立したり、自ら立候補するなどして、そのような意見を持った候補者に一票を投じることで、意見を社会に可視化させるべきではないでしょうか。投票に行かないとそういう意見も永遠に無視され続けておしまいです。


20.自分の人生は自分で切り開くから

行かない理由にはなりません。
確かに、政治以外にも未来を創る方法はたくさんあります。しかし、政治は空気のようなもので、自己と他者との関わりの中で常に存在し続けるもの。無関心ではいられても、無関係ではいられない。そういうものです。ですので、ぜひ様々な方法で自分の人生を切り開きつつ、同じように政治的意思決定も利用して人生を切り開いてください。

21.みんな行っていないから
そんなことはありません。
日本人の60%前後が投票に行っていて、投票に行かない人のほうが少数派です。若者たちは投票に行かない人が多いから、投票に行く人が少数派に感じるかもしれませんが、実は少数派は投票に行かない人なんですよ。


22.投票に行くとかダサいから

そんなことはありません。
ダサくないですよ。理想的な未来を考えて、一票を投じることは本当に美しい。

23.不要不急の外出はしたくないから
選挙の投票は不要不急の外出には当たらないという旨の通達が総務省より各都道府県の選挙管理委員会宛に出ています。
それに加え、緊急事態宣言下でも選挙を執行する旨の通知が同様に出されています。
また、各投票所では、換気の徹底、消毒液の設置など様々な感染症対策が行われています。
安心して投票に行ってください。

ここまで読んでいただいて、選挙に行こうと思った、けど、投票先が決められないという方

そんな方はぜひ、JAPAN CHOICEを使ってみてください。

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もっと詳しく知りたい方はJAPAN CHOICE
ー現在、2021年特設サイトを公開中ー

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こちらの記事は、2017年に公開した『片っ端から選挙に行かない理由論破してみた』のnote記事を、修正・加筆し、再掲載したものです。

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