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ライトノベル作家って普段何やってるの?

ラノベ作家は珍しい職業なせいか、ちょくちょく「普段何やってるの?」と聞かれる。

そんなの締め切り前以外は遊んでるに決まってるじゃん

と言いたいところだが、もちろん真面目に働いている時間もちゃんとある。
なので言い訳および読者の知的好奇心を満たすためにも、今回は私達の日常について語ってみようと思うの。

そうだな~……周囲の作家仲間を見渡すと、やはりインプット作業に充てている時間が一番長そうな雰囲気。
小説を読んだり漫画を読んだりSNSや動画サイトを巡回したり取材に出かけたりして、アイディアに繋げるのだ。
そして何か思いついたら執筆に入る。

あと挿絵の打ち合わせをしたり、読者アンケートの結果を担当編集に見せられてふむふむと頷いていることもたまにある。見せられてもよくわからないし、どんな回答をしていようが私は自分の読者は全員好きである。
なのでアンケートに答えてくれた人に対しては「愛してる♡」としか言いようがない。

そうそう、自分の作品が漫画化されている作者は定期的に送られてくるネームのチェックがあったりする。一応原作者として目を通さねばならないのだ。私はあんまり細かいことを気にするタイプではないので、作画の人の好きにしてくださいとお任せしている。そしたらやたらエッチな雰囲気にされた。
私はゲラゲラ笑ってたからいいけど、神経質な原作者だったら怒ってたんじゃないのこれw

なんだ意外と作家っぽいことしてるじゃんと思うかもしれないが、これは私がまだ中堅だからだろう。これからどうにかして大ヒット作を生み出さなきゃいけない立場だから頑張ってるのだ。

では私より遥か格上の、作品が大当たりして印税長者になった作家は何をしているかというと、

自分の資産運用や節税のことばかり考えている人も多い。

もはや「たまに小説を書く投資家」という感じだ。
良い言い方をすればFIRE生活ってやつなのかな。田舎で地主になってる人もいたっけ。
昔大ヒット作を生み出したあの作家、最近新刊を出さないけど何やってんだ? って場合は割とこのパターンな気がする。

印税だけでそんな稼げんの? という質問をたまに頂くが、アニメ化されたラノベって印税以外の収入もドカドカ入ってくるんだよ~。
キャラクター版権料ってやつがあるからさ。むしろこれが一番美味しいみたい。何かしらグッズが生産されるたびに原作者にお金が入るんだもん。

あ、もちろん兼業作家の人は普段は本業でバリバリ働いてるはずだよ。っていうかこの層が一番多いはず。

私のように中堅作家のくせに毎日noteで文章を発信する遊びに耽っているような不良作家は少数派なのだ。
だっ、だって楽しいんだもん……。


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