小説「15歳の傷跡」-34
- Resistance-Brass Band -
1
「チカちゃん、一緒に司会してくれる決断、出来た?」
大村は、神戸に尋ねた。
文化祭初日の夕方になって、2日目午後の吹奏楽部のステージの司会がおらん!と、上井が必死に大村に頼み込み、大村も原稿があるなら、と承諾したのだった。
ただ大村も、1人で10曲紹介するのは大変だと思い、彼女である神戸千賀子に、一緒に司会しようと持ち掛けていた。
だが神戸は即答出来なかった。
『アタシと大村君の関係って、もう高校内で有名になっちゃってる。先生方にまで冷やかされるし。そんな状態なのに、2人で吹奏楽部の司会したら…。大丈夫かな…』
まだ決断出来なかったので、
「もうちょっと待ってくれない?クラスの関係とか色々あるから…」
と返すと、
「まあ、午後のステージが始まるまでに決めてくれりゃあいいけぇ、もう少し待ってるよ」
「ごめんね、なかなか決断出来なくて」
「分かったよ。じゃあ、また後で」
大村はそう言い、自分のクラスの模擬店に戻っていった。
大村と神戸が話をしていたのは、3年生の各クラスが出している模擬店通り、普段は3年生のフロアだった。大村は6組、神戸は5組なので、普段も教室の境目でよく話している。
その光景が校内のどこからでも見える位置のため、いつしか2人は高校公認カップルのようになってしまい、同学年は勿論、下級生や先生方からもその存在を知られるようになってしまったのだ。
神戸千賀子は、本音ではそういう状況が嫌だった。
大村と高校内を歩いているだけで、周りからヒソヒソ声で、あの2人よとか、アイツらだ、という声が聞こえてくるようになったからである。
だが付き合い始めて2年も経つと、神戸もかつては上井のことが忘れられずにいたが、すっかり大村から離れるに離れられなくなっているのも事実だった。
(司会だけなら、大村君と交互にステージに出れば、大丈夫かな…)
そんな心境で神戸のクラスの模擬店の交代休憩中、廊下から中庭の模擬店裏方テントの列を眺めていたら、7組のテントからゴンという鈍い音が聞こえるや、ミエハル君大丈夫?という声が上がり、ザワザワしてきたので、思わずその方向を見た。
4階から覗いて何とか聞こえる会話を聞き取っていたら、どうやら上井が過労でウトウトし、模擬店の焼き物用に火を焚いていたドラム缶に頭をぶつけたらしいことが分かった。
『上井君…。しばらく話してないな…。忙しそうにしてるのは見掛けたけど、大丈夫かな』
神戸は3年に上がり、吹奏楽部の副部長を退いた後も、本当は夏のコンクールまでクラリネットを吹きたかったのだが、彼氏の大村は引退を選んだし、母親からは夏までコンクールに出て大学に落ちても浪人させないと言われたのもあって、やむを得ず引退を選んだという経緯があった。
その結果、上井と少しは業務的な会話は出来るようになっていたのが、再び距離が遠のいていったのだった。
逆に、生徒会役員も引き受け、夏までコンクールに出て、文化祭でも忙しいのに演奏する道を選んでいた上井のことを、羨ましく思っていた。
しばらくすると、今度はミエハル君凄ーい!とかいう女子の声が響いてきた。
なんなんだろう、上井君の何が凄いって言ってるんだろう、一体。
(今のアタシは、絶対に上井君に負けてる。上井君はモテないモテないって連呼してるけど、モテない男の子が同じクラスの女の子からあんなに心配されたり、凄いとか言われる訳、ないじゃない。吹奏楽部も残留して頑張ってるし、彼の高校生活が輝いて見えるよ。なのにアタシは今、何してるんだろう…。せめて…)
神戸が大村に、共に吹奏楽部のステージの司会をすることを受け入れたと伝えに行くのに、そんなに時間は掛からなかった。
2
文化祭2日目は、昼過ぎには二日酔いは醒めたものの、寝不足は響いていて、俺は既に疲労困憊になっていた。
早朝に大谷さんと楽しく会話しながら登校したことや、生徒会室で森川さんを結局泣かせてしまったこと、変更後のタイムスケジュール表を貼りに回ったこと、そしてクラスの裏方でついうたた寝をしてドラム缶に額をぶつけ、軽く火傷してしまったことなど、たった半日で3日分くらいの出来事を味わったような気がする。
午後からの吹奏楽部のステージは、原則生徒全員鑑賞になっているので、模擬店も午前中で終了になる。
模擬店そのものもだが、裏方テントも撤収に掛からねばならなかった。
