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キューバの車窓から忘れていたものを思い出す

『世界の車窓から』を観て朝からじーんとしている。
キューバ。片道65kmの距離を2時間かけて日暮れから走り出す列車があった。
この列車が無事に発車しなければ家路に着くためには乗合トラックで帰らないといけないそうで、無事に走り出して笑顔を見せる人たち。
小さい子どもからおじいさんまで、いろんな人が乗っていて、おしゃべりしたり、窓の外を眺めたり、ゆるやかな空気の中揺られている。
終点に着く頃には真っ暗。
きっと、また明日ね!って交わしたりしてるんだろう。

この切り取られた瞬間しか見ていないけど、この風景に心のゆとりを感じた。

帰りを待ってる子どもたちにこれから晩ごはんの支度をするとか、また明日も2時間かけて仕事に行くとか、きっと裕福ではない中で、いろいろあると思うんだけど、ネガティブさを感じない。焦りがない。

今家の中を見回すと、物、あるじゃん。車もあるし、瓶だってある。
瓶というのは、番組の中で、列車の停車駅で甘いお菓子を売りに来ていた人に乗客が、たぶん一度使ったビニール袋を持って集まって、クリームたっぷりの手のひらサイズくらいのケーキをその中に直接入れてもらっていたのを見たから。しかも一人じゃない。
大きなバースデーケーキをそのままむきだしで持って乗っているおかあさんもいた。紙不足のためらしい。
そうそう、そんなふうに、包装なんてなくても笑顔でさ、満足した顔で喜ぶんだーって、なんか忘れてるよと思って悲しくなっちゃった。自分が、何か忘れてる。物があって。なのにそれでも無いと思って。
携帯なんて、時代もあるかもしれないけど誰も手に持ってなかった。

今、Twitterのアプリを消した。笑

自分はもっともっとって求めてる。
仕事をもっと。
情報をもっと。
勉強をもっと。
時間をもっと。
お金をもっと。
もっと上手に。
もっと楽に。

ん、もっと楽に。?
これは◯◯をもっととは違う気がするんだけどどうなんだ?

執着するかどうかの違いかな?
楽に考えようってその考えにこだわりすぎたら逆に執着になって思い通りにならないときに重くのしかかる。楽できなかったーって。
楽になんてのも考えないのが一番楽なのかもしれない。

淡々と目の前のことだけを見ていたい。
今日1日を、いやまずお昼までを、子どもと過ごすこの時間に、心が気持ちよくいられるようにだけ。

今朝の夢は、友達と大笑いする夢だった。笑いすぎて目が覚めたと思う。
夢占いではかなりストレスがたまっているらしい。
今月の夢はこんなんばっかでよくない傾向。

キューバの車窓に癒されたお話でした。

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