失恋黒歴史 中3編その4
簡単にまとめようと思っていたのに、えらく長くなってしまってスイマセン。
それだけ私にとって中学3年生の時の出来事は、何年経っても、良くも悪くも色褪せない思い出なんだなと、自分でも思っています(^▽^;)
「2学期突入」
夏休みの終わりに、彼女であるOさんと初めて電話で話して、それだけで満足してしまった私(苦笑)
ですがいざ2学期になると、班編成を組み直すということになりまして、Oさんとは別々の班にならざるを得ませんでした、
(さて、これからどう付き合えばいいんだろう…)
私はそろそろ本格化していく高校受験対策など何もせず、毎日部活に出ては今日もOさんと話せなかった…と落胆する日々が続きます。
毎日、「おはよう」とか「バイバイ」とか、ほんのちょっとだけでも会話を交わせたら、と思うのですが、当時の私にはそこまで踏み込む勇気がありませんでした。
(このままじゃフラれてしまう…)
と考えていたある日、部活終わりに音楽室の鍵を閉めようと待機していたら、私のカッターシャツの裾が引っ張られました。
「???」
なんだ!?
と思ったら、Oさんでした。
私「どうしたの?」
O「これ…ミエハル君への手紙。帰ってから読んで。じゃあね」
私の頭の中は、絶対別れを告げる手紙だと確信していました。
まあ家へ帰る足取りの重たいこと重たいこと(苦笑)
やっと家に辿り着き、恐る恐る手紙を開きましたら、キレイな字で2枚に渡る手紙が入っていました。
「最近、ミエハル君が元気なくて、心配です。何かあったの?アタシでよければ何でも聞くよ」
といった趣旨の手紙でした。
とりあえず別れの通告じゃなくて安堵したんですが、元気が出ないのはOさん、貴女とどう付き合えばいいか分からないからだよ!(苦笑)
とりあえずOさん宛に本当の原因は隠して返事を書いたんですが、どう渡せばいいやら?
手紙そのものを渡すと、周りから何か言われそうだとおもったので、私は本に挟んで手紙を渡すことにしました。
次の日にクラスで、手紙を挟んだ本をOさんに渡したら、次の日には同じように、本に手紙を挟んで返事をくれました。
交換日記ならぬ、交換手紙?文通?が始まったのです。
(こういう方法があったか!)
と、私はやっとカップルらしい行動が出来るようになったと、少し前進したように感じていました。
こんな本読んでるの?と思わせたくて、わざと父親の本を拝借してみたり(笑)
ですが、この交換手紙も、約1か月ほどで終わりになります。
この時も、「今回の手紙を最後にするね」と一方的通告を受けての終了でした。
前に2人で帰るのを止めようと言われたのも一方的でしたし…。
ますます女心がわからなくなってきました(;´Д`)
そして付き合い方が更に分からなくなりました。
2人で帰るのはダメ、手紙の交換もダメ、私はもうお手上げです。
何かを提案しても、どうせダメって言われるに決まってると思い込むという、私のネガティブな部分が噴出してしまい、再びクラスでも部活でも悩む日々が始まりました。
そうこうしてる内に、文化祭が終わりました。
体育系の部活は夏の大会後に3年生は引退するんですが、吹奏楽部は11月にある文化祭をもって引退となります。
吹奏楽大好きに変貌していた私は、吹奏楽部のステージで最後の曲をウルウルしながら吹きましたよ🎷
しかし吹奏楽部引退となれば、Oさんとの接点がクラスだけになり、付き合い方もますます難しくなります。
もう無理かもしれない…と思った矢先、最後のチャンスが訪れました。
「奇跡の最後の1か月」
もう別れるしかないかな、でも自分から切り出すのは女の子に恥をかかせるかなとか、暗いことばかり考えていた私ですが、ある日の下校時、げた箱まで来たら、建物の陰から学ランの裾を引っ張られました。
そう、このパターンはOさんです。
物陰に隠れて、一瞬の隙に私を見付け、チョイチョイと引っ張るんです。
この日は何だったかというと
O「ミエハルくん、朝一緒に登校しない?」
という提案でした。
私は一瞬、帰りはだめだけど、行きはいいのか?と思ってしまいましたが、もちろん断るわけありません。
次の日から、朝7:30に、ある場所で待ち合わせして、5分ほどだけになりますが、一緒に登校することになりました。
11月の終わり頃から、2学期最後の日まで、朝の2人での登校は続いたんですが、この時が一番女の子と付き合えてるな~♪って実感でき、2人で色々話せたように思います。日常の話、受験の話、吹奏楽の話・・・。
手を繋いだり、腕を組んだりはしませんでしたが、たまに体がぶつかったりすると、それだけで猛烈に照れたものです(/ω\)
そしてこの時に、2人で一緒の高校に行こうねと約束しました(←これが後々に大河ドラマを生み出していくのですが、それはまたいずれ…)。
途中でクラスマッチや期末テストがあり、その時だけは別々に登校したんですけど、それ以外の日は全部朝は待ち合わせて登校してました。
クラスマッチでは翌日にクラスの打ち上げがあり、何故かクラス内で付き合ってるカップルは記念写真を撮るよと担任の先生が仰るもんですから、私とOさんも仕方なくみんなの前へ出ました。
そしたら「腕組め~」って声がアチコチからあがり、思わず私はOさんの顔を見たんですが、彼女は恥ずかしそうに右腕を私の左腕に絡めてくれました。
今でも、その瞬間の感触は、忘れられません。
そして2学期終了の日の朝、Oさんから
「3学期は受験も近いし、朝一緒に登校するのは、やめようね」
と言われました。
多分そうなるだろうとは思っていましたので、これは素直に受け入れました。
でも教室に一番乗りで入ったら、Oさんは
「はい、クリスマスプレゼント」
と、ちょっと大き目な袋をくれました。
「中には、手編みのマフラーが入ってるの。大事に使ってね」
物すごい嬉しかったです!
クリスマスに彼女がいるって、こういうことか、こんなに嬉しいのか♬
2月のバレンタインデーには、今度こそ生まれて初めての本命チョコが貰えるんだ(^^♪
と、この時は天にも昇る気持ちで舞い上がっていました、この時は…。
対して私が上げたクリスマスプレゼントは、小さな砂時計。
申し訳ないぐらいでしたが、それでもOさんは
「ありがと。大事にするね」
と言ってくれました。
またこの日、修了式後冬休みに突入したんですが、Oさんは保険委員をやっていたので、クラス全員が帰った後、教室のワックス掛けをしなくてはいけなかったんです。
私はそのことを知らなくて、普通に帰ろうとしていたんですが、他の女子に捕まりまして、
「ミエハルくん、Oさんは1人教室に残ってワックス掛けしとるんよ。励ましてあげれば?」
「えーっ、そうなの?知らなかった。じゃあちょっと、行ってくる」
という流れで、再び教室に戻ったんですが、確かに中では一生懸命にワックス掛けしている様子でした。
ちょっと迷ってしまったんですが、教室に入って
「Oさん!」
と声を掛けたら、凄い驚いてくれました。
「大変だと思うけど、頑張ってね」
「ありがとー!ミエハルくんも気を付けて帰ってね」
「うん、お互いにね」
「じゃあ、バイバイ」
「うん、バイバイ」
と手を振って、別れました。
これがOさんとの、最後の会話らしき会話になるとは、当時は全然思いませんでした…
(次回に続きます)