だが俺は吹奏楽部の準備のため、音楽室に行かねばならなかった。
「みんなゴメン!迷惑ばっか掛けるけど、音楽室に行って楽器を体育館に運ばなきゃいけなくって…」
と俺が言ったら、
「ええよ、ええよ。気にせんと行って。寝不足で演奏間違えんなよ」
と男子は言ってくれるし、
「ミエハル君のドラム、楽しみにしてるよ~」
と女子から声が掛かった。なんてみんな優しいんだろう。俺はもっとクラスのみんなと仲良くしなければ、と思った。
「ありがとう!じゃ、行って来まーす」
みんなが手を振って見送ってくれる。感無量になってしまった。
音楽室へ駆け上がると、1年生、2年生は既に集まっていて、楽器を運び出す準備に取り掛かっていた。
「あっ、ミエハル先輩が来てくれた!」
2年生のアネゴ、宮田さんが気付いてくれた。俺は昨夜の件を思い出し、不器用ながら宮田さんにウインクしてみた。宮田さんもクスッと笑いながら、ウインクを返してくれた。しかし…
「ミエハル先輩、顔が滅茶苦茶ですよ!どうしたんですか?」
という声が聞こえた。
「そうそう、昔から顔だけは本家の見栄晴に似て滅茶苦茶…って、なんやねん!」
声の主は1年生の打楽器の、藤本さんだった。今年の新入部員の中で、一番俺の事を立ててくれつつ、冗談も飛ばしてくる女子だ。
「いやいや先輩、マジでその顔でステージに立っちゃいけんわ。鏡で顔見てよ」
今度は2年生の若本がそう言って、朝の大谷さんと同じようにスカートのポケットから手鏡を出し、貸してくれた。
「ありがとね。おぉっ!これは何というブサイクな男だ!」
今朝、大谷さんの手鏡で見た自分の顔も酷かったが、今の顔もなかなかのものだった。
寝不足で出来た目の下のクマは消えてないし、ドラム缶にぶつけて軽い火傷をした額には太く赤い線が横に描かれているし、火の番をしていたからか飛んできた煤で頬はほんのり黒いし、滅茶苦茶と言われても仕方ない。
「先輩、楽器を運ぶ前に、まず顔洗ってきて。そしたら頬の煤は取れるから。目の下のクマは仕方ないとして、オデコの火傷!なんでそんな一本線の火傷したの?」
若本に手鏡を返したら、そう言われてしまった。その若本の声を聞き、他の後輩も俺の顔を見に来ては、先輩どうしたんですか!?と、沢山の声を頂いてしまった。
一番心配してくれたのは、やはり打楽器のメンバーだった。
宮田さんは
「実はアタシは、この凄い顔のまま先輩に出てもらったら、インパクトがあるかな〜って思ったんじゃけどね」
と若本に言っていたが、若本は
「ダメだよ、アネゴ。先輩が目立たん所にいるならいいけど、何曲かドラム叩くじゃん。その時、会場をざわつかせるよ、この凄い顔だと」
まあ人の顔をネタに、よく喋るもんだ。
「じゃあとりあえず、顔洗って出直して来るよ」
「そんな、悪いことした後みたいな言い方しないでよ、先輩。その顔で言われると…ごめんね…笑っちゃう!アハハハッ!!」
結局俺は吹奏楽部では、ずっとお笑い担当って訳か。とりあえず俺は顔を洗いに、水飲み場へ行った。
その後ろを、楽器を運ぶ部員が通り過ぎて行く。時々、ミエハル先輩大丈夫ですか?という声がするので、顔を洗いながら大丈夫、大丈夫!と答えていた。
多分、頬の煤は取れただろうと思ってハンカチで顔を拭きながら音楽室に戻ると、文化祭で引退を決めている広田さんが到着していた。
「ミエハル、何その顔!どうしたの?」
「あ、広田さん。まだ俺の顔、滅茶苦茶な顔かな?」
「目の下のクマも凄いけど、額の赤い一本線は…。あっ、7組で頭を火傷した男子がいるって聞いたけど、もしかしたらミエハルのこと?」
「え、広田さんのクラスまで行くと、額の軽い火傷が、頭の火傷にまでグレードアップして伝わってんの?」
広田さんは3年2組だった。7組からはかなり遠い。この手の話は尾ヒレが付いて成長しながら、遠くのクラスへと流れて行くのだろう…。
「だからアタシ達のクラスでは、7組の誰がどんな火傷したとか、詳しい情報は分からないまま流れて来たけぇ、髪の毛が燃えたんじゃないかとか、来週丸ハゲになってる7組の男子を探そうとか、変な噂になってるよ」
「丸ハゲって、なんの罰ゲーム…」
「それより、その額は目立つよね。ドーランでも塗る?」
「えー、なんかベタベタしそうで嫌だなぁ」
「うーん…じゃあ、鉢巻しなよ!」
「は、鉢巻?」
「痛みはどう?そんなに痛くない?」
