失恋黒歴史 中3編その2
前回は片思いが両想いに成就した所まで書かせていただきましたが、恋ってのは大変だというのが、両想いになってから思い知らされていきます。
「ワクワク期」
昭和60年7月18日(木)は、令和になった今でも忘れられない、私の人生のエポックメイキングな日になった訳ですが、翌朝、寝不足で登校し、吹奏楽部の朝練に参加すると、楽器倉庫で先に来ていたOさんと出会いました。
私「おっ、おはよ」
O「おはよ♪ミエハルくん」
私「昨日、全然眠れなくて…」
O「アタシもだよ…」
当時を思い出しながら会話のやり取りを文字に起こしているのですが、いや~、青春ですね♬(≧∇≦)
しかし!いよいよ7月19日(金)からは、カップルになれたんですから、もっと親しく喋りゃあいいのに、何故だかカップルになる前よりも、私はOさんに話しかけにくくなってしまいました(;´・ω・)
昭和の中学生カップルの付き合い方としては…
①一緒に帰る
②交換日記
③プレゼント交換
④デート
と言ったところかと思うんですが、私が何とか①に辿り着けたのは、カップルになった翌週、7月23日(火)でした(^_^;)
それも自分から直接言えず、吹奏楽部の後輩男子に救いを求めて(笑)
既に夏休みだったんですが、吹奏楽コンクールが8月末に控えていたので、夏休みも平日は、前半は午後から、お盆以降は朝から部活だったのです。
そこで、付き合い始めて1週間近く経つのに何も進展がないと焦り、ですが多くの吹奏楽部員がいる前では恥ずかしくてOさんに声を掛けれず💦
自分が別の場所で先に待ってるから、そこへ来てほしいとOさんに言ってくれないか?と、後輩男子A君に助けを求めました。
「先輩、なんなんですか、もう~」
と言いつつもA君は快諾してくれまして、やっと別の場所で2人きりになって話すことが出来ました。
この時も最初はド緊張しました(笑)
でもOさんも恥ずかしそうに来てくれ、ホッとしながら話しましたよ。
私「あのさ、まだ付き合い出したのに何もしてないから、今日から途中まで一緒に帰らない?」
O「う、うん。いいよ。アタシ、下駄箱で待ってるね」
たったこれだけの話をするために全精力を注ぎました。その割に照れて、Oさんの顔を真正面からは見れなかったんですが(笑)
そして約束をして部活に戻ろうとした時、Oさんが私を呼び止めました。
O「あのね、ミエハルくんに、これ上げようと思って」
私「え、何々?」
O「ミニタオル。使ってくれたら嬉しいな。じゃあまたあとでね」
小さな、それでも女の子らしい、丁寧で可愛い包装がしてあるミニタオルでした。
すごい嬉しかったです!
私が暑がりで、部活の合奏中もカッターシャツの半そで口で額の汗を拭ったりしていたのを見て、プレゼントしてくれたのかなと思うと、心底嬉しかったです(*≧∀≦)
果たして放課後。
私はいつも男子1年生と帰ってたんですが、「今日はみんな先に帰ってていいよ」と伝えると、もうみんな事情は分かってますから、「先輩、上手くやってくださいよ!」等と冷やかされました((ノェ`*)っ))
そして音楽室の鍵を閉めて職員室へ返し、下駄箱に行くと、Oさんが待っていてくれました\(^o^)/
私「ごめん、待った?」
O「ううん、大丈夫だよ」
私「じゃあ、帰ろう」
O「うん」
いやもう、この文書いてて当時を思い出すと、その頃に帰りたいと思ってしまいますね(〃∇〃)
やっとの思いで、2人で一緒に帰る、を実現させ、次の日にはまだ私とOさんが付き合い始めたのを知らない同級生に見付かったりして、日に日にカップルらしくなっていく…と信じてました。
「第一次迷走期」
部活から一緒に帰るという、中学生カップルならではの第一目標にやっと辿り着いたんですが、2人で帰るようになって1週間ほどした時です。ふとOさんから、
「一緒に帰るのは今日で最後にしよう」
と言われてしまいました。
「えっ?なんで?」
と聞きましたが、明確な理由は教えてくれませんでした。
「じゃあ、また明日ね。バイバイ」
と、いつもの通り別れたんですが、自分という人間にあまり自信のない私、早くも悪いことばかり考えるようになりました。
帰宅してからも、自分の話が面白くなかったのかなとか、もう飽きられてフラれるのかな、とか、マイナスなことばかり考えてしまいます(o_o ;)
当然翌日の部活に出ても、気分は晴れません。Oさんも部活に来ていて、いつもと変わらぬ練習をしていたのですが、私は落ち込んでいて、Oさんに声を掛けるどころか、Oさんの方を見るのも怖かったです。
勿論その日は、音楽室の鍵を閉め、職員室に返して下駄箱へ行っても、Oさんはいませんでした。
その次の日も、次の次の日も・・・
中学3年生男子、早くも壁にぶつかりました。
「どう付き合えばいいんだ!?」
一緒に帰るのを断られたからには、再度一緒に帰ろうなんて言えませんし、一緒に帰るのを嫌がるくらいですから、部活休みの日に何処かへ行かない?なんて到底誘える訳がありません。
こうして昭和60年8月は、まだフラれてないしフッてもないのでカップル継続中ですが、全然会話をしない状態でした。
そんな状態で、いよいよ吹奏楽部は夏のコンクール県大会本番を迎えます。
会場は広島県の庄原市という所で、私が住んでいた大竹市からは大変な遠隔地です。
そのためバス移動となったんですが、頼れる後輩男子軍団が、私とOさんが付き合ってるはずで、俺らまで巻き込んだのにどうも危なそうだ!と思ったようで、バスの席を隣同士にするよう仕向けてくれました(^_^;)
お陰で1か月ぶりくらいにOさんと会話しました。
でも周りに他の部員がいますし、殆ど喋れなかったんですけどね。
コンクールは沢山の中学校が出るので、2日間掛けて審査されました。私の中学校は初日だったので、結果は翌日にならないと分からないということで、本番後何校か演奏を聴いて、大竹市へと戻りました。
その帰りもOさんと隣同士になったんですが、私は窓側、Oさんは通路側になり、女子トークに夢中で、私とは殆ど会話なし(苦笑)
1人で景色を眺めてました。
(こんなんじゃカップルとは言えないよ、どうすればいいんだ?)
と悩みながら中学校へ戻り、楽器を片付けたりして、帰宅の準備をしていたら、突然背後から肩を叩かれました。
Oさん?と思って振り向くと、Oさんではなく、別の同期生女子、Yさんでした。
「ミエハルくん、この後ちょっとだけ時間借りてもいい?」
私がびっくりしていると、
「大丈夫、Oさんには許可とったから」
と言います。
ということで、先生の解散宣言が出た後も、私はYさんとその場に残りました。
後輩男性軍からは、「先輩、二兎を追うものは一兎も得ずですよ!」とからかわれたりしましたが、Oさんの許可は取ってあるということなので、一応安心してYさんの話を聞くことにしました。
Y「ありがとう、アタシのためにごめんね」
私「ううん、大丈夫だけど、なんでまた突然?何かあったの?」
私は部長だったので、何か部活絡みの悩み相談かなと思ったんです。
すると次にYさんは、衝撃的な言葉を・・・Σ(゚◇゚;)
(次回に続きます)
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