タイのマタニティマーク
What is a traditional “Maternity Mark” in Thailand？
日本では2006年から導入され、交通機関などで妊婦さんの安全や快適性を守る役割を果たしているマタニティマーク。タイでも、2018年から一部の鉄道窓口で配布が始まっています。実は、タイにはずっと以前からマタニティマークの役割を果たす物があることをご存じでしょうか。その正体は、「安全ピン」。
タイの街のあちこちで見かける、アウターの腹部部分に安全ピンをつけた妊婦さん。
いつ頃、誰が何をきっかけに始めたのかは不明ですが、「赤ちゃんに近づく悪霊をやっつける」や「赤ちゃんをママのお腹に留めておく」など、安産祈願の役割があると言い伝えられています。
安全ピンを腹部につけるなんて逆に危険では？と言う意見もありますが、鞄などにつけるタイプの現代のマークと違って、いつでもどこでも妊婦さんを判別できるのでとても便利。
産前産後の休暇制度が日本に比べて厳しく、出産前日まで働くことも珍しくないタイの女性。安全ピンをつけた従業員さんを見かける度に、自然と安産を祈願する気持ちになります。
じょさんしONLINE 冨江
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