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不惑の中年、青春の旅に出る

前書き

皆さん、青春18キップってご存知ですか?

全国のJRの普通列車、快速列車が乗り放題になる切符です。

元々は青春18のびのびキップとして、昭和57年3月から発売を開始した切符で、大学生の長期休みの時期に合わせて発売されています。
「のびのび」の4文字は、1年後に削除され、現在の「青春18きっぷ」に改まりました。

発売開始当初は、全国の国鉄の普通列車や快速列車に乗れるということで、凄い切符が出たもんだなと、まだ当時小学生の私は思っていましたが、とても普通列車だけで旅するなんて不可能!と思って、長年手を出さずにいました(苦笑)
今になって、時間が自由に作れた大学生時代に、せっかく広島にいたんだから九州とか山陰とか旅しとけば良かったとか後悔していますが(^_^;)

その後国鉄がJRに変わっても、この切符は年3回の発売を続け、あと2年で発売から40年経つロングセラー商品です。

ただ!

発売開始された当初より、圧倒的に乗れる路線が激減してるんです( ノД`)

私の地元、富山県でも、北陸本線には乗れていたのに、新幹線が開業してしまったせいで北陸本線は金沢以東がJRから見捨てられ、金沢~富山~直江津~長野がJRでは無くなってしまいました。
この長距離が青春18きっぷで乗れなくなるってのは、痛すぎですよ~。

他にも廃止されたり、3セク化されたりして、乗れなくなったり別料金になってしまった路線が多々あります。

私もこの切符を使おうとするのなら、西は金沢まで、東は直江津まで別料金を支払わねばなりません。
南なら高山本線という路線がありますが、これは普通列車の本数が少なすぎで・・・(◎_◎;)

しかも3年後には北陸新幹線は敦賀まで伸びると言うじゃありませんか。
そしたら西へ向かうには敦賀まで別料金・・・

・・・新幹線ができたら在来線を見捨てるっての、やめませんか?

と、一通り毒を吐かせて頂いたところで、本題に入ります(笑)

初めて青春18きっぷを買う

私が初めて青春18きっぷに手を出したのは、2012年12月30日でした。
購入したのは12月1日だったので、本来の意味で手にしたのは、12月1日かもしれませんが(笑)

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何故42歳になって、突然18歳に戻りたくなったのやら、今もよく覚えていないのですが・・・
理由の一つには、その数年前から厄年が続き、ロクでもないことばかりが身の回りに起き続け、もしかしたら人生が明日終わってもおかしくないという体験までしたことで、生きている内に自分の趣味を極めたい!と思ったことがあります。

その一つに、鉄道マニアとして、全国の未乗路線を制覇してみたいというのがありました。
昔の国鉄チャレンジ20000キロではありませんが、行ったことのない土地を格安で旅したい、それには青春18きっぷがあるじゃないか!
とばかりに改めて色々と調べ、どうせ買うなら機械で出てくる切符ではなく、通称赤い18きっぷと言われる、マニアには垂涎ものの、上に貼った切符を使って旅したいと思いました(現在はこの赤い切符は廃止されました)。

この赤い18きっぷは、売られている駅が限られていたものの、比較的北陸管内では多くの駅で取り扱っていたため、入手しやすい環境に恵まれていました(この時は富山からわざわざ、福井県の丸岡駅に買いに行ってますね 苦笑)。

初の青春18きっぷ旅へ出発

初めての青春18きっぷ旅は、メインに「ムーンライトながら」という臨時夜行快速列車を据えました。
岐阜県の大垣を22:49に出発し、翌朝5:05に東京に到着します。
つまり岐阜県の大垣駅に22:40頃までに到着すればよいのですが、富山から大垣まで単純に移動したら、6時間少々で着いてしまうので、なんか勿体無い(苦笑)

せっかくJRの未乗路線にも乗るという野望があるんですから、12月30日は始発で富山を出発しました。

そしてまず乗った未乗路線は、敦賀から小浜線で東舞鶴までと、東舞鶴から綾部までの舞鶴線、綾部から京都まで山陰本線です。

普通列車だけだと、富山を始発で出ても、敦賀には昼頃の到着になりますね~。特急だと2時間少々なのに(^_^;)

さて未乗路線の小浜線にいよいよ乗ります。

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こんな車両で、車内も変わっていて、座席があるのに窓がないとか、外から見たらドアがあるのに中で見たらその部分は座席だとか、どういう意図でこんな車両を作ったのやら?
と言いつつ、海側の座席を取ったんですが、あいにくこの日は雨。

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原発銀座の若狭湾で、小浜線に乗ってる間は事故を起こすなよと念じながら乗っていましたが(苦笑)、風光明媚な区間もあるので、そこが雨のせいで見れなかったのは残念でした。

