2023/05/21
私は乗り越えた。
とてもしんどい2日間だった。ここ最近では際立つほど乗り越えがたい試練を突きつけられた気分だった。
事の経緯を説明する。昨日の朝イチに私は4回目のコロナワクチンを接種した。周りは高齢者ばかりだったのが印象的だった。クリニックで受けたので丁寧に扱われるかと思ったが、思いの外流れ作業だったので拍子抜けしてしまった。
初めのうちは痛みはそれほど生じなかったため、それに甘んじて休日を謳歌していたのだが、夜になって急に心拍数が上がり、熱はないものの寒気や倦怠感、頭や身体の痛みを覚えるようになった。私は付き合ってからほぼ毎晩彼女との通話を欠かさないが、昨日今日と彼女は友人との大阪旅行を楽しんでいたために通話は叶わず、独り苦しみに喘ぎながら気を紛らわしつつ床についた。
翌朝も多少マシになったかと思い、活動を始めた途端にだるさに襲われ、ごみ捨てもいつも以上に億劫で仕方がなかった。そこでいつもは食べない朝食をフルーツ中心に摂取し、太陽光を浴びにゴミ捨てがてら近所の公園まで散歩しに出かけた。たまに赴くそこの公園にはお気に入りのベンチがあり、最近読んでいる小説とともに重さと軽さを同時に含んだ足取りでベンチへ向かった。幸い先客はおらず、のびのびと本を読んでいると三人組のマダムが現れ、近くに座って談笑を始めた。それだけでも十分に私の集中力は阻害されたが、極めつけは明らかに危害のありそうな虫が私の周りを飛び始めたのだ。その段階で私はこのユートピアから退場を余儀なくされた。というかここは(少なくともその瞬間は)彼らのためのユートピアであり、私のために用意された空間ではなかったのかもしれない。
まるでそこに飽きたかのような振る舞いで私はその場を離れ、昼食用の惣菜パンと日用品を買って帰宅した。あらゆる意味でその瞬間の自らを励ますべく、私は特に自分が好みそうな類のパンを大量購入し、早めの時間に一気に食べた。鏡を見ながらひとくち食べてはおいしいおいしいと口ずさみ、少しでも回復に勤しもうとする自らを褒め称えた。その後、ビタミン剤やサプリを飲んでYouTubeで好きな芸人さんの動画を見てポジティブであろうとしたが、健闘むなしく私は再度ダウンした。3時間ほど頭痛やだるさと闘いながら睡眠し、起きてストレッチをしている間にようやく復活の予感を感じた。
日曜日の夕方に元気になりだすだなんて馬鹿げているようだが、当の本人からしたらこれほどまでに達成感のある瞬間はない。ネックとなっていた頭痛とだるさは完全に消失し、睡眠と摂取したエネルギーたちのおかげで私はいつも以上に元気さを掌握した。この時間帯においては持て余しても仕方がないほど元気なのだがこうして久しぶりにブログを書いているのが何よりもの元気の証だ。
最初にも述べた通り、ここまで自力で復活を遂げた私自身を私は褒めたい。彼女からのお土産買ったよLINEにも自然と口角が上がる余裕すらあるのだから間違いない。
時間帯によって人間は簡単に憂鬱になれてしまうものだ。それほど脆いのだ。わかっていても気持ちがアップダウンしてしまうのはとても辛い事実である。しかし今の私は間違いなく今住んでいるマンションの中で一番元気な24歳男性である。それで十分だ。