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復縁のチャンスだったのかどうなのか?(前編)

概略

私は以前、男女間に友情は成り立つのかどうかを、己の例から検証してみたことがあります。

昭和61年1月30日、私は初めての彼女、Oさんにフラれました。

その後、☝の記事にも概略を書いていますが、酷い思いをさせられつつも、高3の夏に和解し、以後は性別を超えた親友的な付き合いをしております。

ただ!

〽もしかしてだけど~🎤復縁しようと思っていたら、出来てたんじゃないの~?🎤

というタイミングが、2回あります。

その2回について、記事も2回に分けてアップし、男の一人っ子故に女心が読めぬままオッサンになってしまった今、人生をやり直すタイミングがあったのかどうかを検証したいと思います。

私がフラれた後

元カノOさんは私をフッた後、次の男子M君とすぐ付き合うも、高校進学後は同じクラス、同じ吹奏楽部の男子K(私の同期でもある)に告白されるや、M君に別れを告げ、Kに乗り換えました。昭和61年の初夏の出来事です。

私から見たら、なんて酷い尻軽女だ!と思ってしまうのですが、まあOさんはOさんなりに考えての行動でしょう(^_^;)

しかしこのOさんとKのカップル、周囲のすぐ別れるよアイツら、という見方に反発するが如く、その頃の高校生カップルとしては、えらい親密な長い期間、交際が続きました。

その親密ぶりは高校中に響き渡り、先生方までもが興味津々になっておられたほどでした(苦笑)

私とOさんが完全和解した高3の夏の時点(昭和63年の夏、ブルーザーブロディが刺殺された頃です)でも、Kとの付き合いは続いてまして、私もOさんとKのカップルを認めたということになります。

私の思いは複雑でしたが、ここまで長いこと付き合ってんのなら、よっぽど何もかも相性がいいんだろうから、いっそ結婚してくれ!というようにシフトチェンジしました。

その後、高校卒業後の進路はみんなバラバラで、私は広島で唯一救いの手を差し伸べてくれた私立大学へ行きましたが、Oさんは地元の国立大学を推薦入試で突破するという、これまたちょっとしたジェラシーを持ちそうになる進路に進みました(笑)。
Kは地元ではなく、九州ではありましたが、年配の方がよく言う、いわゆる旧帝大の旧一期校の国立大学に進学するなど、傍から見ると、アイツら何もかも上手く行ってる!チクショー(by小梅太夫)という展開が繰り広げられていました。

鉄壁のカップルにヒビ

そんな進路バラバラ状態だったので、平成元年~2年辺りのKとOさんカップルにどのような動きがあったのかは知る由もないのですが、平成2年の夏に2人の間に、ちょっとしたヒビが入りました。

原因は、私達の中学校のプチ同窓会でした。

大々的なのは、翌年年明けの成人式後にやることにして、夏に軽く中学卒業5周年を記念に、集まれる人だけで集まろうということになったんです。
もし結婚してたり、お子さんがいたりしたら、ご家族も参加OKになってたんですが、Kがこれを拡大解釈し、Oさんの婚約者として、そのプチ同窓会に現れた訳です。

人数的には急な呼び掛けだったのもあって、あまり集まらなかったんですけど、他の高校へ進んだ同級生には久々に会うことが出来、またOさんも参加していたものですから、いまだに私とOさんが付き合ってると思ってた同級生もいて、いやいや、中学の卒業式前にフラれてんねん!って突っ込んだりしてました(苦笑)

実はKは、物凄い嫉妬心を持った男です。
Oさんが、Kの見たことのない男子とも話してる姿を見て、恐らくすごい嫉妬が芽生えたんじゃないかと思うんですよね(だったら最初から参加しなきゃいいのに 笑)。

逆にKは、我々とは違う高校に進んだ、Kにとっては初対面となる女子に、Oさんに対抗すべく(?)声を掛けていました。
どうやらその中に一人、Kにとってビビビ(←古っ)と来る女子がいたようです。

その後、2人の間でどういうやり取りがあったのかは知りませんが、昭和61年6月から付き合い続けたKとOさんカップルは、平成2年の暮れに、呆気なくオシマイを迎えたとの、風の便りを聞きました。

直接本人から聞いたわけではなかったので、ホンマかいな?という感じに捉えていたんですが、風の便りが真実だと知ったのは、平成3年元日です。

鉄壁のカップル崩壊

年末年始は1人暮らしの広島から親がいる富山へと帰省していたのですが、平成2年の暮れに豆腐の味噌汁を作ろうとしていて、ちょっとスプラッターな事件を起こしてしまったため(苦笑)、帰省を断念して広島にステイホームしていました。友達とかにも年末年始は広島におるから、と伝えていました。

しかし1人で迎える正月って、なんとまあ侘しいものだと思っていたら、電話が鳴りました。
親からの電話はさっき掛かってきたし、誰?と思って出てみたら、なんとOさんでした。

「今からミエハル君のアパートに行ってもいい?」

断る理由などありません、どうぞどうぞと答えましたが、とても女の子に上がってもらうような状態の部屋ではなかったため、慌てて元日から大掃除しましたよ(笑)

電話から約1時間後、Oさんがアパートに来てくれました。
とりあえず体裁を整えた部屋に上がってもらい、色々話を聞いたんですけど、簡単に言えば風の便りは本物だった、ということでした。

私がその時に一番聞きたかったのは、何故私に直接説明しに来たのか?です。しかも元日に💦
すると
「アタシとK君が付き合うことで、ミエハル君に一番辛い思いをさせてたと思うから」
とのこと。
よくお分かりで(;^ω^)

