第4作アルバム「2つの穴」解説
2022年に作った曲の中から、厳選&再EDITして作ったアルバム「2つの穴」が完成したので、セルフライナーノーツ。
1:夜入 Nightfall
ボイスサンプルが「フタツノアナ」と空耳で聞こえる。JP8080でうっすら電子音を入れて、深みを出した。
2:伝助 messenger
細かいアルペジオっぽいフレーズが1曲目のテイストに近い曲。切断された電子音は、違和感ラインギリギリの入り方を狙った。
3:洞窟 cave
途中に入る野性的なリズムが気に入っている。1曲目から続く、粗挽きの東洋感は、意図したものではないが、そういう曲を多く作っていた。
4:鍾乳 stalactite
邦楽の楽器を使いながら、EDIT感を出した曲。和の感じはサンプルの雰囲気を壊しすぎないよう心掛けた。
5:空洞 cavity
Drum-N-Bass的リズムの曲。せわしないリズムでウワモノはゆったりは好きな感じ。R&SのIn Order To Dance 6 (Session One Drum-N-Bass)が原体験。
6:点蝶 point butterfly
メインフレーズのシンセ音で苦労した。ちょうど良い角が立っているシンセ音というのは難しい。後半にJP8080のシンセ音を被せた。
7:自噴 self-eruption
クラッシュシンバルがメインだったが、再EDITで間引いて、声を入れた。後半に入ってくる唐突な和ゾーンが面白い。
8:霧笛 foghorn
ボイスサンプルを核にした曲。トラップっぽいキックの強度はSpotifyでどうなるか不安だったが、狙った強さで一安心。
9:寄宿 Boarding
80年代アニメの主題歌風情を出した曲。アルバム終盤は、穴から空を見上げたら、天気が良すぎて頭がおかしくなるというテーマ。
10:和航 Japan Airlines
落ちていたカセットテープを聴いてみたら、時代がよく分からない航空会社のノベルティだったという曲。
11:快晴 fine weather
突き抜けた明るさを志した曲。ダークよりは、奇妙な明るさに憧れる。絵でいうと、アンリ・ルソーの諸作。ポストカードを置いて、指針にしている。
12:日傘 parasol
アルバムの最後は、牧歌的な曲。聴きようによっては、ダサい感じだが、昨年作った曲の中で、心に残ったので入れた。
まとめ
2022年は薄明るい曲が多かった。現時点で、このアルバムには満足している。ただ、もっといい曲を作りたいというモチベーションが、音楽の楽しさ。サンプリング主体から、MIDIベースでも色々と触るように手法が変化してきたので、満足する自分を裏切るような曲を作りたい。
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