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81歳の母と家のカギ その2(解決編)

前回の「80歳の母と家のカギ その1」のつづき。

一夜明けた日曜日。
朝からめっちゃいいお天気。

ひととおり家のことを済ませ、行方不明のカギを探すために再び実家へ。

家のカギも車のカギもスペアを保管してあるため、とりあえず困ることはないが、万が一盗まれていたら、と思うと心が落ち着かない。

二日目は、昨日は暗くてできなかった家の外まわりから捜索を開始。

実家の庭は決して広くはないが、植木や植木鉢で埋め尽くされている。
さらに趣味と実益を兼ねた小さな自家菜園まであり、母に「草木や畑の手入れ」という日々のミッションを与えてくれる存在となっている。

(クリニックから帰宅して車を施錠したのに家の中にカギがない)
(と言うことは、カギは家の外にあると考えるのが妥当)

持参したゴム手袋をはめて、枝や草をかき分けながら庭の隅々、がレージのプランターの中、エアコンの室外機周り、簡易物置の中を探すも、見つからない。

(やっぱり一旦家の中へ持ち込んでいるのかな)

家の中の昨夜と同じ場所を、もう一度念入りに探してみる。

2時間ほど探したが、ない。
どこにもない。

(こりゃ、もう見つからんわ)

完全にあきらめモードに変わったわたしは、母に玄関のカギ交換を提案し、妹には見つからなかったことを報告して捜索を打ち切り、自宅へ戻った。

(明日にでも家を建てた工務店さんへ電話をして、カギ交換を依頼しよう)

妹からは、自分も夕方にもう一度探しに行ってみる、との連絡がきた。





夕方、5時すぎ。
妹からLINEに一枚の写真が届いた。

植木鉢の中に何かあるぞ

ん??
へっ??

こっコレは、もしかして!!

葉っぱの間に見え隠れするカギふたつ

なんと、車の後ろにある垣根のブロックに置かれた植木鉢の中。
探し求めていたモノがそこにあった。

昨日の夜も、今日の午前中も探した場所なのに、見逃していたらしい。
妹にハッパをかけられた母が自分で見つけたとのこと。

なんでも、別の植木鉢を日の当たる場所へ移動させようと思って、カギをその鉢の中に置いた、と。

こうして、難航していた家のカギと車のカギの捜索活動は、母の気合いにより急転直下し、一気に解決を迎えることとなった。

おそらく時系列はこうだ。
・昼過ぎにクリニックから帰宅し、寄り道して購入した花の苗を玄関の中へ運んだ
・苗を運ぶのに使ったカゴを車の中に戻して施錠
(この時、家のカギも手に持ったまま)
・ふと目に入った植木鉢の移動を思い立つ
・植木鉢を運ぶのに手に持っているカギが邪魔になったため、横の鉢へポンと置いた
・そのまま置いたことを忘れた
・夕方、近所の薬局へ行こうとして家のカギがないことに気づいたが見つからず、スペアのカギを使ったか、しかたなく施錠しないで出かけた


今回の事件で週末の貴重な時間の一部を失うことになったが、無事に解決できてひと安心。
しかし、今後このような事案が増えることは簡単に予想できる。
予防対策のため、子どもたちの間でしっかり話し合っていこうと思う。



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めい@アラカン女子
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