小浜線に続けて、舞鶴線山陰本線と乗り換えて京都を目指しましたが、つくづく自分の雨男さに腹が立つほど雨に恵まれまして、車窓は撮れませんでした。

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京都に着いた後は、そのまま大垣ではなく、何故か神戸を目指します。
何故神戸を目指したか?
大垣から逆算し、京都から一旦西へ向かって折り返す限界が神戸だったためです(^_^;)
そこには年末だから神戸のイルミネーションを堪能しようという発想は、全くありません(笑)。鉄ヲタって、痛いですねぇ・・・。
実際神戸駅にいたのは、5分ほどでしたし(;´∀`)

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実際は大阪~神戸の在来線区間も未乗区間だったので、ある程度未乗区間は減りましたから、良かったです♪

神戸からは方向転換して、新快速で米原まで、米原から普通列車で大垣へ行きます。

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慌ただしく大垣駅北のローソンで夜食を買い込み、大垣駅へ戻ると、大行列!
ただし「ムーンライトながら」は全席指定ですので、指定券をゲットしている私は慌てる必要はありません。

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ほどなく、貴重な国鉄時代の特急車両を使用した「ムーンライトながら」が入線、どっと客が車内へなだれ込みます。

夜行列車って、これから夜通し走り続けてくれて、翌朝気が付いたら目的地!っていうのが醍醐味ですが、その反面、寝たくない!という気持ちもあるんです。鉄道マニアの悩ましいところですね(^^ゞ

でも私はある程度は寝たいと思って、睡眠導入用ドリンク、即ち缶ビールを2本用意しました。
大垣を定刻に発車し、名古屋に着くまでには2本とも飲んでしまったのですが・・・。

ね、寝れない・・・(☆_☆)

最初から徹夜で乗り続けるつもりだったり、東京駅に着いたら仮眠をとることにしているのなら別ですが、私は東京に着いたら13分で中央線に乗り換え、富山へ帰る必要があるため、ある程度は寝たいのです!

さらに「ムーンライトながら」は、夜行だからと言って車内灯を減光してはくれません。
眩しいままです。
だからか「ムーンライトながら」に乗り慣れていると思われる猛者は、エアマクラやアイマスク、耳栓を持参していました。
反面、一晩中LINEの着信音が鳴り響いてたり、許容範囲を超えるイビキのオッサン(苦笑)とか、困る方もいましたね~。

結局この時は、実睡眠時間は1時間半ほどだったかと思います。
豊橋、浜松、静岡の各駅は記憶があるのですが、熱海辺りの記憶がなく、ハッと目を覚ましたら藤沢だったので(;^ω^)

そこまで来たらもう眠れませんから、東京駅まで起きていました。

2日目

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ついに東京到着!

ですがその時の私には単なる通過点。

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5:18の中央線に乗って、今度は八王子を目指します。
八王子に着くと、中央本線を延々と松本まで走ってくれる普通列車に即乗り換え。
中央本線も幼少期に横浜に住んでいた頃、荻窪まで乗ったのが唯一だったので、未乗区間たっぷりです♪

しかし、今度は睡魔が・・・(* ̄・ ̄)

夜行列車で寝たいのに寝れず、昼行列車で起きてたいのに眠い、この逆転現象!(笑)

時折目を覚ましては、晴天の車窓をカメラに収めたりしていましたが、基本的には大半寝てしまいました、残念。

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そして長距離普通列車は、松本に定時で到着。
晴れていて気持ちがいいです♪

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私は松本駅の洗面所で、改めて顔を洗い(笑)、松本からの未乗区間、大糸線に備えました。

大糸線も、糸魚川~南小谷しか乗ったことがないので、松本から南小谷までは未乗区間です。
しかもこの時は、単なる普通列車ではなく、特別車両を使った臨時快速に乗りましたので、快適に過ごすことができました。

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途中、穂高駅では長時間停車し、巫女さんが駅の近くにある、交通安全の神様が祀られているという穂高神社へと案内してくれるサービスまでありました。

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私も睡魔を追い払おうと、トコトコと巫女さんに付いていきまして、その年(2012年)が交通事故や、些細な違反の摘発にばかり恵まれていたので、翌年は何事もないようにと、強く強く祈りました(しかし翌年、新車を廃車にするという大事故を起こしてしまうのですが…これはまたいずれ…)。

再び快速列車に乗って、南小谷を目指したのですが、松本は晴れていたのに、さすが信州のスキー場が集まるメッカ、白馬付近に近付くと、車窓は一変、雪景色になりました。

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寒そうだな~。

終点の南小谷では、乗り換え待ちが1時間半あったので、事前に調べておいたソバ屋さんへ行ったのですが、駅から僅か徒歩3分の場所が、吹雪で遠いこと遠いこと。

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でも苦労して食べたお蕎麦は美味しかったですよ。

旅のラストスパート、南小谷から糸魚川までと、糸魚川から富山までは、白状します。爆睡してました!

そんなこんなの、初の青春18きっぷ旅行でしたが、この旅で得た教訓は、
「乗りっ放しは疲れる」
以上です。

年齢制限はないというものの、やっぱり若い世代じゃないと使いこなせない切符ですね、青春18きっぷは(^_^;)

その日の夜の紅白は、美輪明宏さんに感動したことだけは、覚えています(〃ノωノ)



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ミエハル
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