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50才
昨年
友だちから
ハローキティちゃんが
50才になったのを
記念して売り出された
可愛いサブバッグを
プレゼントして貰った。
あんまり可愛いので
ずっと引き出しの中で
眠っていたが
昨夜
ふと思いつき街中に
連れてきた….
キティちゃんと息子は
同い年だった。
美容室は
相変わらずの繁盛ぶりで
よかったと思い席につく。
昔は
硬い真っ直ぐな毛髪が
奇妙な寝癖をうみ
朝起きると一苦労する….
今や少なくなり
柔らかくなった
毛髪が悲しい。
年齢を重ねる事の悲哀を
感じる今日この頃だ。
カットとパーマで
すっきりした頭に
鏡の中の私が笑っている
いくつになっても
美容室でのひとときは
乙女に戻る
魔法の時間だ。
寒風が吹くなか
トコトコ歩いて
友だちの家に寄ったら
子どもが帰宅してきて
俄に賑やかになって
日常の中に子どものいる
生活を思い出し懐かしい。
血液型の話しになり
私が
"私のまわりは何故か
AB型が多いのよねぇ"
と笑っていうと
"えっ!私もAB型です"
"少ないって云われるけど
実は身近に沢山いるよね"
と互いの両親や兄弟の
話題でひとしきり
盛り上がった……
日頃のちょっとした
面白おかしな事を披露し
笑い転げていると…
ふと冷静に
時計を見ると帰宅のバスの
時間が迫っている…..
バタバタと帰り支度をして
車で送って貰い
高速バスセンターに着いた。
バスの中で
"楽しい時間は
あっという間だ"
束の間の愉快なときを
心の中で反芻しながら
家路についた。
『みせばやを
戸口に吊りて
美容院』
松崎鉄之助作
ラブ&ピース