日記/祝祭
2024.3.23
雨。9時に起きて、シャワーを浴びて身支度。随分長い間、お化粧をせずに毎日過ごしていたので、アイシャドウはどの色をのせてたっけと思い出すところからだった。
今日は友人の結婚式。ずっと楽しみにしていた!彼女は、私が新卒で入社した会社の同期。苦楽を共にした仲間のような存在。彼女とは、とりわけ美味しいものをよく食べた。2人とも食に並々ならぬ執着をもっているため、1日遊ぶとなると、自然に食い倒れスケジュールになる。彼女と食べるご飯は美味しくて、私は彼女が大好きだ。
会場は万博記念公園駅近くということで、共に参列する友人と少し早めに待ち合わせし、千里中央のニューアストリアで朝兼昼食。例えコース料理前でも、このチャンスは逃さない。カツサンド、今日も最高。一口サイズに切られたそれを爪楊枝でピックして口に運ぶ。分厚く柔らかいカツにはソースが染みていて、噛んだ瞬間旨みがじゅわぁと広がる。野菜とのバランスも完璧。カウンターの向こう側に立つ職人たちの丁寧な仕事に、毎度背筋が伸びる。なんというか、パフォーマンスに近い。ここに来ると、いつもなんとなく、目黒の名店とんきを思いだす。そういえば、とんきに初めて行ったのも、花嫁の彼女とだったな。
大満足で店を出て、モノレールとシャトルバスに乗り会場へ。同期の2人が受付をしてくれた。以前は、年に2回は集まって飲んでいたけど、今ではその機会もほとんどないので、こうやってみんなの顔を見れることが嬉しい。受付を済ませ、お手洗いに寄って、ドリンクをもらい、ロビーで待つ。流れるような段取り。29歳にもなると、ゲストもみんな参列慣れしていて、20代前半のような浮き足だったような雰囲気はなく、落ち着いている。ウェルカムフードも遠慮なく食べる。大人になったんだなぁ。
結婚式は、新郎新婦らしさが溢れた本当に素敵な時間だった。会場、卓上装花、衣装、ムービー。どれをとっても2人のセンスが詰まっていて、あぁ彼女の結婚式だなぁとニンマリしてしまう。本当におめでとう。
あっという間にお開きの時間になって、帰りのシャトルバスを待っていると、外からドォォンと低い音が聞こえた。ガーデンに出てみると、夜空に大きな打ち上げ花火があがっていた。どうやら、万博記念公園でイベントがあったらしい。打ち上げ花火なんて、いつぶりだろうか。少なくとも、コロナ禍以降見ていない。私たちは寒空の下で、打ち上げ花火をしばらく黙って見つめていた。
家に着いて荷解きをしながら、結婚式の余韻に浸っていると、少し遅れて彼が帰宅。珈琲を淹れて、彼が買ってきてくれたケーキと一緒にお茶の時間。いつもありがとうと、また明日からもよろしくねを伝え合う。今日見た打ち上げ花火を眼裏に思い描いて、眠った。