「うん。音楽室に来たら、俺の顔が滅茶苦茶だって言われて、やっと分かった位だから。直ぐにドラム缶から離れたのと、氷の塊で冷やしてもらったから、助かったのかもね」
「じゃあ痛くないなら、白い鉢巻でも巻いて、ステージに出なよ。逆に気合が入ってるように見えて、カッコいいかもよ♪」
広田さんがそう提案すると、クラリネットの太田さんも同調して、面白そう〜と言ってニコニコしている。
「そうしようかな…。でも体育祭じゃないから、鉢巻は持って来てないよ。何処かにある?」
「ミエハルなら生徒会室にないか、ちょっと見てみたらいいんじゃない?」
今度は太田さんがそう言ってくれた。
「ほうじゃね!あの部屋なら、何かありそう。あっ、司会原稿も生徒会室に置いたままだ〜。というか、カバン自体をあの部屋に置きっぱなしにしてたよ」
「じゃあ、楽器運びは後輩君達に任せて、生徒会室に色々探しに行って来なよ」
「そうしようかな。悪い、男子のみんな、打楽器運びを頼む!」
「分かりましたけど、後でよろしく頼みますよ」
一番近くにいた出河がマイアルトを抱えながら言った。
「よろしくって、何やねん?」
「みな迄言わせないで下さいよ!先輩のお気持ちで決めて下さーい」
要は、何か奢れってことか。
「じゃ、生徒会室に寄ってから、体育館に行くよ。ごめん広田さん、楽譜とか、その他諸々頼める?」
「楽譜位は持ってって上げるよ。それより目の下のクマを見る限り、かなり寝不足なんじゃろ〜。演奏中に寝ちゃいけんよ!」
「聴く方が寝るのは聞いたことあるけど、やる方は寝ないよ!頑張るよっ」
「じゃ、早く生徒会室に行って来なよ。色んな運ぶものとか、後は任せてもらっていいから」
広田さんがそう言うと、太田さんもそうそうと頷いていた。
「じゃあゴメンだけど、後よろしく!」
俺は生徒会室に向かった。
3
午前中のロックコンサートを終え、一旦綺麗になった体育館のステージに、吹奏楽部の楽器が、大きいものからどんどんと乗せられる。
「懐かしいね」
「そうじゃね。手伝おうか」
そう話していたのは、大村と神戸の、元副部長カップルだった。
神戸も司会を少しだけならやると決めたので、大村は気が楽になっていた。
早目に体育館のステージに来たつもりだったが、既に楽器運びが始まっていた。
「あれ?大村先輩と神戸先輩、飛び入り参加ですか?大歓迎しますよ♪」
と、バリサクを持ちながら若本が声を掛けた。
クラリネットの瀬戸も、
「神戸先輩〜、お久しぶりです!飛び入りじゃないんですか?」
神戸は、引退しても後輩に声を掛けてもらえるのが嬉しくて、ついホロッと来てしまった。
「瀬戸クン、ありがとね。やっぱり吹奏楽って…イイね!」
「楽しいですよ!この前も総文の帰りに、男子10人でババ抜きやって、これが全然終わらなくて。爆笑しながら帰ってきました!でも文化祭で引退って先輩も多いから、ちょっと寂しいです。神戸先輩、コンクールはまだ間に合いますよ」
「そんな事言われたら、復帰したくなっちゃうな」
「神戸先輩が復帰するなら、1stの席、開けときますよ。ところで今日は、何かお手伝いで来て下さったんですか?」
「うん。大村君と一緒に司会をね…」
「えっ、そうなんですか?副部長コンビ復活ですね。でも急に言われたんじゃないですか?」
「うん、今朝言われたのよ」
「ですよね?昨日、通し練習の後で司会は誰がするんだ?って先生に聞かれて、誰だ?ってなったんです。新村も全然考えてなくて顔面蒼白になっちゃって。そこでミエハル先輩が、俺が探してくるから心配するな、って言って音楽室を飛び出てったんですよ」
「それでなのね…」
大村は、上井が原稿作るから、それを読むだけでいいから頼む!と言われたから引き受けたと言っていたが、裏事情はそうだったのか…。
(上井君、ただでさえ忙しいのに、自分から仕事増やして…。変わらないね。そうやって何でも背負って、自分は苦しいのに、人の為に動くところ…)
ステージ上には、ドンドンと楽器が運ばれてくる。2年生は大村と神戸の顔を見かけたら、お久しぶりです、と声を掛けてくれたが、春に引退した2人には分からない顔も沢山いた。きっと1年生だろうが、正式入部した1年生がこんなにいたんだと、2人は驚いていた。
「1年生が多いんだね」
大村が楽器を運んでいた新村に話し掛けると、
「はい、予想以上に入ってくれて、嬉しかったです。でもこれは、上井先輩が部活紹介のプレゼンで、1年生や先生方を爆笑させたのも大きいので、面白そうって入った初心者が多いんですよ」