Oさんは私よりも恋愛キャリアは上なのに、今まではいつも別れを告げる側で、フラれた側なのは今回が初めて。
だからか気持ちが動揺して落ち着かない、そんな時にふと頭の中に、私の存在が浮かんだそうです。

うーん、女性って難しい!
こういう時に思い出してもらえる存在って、私はどういう位置付けなんだろう🤔

とりあえずこの日は、2人で近くの吉野家に行き、牛丼を奢って気分転換、また近い内にジックリと話を聞くよ、ということになりました🐮

1月というのは大学生にとって、単位がもらえるかどうかの大変な月です。
試験に集中しなくてはならないため、お互いの試験が終わった後に、改めて会おうということにしました。

その日は平成3年2月3日に決まりました。

まるでカップル

その日は日曜で、朝から私は部屋の大掃除(またかよ)。
怪しいものは全て今の政権の如く隠蔽し(笑)、万全の態勢で女の子に安心して上がってもらえる部屋にしました。

約束した昼前にOさんはアパートに来てくれました。
いくつかのお土産付きだったんですが、それはなんとOさんのお母様からで、
「ミエハル君は一人暮らしで栄養も偏っとるだろうから、野菜を持って行ってあげなさい」
とのことで、トマトやキュウリをもらいました。
なんだか義母からのお恵みみたい?で、不思議な嬉しさがありました(^^;)

…というか、元カノさんのお母様に体調の心配されるって、一体⁉️🤔

その後は2人して近くのスーパーへ昼ご飯の材料を買い出しに行きました。

スーパーへ向かう時、買い物してる時、スーパーから帰る時と、何だかOさんと2人で話しながらってのが夢みたいで、手を繋いだりはしてませんが、これぞカップルじゃないか❗こういう体験がしてみたかったんだ、俺は❗と、心底思いました💖((ノェ`*)っ))タシタシ

その日の昼は、話し合いの結果、すき焼き鍋にしました。

アパートの寒くて狭い台所で一生懸命に調理してくれるOさんを見ていたら、本当の彼女、本当の奥さんに見えてしまい、いかんいかん、今日はOさんを慰めてあげる日なんだからと、邪念を振り払うのに必死になりました(;´∀`)

それでもすき焼きが完成し、「出来たよー」と炬燵に鍋ごと持ってきてくれ、お米は私が研いでおいたごはんを茶碗によそって、一緒にお昼ご飯を食べていると、

「なんて幸せなんだろう(〃´∪`〃)ゞ」

と思ってしまいました。

何せモテない街道一直線状態の私(当時…今も?)でしたから、Oさんがしてくれる調理、炊事が新鮮で🌟
彼女がいたら、こんな幸せを味わえるのかな?と強く思いました。

一通りご飯を食べた後、いよいよ元日には要の部分だけ聞いていた話の核心を、根掘り葉掘り聞く時間となりました。

Kはやっぱり、私達の中学校のプチ同窓会で見かけた女子に一目惚れして、長年のパートナーOさんを捨て、その女子に猛アタックしたそうです。

この年になると、結婚したがために見えてくる、長年連れ添った配偶者への不満が鬱積して、別の異性に思わず心を奪われるということも無きにしも非ずではないかと思ったり思わなかったりしますが💦
でもまだ二十歳くらいで、ピュアな付き合い(のはず)の4年近く付き合った女の子を、あっさりと捨てられるものなのかと、私はKの行為に不信感を抱きました。

核心部分

そんなこんなで色んな今の話や昔話とかしている内に、Oさんが訊いてきました。
「ミエハル君には彼女とか、いないの?」

今でも思うのは、この時、
「Oさんにフラれてから一度も彼女なんかいたことないよ、だからヨリを戻そうよ!」
と言ったら、受けてくれたかな、どうかな、ということなんです。

でも当時の私はチキンでネガティブでしたので、そんなこと到底言えず、
「いないよ。好きな人ができても、フラれてばっかり」
としか言えませんでした。

Oさんは
「そうなんだ…。じゃあ、アタシとやり直さない?」

と来たら、最高級の展開だったんですが、それは私の脳内だけの想像で、実際は

「ミエハル君はいい人だから、絶対にいい彼女が出来るって!」

と励ましてくれました。
ま、まあそう言われる方が当たり前なんですが、私は復縁のチャンスを逃したような気分になってしまって、余計に落ち込んでしまいました(苦笑)

結局その日は、その後にボーリングに行ったりして過ごし、お別れしたんですけど、1日の顛末を親友Yに電話で話したら、

「勿体無い!俺はお前達が元通りになってほしいんや!もっと勇気を出せよ!」

と叱られてしまいました(◎_◎;)

やっぱり女性不信に陥ってしまうほど失恋を重ねると、本当に臆病になってしまうんですよね(;'∀')
なのでこの日も、ヨリを戻そうと言っても断られるのが怖い、嫌だというのが先に立ってしまって、いつものネガティブな自分に戻ってしまってたわけです。

とはいえ、Oさんとはしばらくの間、電話で話したり、ボーリングに行ったりしていたんですが、私と違って抜群の恋愛スキルがあるからか、すぐ次の彼氏を見付けてしまい、私はあっという間に御用済みになってしまいました💦

歴史にifはないと言いますが、もし勇気を出してやり直そうよと告白したら、受けてくれたかどうか、知りたいのです。
ドラえもん!タイムマシン貸して~!


…さて今回の話、「前編」と銘打っている以上、「後編」が存在します。
合わせて読んでやって下さい!



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ミエハル
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