次女が脳腫瘍になった④本入院
2020年11月2日(月)
いよいよ入院の朝。主人にも休んでもらい札幌まで送ってもらう。が、長女が朝から体調不良を訴えて学校を休む事に。
私達は精神的な負担をかけてしまったからの症状だとわかっていたけど、義母に来てもらい念のため通院をお願いした。
車では次女と3人で明るく話しながら進む。
札幌に着いたらお昼だから、何か食べてから病院に入ろうと決めて、途中回転寿司に寄ったんだけど、このお寿司からしばらく生ものが食べられなくなるなんて思いもしなかった!
入院中、何度もこの日の事を思い出す事になるなんて。
移動中も、何度か涙が出そうになった。
だけど、昼過ぎに病院に着き入院手続きをした瞬間に、それまでずーっと苦しかった思いが、ふっと軽くなったのを覚えている。
何をどう足掻いても、もうここで進んでいくしかない。自分達は分からない世界。悪い事はあまり考えずに一歩ずつ進もうと思えた。
この日は、血液検査と造影MRIのためのルート確保、心電図とX線の検査。夕方にMRIが予定されていて、前回鎮静しないでできたので、このまま起きたままでやる事に。
MRIの前に主人は自宅に向けてまた3時間の運転。少し心細いけど、それより目の前の検査に集中しようと、次女の気持ちを持ち上げつつ検査室へ。
しばらくはどこに何の科があるか分からなさすぎて毎回地図をもらって、病院内ウロチョロしてました。
医大のMRIは、前回の病院の検査室より明るくて雰囲気はすごく良かったし、また私も手を繋いで付き添えたので(穴の中にぎゅーっと手を伸ばして立ったままなのでしんどい時もあったけどね)ひとりぼっちではなくて良かったけど、動かないように頭を固定するマスクのようなガードは嫌がったのでしないで行いました。
造影MRIは通常のが30分、一度出てきて造影剤を注入してから15分くらい。
前半は全く動かないで頑張っていたのに、途中で出てきた時に泣いてしまい、落ち着くまで少し時間がかかったけど、説得して何とかもう一度行ってくれた。自分の子ながら、わずか8歳の子がすごいなと単純に感動したのを覚えてます。
その日、初めての病院ご飯も一緒に入るお風呂も、何もかも新鮮で楽しんでい次女。
うちの子は発覚まで右目の症状以外は表立っては何もなく、元気な子が入院してきた感じではあったので、しんどい症状が出る前にわかって入院できた事は本当にラッキーでした。
21時の消灯で次女はパタリと寝てしまい、私はしばらく会社の方とやりとりして、介護休業が使えることとか、次女は主人の扶養なので主人の会社にまずは高額医療の申請をしてもらったりと(この時はまだ小児慢性の事は知らなかった)色々根回ししつつ、忙しい一日が終わったのでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?