「上井のプレゼン?そんな面白かったんじゃ…。聞いてみたかったね」
「1年生に聞いたら、まだ覚えてるかもしれませんよ?」
新村はそう言って、ステージのセッティングに戻って行った。
そこへ赤い鉢巻を巻いた上井がやって来た。
「あ、大村!司会ありがとうね…神戸さんも?」
「う、うん、少しだけ、だけど」
「忙しいのに、ごめんね」
久々に上井と神戸は再会したが、会話がぎこちない。すっかり多忙を極めてしまった上井とは、全く登下校の時間が違うようになったのもあった。
「そうそう大村、これが司会の原稿。読みやすいように、いくらでも改造してもらってええよ。字が汚いのは勘弁ね」
「いや、上井こそ忙しいのに、無理言って悪かったね。昨日は遅くなったんじゃない?」
「まあね。ちょっと遅くなって、先生方にもう帰れって言われたよ。大村に司会を受けてもらった後、ホンマに色々あってねえ…」
上井は回想モードに入りそうだったので、
「そ、そうなん?それはまたいつか聞くよ…」
と、大村は無理矢理話を打ち切った。
そこへ広田さんと太田さんが、色々な小物や楽譜を抱えながら一緒に現れた。
太田さんは神戸、広田さんは大村と久しぶり〜と話していた。
その合間を付いて、上井はステージに上がり、ティンパニとドラムの調整をしていた。
「そうだ、上井に聞こうと思ってたんじゃけど、もうステージに行ってしもうたけぇ、広田さんに聞くんじゃけど、もしかして赤い鉢巻をしてるのは…」
「なんかね、クラスの模擬店の裏方やってて、ドラム缶の前で火を見てたら、寝不足のせいでウトウトしちゃって、ドラム缶に額をゴンッてぶつけたらしいの。応急手当が良かったみたいで、痛みはないらしいんだけど、真っ赤な太い一本線が額を横切って残ってたんよね。ちょっと恥ずかしいって言うから、鉢巻でもすれば?って言ったの。気合入ってるように見えるし、火傷跡も隠せるでしょ?でもアタシは白い鉢巻にしなよって言ったのに、生徒会室に白い鉢巻は無かったみたいだね」
「やっぱり!そういうことなんだね。俺は模擬店にいたから詳しくは知らないんじゃけど、7組の男子が寝ぼけてドラム缶に頭をぶつけたって噂は聞いとったんよ。それが上井だったんじゃね〜。そのネタ、もし演奏の途中で使えそうだったら、使わせてもらうよ」
そんな会話を、大村と広田さんがしていたら、各クラスの生徒がイス持参で少しずつ集まってきた。
ステージへ4人とも移動し、太田さんと広田さんは演奏準備に入った。広田さんはこれで引退とのことらしい。
これで吹奏楽部員は、全員一曲目の用意が出来ていた。上井もドラムの前に座って、目を閉じている。緊張してるんだろうな…。
大村が上井からもらった原稿には…
『一曲目は前喋りなしで、すぐ演奏。二曲目に入る前に、挨拶と曲紹介。【どうも皆さん、お騒がせしてます、吹奏楽部です。今から皆さんに、色々な曲をお届けしたいと思います。お疲れだと思いますが、寝ちゃダメですよ!さて一曲目に演奏した曲は…】』
と、何回も書き直したらしい言葉が書いてあった。大村はそれを神戸にも見せ、
「アイツ、何度も書き直したんだね。消した跡が一杯残ってるよ」
それを見た神戸は、何故か涙が溢れてきた。
「あれ、チカちゃん、大丈夫?」
「大丈夫、大丈夫なんだけどね…」
神戸は、上井が先生方に帰れと言われるまで学校に残って、この原稿を書いていたんだと思ったら、不意に涙が溢れてしまったのだった。
(忙しくて疲れてるのに、大村君の為にって、何度も原稿を書き直したりして、上井君って、どうしてそんなにお人好しなの?)
「じゃあ、俺が最初に喋るから。チカちゃんはその次か、次の次でいいよ」
「うん、分かった…」
ステージ横でマイクの確認をしていたら、福崎先生がタクトを持って登場した。
舞台袖にいる大村と神戸の姿を見付け、目で司会よろしく、と合図をしてくれた。
さあ、吹奏楽部のステージの開幕だ。一曲目から上井はドラムを叩くようだ。どんなステージになるのだろうか…。
(次回へ続く)
※ 以下に貼ったのは、実際にこの時の文化祭のステージで演奏した、Resistanceです。ドラムを叩いているのは、恥ずかしながら私です(*ノェノ)キャー
もしよろしければ、映像は無いのですが、聴いてみて下さい♫🥁
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