35歳になったあなたへ
初めて出会った時は20歳だったあなた。
最初の印象は物静か。(猫かぶってただろw)
その数週間後に、あなたはイギリスでビッグバースデーの21歳になった気がするけど、その時点ではお互い特別な存在でもなかったし、「おめでとう」のテキストも何もしなかったと思います。
それから14回、あなたのお誕生日を毎回お祝いすることになるとは、その時は全く想像もしていませんでした。
(出会ってビビビッってのでは、なかったのね。私はねw)
22歳で大好きな私を追いかけて日本に来たけれど、日本語が全然分からなかったあなたは、悔しい思い、辛い思いもたくさんしたことでしょう。
それをバネにしたのか、私の英語でのコミュニケーションにうんざりしたのか、日本語を本当に本当に一生懸命頑張って、いつの間にか「日本語がめちゃくちゃ上手いイギリス人」になっていました。
なんと25歳には、私と結婚なんかしちゃって。
若いのに、すごい決断だったと思います。
結婚をすると決めて、私の両親に報告する時、恥ずかしくて言い出せなかったあなたは、結局私に言わせたよね(笑)
かしこまった形式よりも、私が結婚する嬉しさと、あなたが息子になる嬉しさで、両親が涙を流して喜んだのを覚えていますか。
そして今も変わらず、あなたは私の両親の自慢の息子です。
大学で翻訳通訳の勉強をするため26歳でイギリスに戻り、27歳にはダディーになりましたね。
学生とダディーの両立、毎日娘に会えない生活、寂しがりやのあなたは本当に大変だったと思います。
日本に私と娘が帰国した時も、毎日「寂しい」って泣いてたもんね。
あの時は「泣くんじゃない!楽しめないじゃないか!」と、私に怒られていたけれど、今思えば幸せなことなのに、うざがってごめんない。
鬼嫁じゃなくて、私のホルモンのせいにしておきます。
日本に行き、結婚し、学生に戻って親になり、自分の誰にも負けない能力を使って仕事をし、すごくすごく濃い20代。
私のペッラッペラの薄っぺらい20代とは比べものになりません。
本当に尊敬しちゃいます。
そして30歳でもう1人のダディーになりましたね。
あなたは守る人が増えたせいで、能力が認められて大企業に入ったものの、やりたい仕事をさせてもらえないストレスで、あなたは自分を見失い、潰れかけていたのにも関わらず、仕事を辞めずにギリギリまで頑張っていました。
あの頃、たくさん、たくさん、2人で泣いたよね。
その頃、私はあなたを支えてあげれていたでしょうか。
「絶対帰ってきてね。」
日本に帰国する前に、あなたが私に言った言葉。
きっと、あなたを支えるよりも、私の態度があなたを不安にさせていたのだと思います。本当にごめんね。
そして、ちゃあ〜んと帰ってきたでしょ。
結局は、私にはあなたしかいないんだからさ!(覚えとけ!)
辛い仕事を辞めると決めてからの行動は早く、すぐにやりたい仕事も見つかりましたね。(だから、ずっと言ってたじゃん!大丈夫だって!)
今じゃ、あなたの能力がもっともっと認められて、もっともっとやりたかった仕事を任せられるようになって、忙しいけれども、あなたはめちゃくちゃ輝いています。(頭くらい!いやっ、頭より!w)
出会った頃は、可愛かったけど、35歳の今のあなたは、自信に満ち溢れていて、とてもかっこいいです。
そんなかっこいいあなただから、娘達はあなたを大好きで、
「35歳の誕生日は海で娘達と泳ぎたい」
と、訳分からない希望を強風であろうが、喜んで聞いてくれたのだと思います。
私は海に入るのは無理だったけど、あなたのお誕生日だから、強風で飛んでくる砂をお腹いっぱい食べても、文句は言いませんでしたよ。
優しいね、私!
家族で過ごした、あなたのお誕生日も最高だったけれど、金曜日の2人だけのお誕生日デートがすごくすごく楽しみです!
35歳になったあなた、お誕生日おめでとう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?