美容室

今日は満を持して
美容室にきた。
髪が限界の長さになり
女性としては
我慢できない位になった。

高速バスに乗り
街中のいつもの美容室。
ご夫婦の温かくよい氣が
満ちている場所….
居心地がよくて素敵だ。
女性週刊誌を読み
芸能ネタを仕入れる
美容室ならではの
楽しみの１つだが
私の好奇心が爆発する
なるほどと
あの記事この記事を読む
今日はパーマと髪染め
だから
滞在時間はたっぷりある。
美味しいケーキと
美味しいティーを頂き
持参したおにぎりで
お腹いっぱいで
心も満たされた….
お気に入りの髪が蘇り
スキップする気分で
外に出たら存外風が
強く吹いていて寒い
流石に霜月やな。

親しくしている
友だちの家に寄ってみた。
間もなく子どもが帰って
来て調子に乗った様子で　
ペラペラとお喋りが
始まり愉快だ。
「宿題しなさい！」
コールを物ともせず
おやつを次々に食べる
さまが何か既視感を
もって記憶の底から
鮮やかにゆらゆらと
立ちのぼってきて….
懐かしい感情が溢れて
大きな波の中にいる。
楽しいときは本当に
あっという間で
子どもたちに
"さよなら"を告げて
座り心地のよい椅子から
立ちあがる。
さぁ
夫の待つ家に帰ろう。
『バス下りる
　　　出迎への中
　　　　　トンボの中』

　　　　　皆吉爽雨作

　　　ラブ&ピース