親ばなれに涙ちょちょぎれて
仕事帰りに、「ママー、ママー」とギャン泣きする小さい男の子と、困り顔のお母さんを見かけた。
手をつないで楽しそうに笑いながら歩く母子もいた。
ベビーカーの中の子を、心配そうに覗き込むお母さんも見た。
スーパーでも道端でも、母と子がやたらと目についてしまう。
その後、子育て真っ最中だった頃を振り返りながらぼんやり歩いていたら、息子の幼年期にそっくりの男の子が向こうから走って来た。
目が潤んだ。
かわいかったよな、ほんとうにほんとうに。
その子のお母さんと目が合った時、
「どうか今このときを存分に楽しんで」
と心の中でつぶやいた。
そして家に着くなり、ぶひゃーっと泣いてしまった。
日中職場で、こんな絵本を読んじゃったからかな。
『あなたがとってもかわいい』みやにしたつや作・絵
生まれた時からずっと、今でもずっと、かわいくて大切で、全宇宙の中で一番愛している。
そういう絵本です。
そういえば最近、息子の笑顔を見ていない。
親がウザくてしょうがないお年頃。
親の言うことがことごとくピントはずれ。
それは重々わかっているつもり。
なのだが。
いつの間にか片思い。
これからずっと片思い。
そう思ったら、泣けて泣けて仕方がない。
わたしも親にこんな思いをさせていたんだろうな。
そう思うとまた、泣けて仕方がない。
今日はイカンです。メンタルぐずぐずです。
猫が心配そうに見ています。