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【一駅日記】下ネタが嫌いなのに、星野源ANNが好きなのはどうしてだろう。 - 2022.10.07(金)

帰りの電車一駅分の時間で、一日を振り返ってみる一駅日記。

日本にF-1が帰ってきたというべきか。
F-1に鈴鹿が帰ってきたというべきか。
ドライバーたちの笑顔を見ていたら後者な気がしてきた本日。
今日から三日間、久しぶりのF-1開催。
観に行きたかったけれど、どうしても外せない用事が入っていて断念。
ぶっちゃけ明日のFP3と予選なら観に行けた気もしなくもないけど。DAZNからの参戦。

今日はリモートワークにして家で観ようと思っていたのだけど
きっと、私のことだから仕事になんてならない。
先週のシンガポールグランプリもきっと見返しちゃうし、なんならNetflixのドキュメンタリーもまた見返しちゃう気しかしない。
どうせ気がついたころにはYouTubeで過去のハイライトとかサッシャさんの実況集とか観てるんだろうな、って思ったから心を鬼にして雨降る東京を観ながら出社したのでした。

とかいって、仕事でこっそり観てたんですけどね。
すごいナイスなタイミングで、覗き見防止のフィルターが配布された弊社。
F-1観てたってバレない。情シスとかの皆さんはどうかログを探さないでください、ごめんなさい。


今朝から、他人の仕事を手伝っていた。
先輩の仕事。
私が先輩のケツを叩く役目になっている。
それが私の仕事。

そんな先輩が出社されて、朝一発目の御発声は「どう?」。
どうじゃないのよ〜先輩〜。
先輩が仕事回ってないから私がやってるんですよ〜〜、まずありがとうですよね先輩〜〜。
とか思いながら、まあ、、、これが私の仕事や……
と思って、こなすこなす。

入社したての後輩が、1人で放置されていた本日。
この前教えた新しい仕事を、せっかくだから今日もやってもらおうと思って仕事を振ってみたけれど、全く覚えていなかった本日。

結局、先輩の仕事をしたり、後輩に2回目のレクチャーをしたり。
私の仕事ができるようになったのは定時過ぎなのでした。
そうか、上司がいつも帰りが遅いのはこういうことだよなあ、という気づき。



F-1も終わって、ずとまよとかYMOを聴きながら仕事を進める定時後。
ようやく今日やろうと思ってた仕事に着手。
前例のない仕事を任せてもらえているいま。
嬉しく思いながらも、これがなかなかにわけが分からない。

たまたま流れてきたのはEveとSouの音楽。
どっちがどっちの声か、だんだん、区別がついてきたような気がする。
とか、意識をどっか遠い方向に飛ばして、現実逃避。
逃げてるうちに、もう私の頭の中はすっかり今週観に行ったUnderworldとサカナクションの対バンライブ一色。
毎回、サカナのライブで圧倒されてきた私。
他のアーティストと見比べる度に、やっぱりサカナってすげえな……って思わされてきた私。
今の私の頭の中は、いやいやいや、Underworldの音どうなってんだよ、本当に同じ会場なのかこれ。
っていう疑心暗鬼な気持ち。

しかし、Spotifyで聴く音楽だけじゃ、あの夜の臨場感なんて一生気が付かなかったんだろうなと思う。

いい加減仕事をしないと…

とは思うんだけど、次に頭に浮かんできたのは川本真琴の「サブスクを考えた人は地獄に堕ちて」発言。
なんでこれ、音楽業界のなかでみんなぶつかり合っちゃってるんだろう。
サブスクが音楽と出会うのに適していることは重々承知した上で、利益率が低いからみんなで何とかしてアーティストの利益をあげていこう!って方に議論持っていけばいいのに。
売れる曲作ればいいだろう!!!!とか、そういう話をしてる限り、みんなで同じ方向向けないんだなと思ってしまう。
音楽や芸術を生業にできる人が増えたらいいのにね。
高校生相手にドラマトゥルクをしている私は、そう思うのですよ。
ドラマトゥルクで生きていけるようになりたいもんだ。
でも、こんなこと言ってると、「もっと色んな側面を知った上で発言しろ!!」とか潰されるんだろうな。

趣味が増えた時も、何か好きなものができた時も、大体そのものが嫌いになる瞬間って、提供する人と受け取る私の二者間の問題じゃなくて、
同じように受け取ってる、私以外のファンの態度やマウントで滅入ることが多い。

気がつくと23時。やべ。


いま、会議室でピザパやってるから良かったら来ません?
って誘われた。
いやいやまだ仕事終わってないんですけど、って思いながら、誘ってきてくれたこの人とは、まだあまり話したことがない。
きっと残飯処理で、誰でもよかったんじゃなんて捻くれたことが一瞬頭に浮かぶ。
けど、話すきっかけになるなら。

会議室に行ったら、男5人。
ああ、察した察した。

私は男だけの環境が死ぬほど苦手だ。
苦手…?というより、嫌いに近いのかもしれない。
女の子が好きなんです、女の子がいなきゃ行きません、はははっていうおっさん的な思考な訳じゃなくて。
男だけの飲みなんて、話すことは大体察しがつく。

私はこの、下ネタに話が移る時の空気が変わる感じがすごい、すごい無理なのだ。
普段、そばにいる女性たちを突然品定めして、ランキングをつけたり、容姿の話で盛り上がるこの時間。
うーん。私には無理。

遡れば小学校の頃、体育の着替えの時間に男だけになった瞬間に、突然下ネタで盛り上がる学友の姿をみていて、
さっきまで仲良く話してた女子のことを、この人たちはそんな風に汚い言葉で表現するんだ、って知った時に、私はこの空間にはいれないって学んだ。
移動教室の消灯後の男子部屋。
誰が好きなのか話で盛り上がるなか、誰だったら簡単に付き合えそうか、誰ならこっちから告白したら断れないか、そんな話を耳にして、私は周りとは違うのかもしれないって思った。

結局、中学校も高校も、男友達とは全く持って仲良くなれなかった。
いや、仲良くはなれた。
でも、仲良くなった瞬間に、私たちの周りにいる女性を品定めし始める。
男同士になった瞬間に、下ネタOKの空気が流れるあの感じ。
小学校の頃から変わらず、私には理解ができない。

冷えて硬くなったピザを二切れ。
頬張りながら同僚や上司から流れてくる下ネタを受け流す。
よく、他人の彼女のことにそこまで言えるな、とか思ったり。
いないとは言え、仕事仲間の女性たちによくその言葉ぶつけられるなとか思ったり。
こういう人たちが周りにたくさんいるって思うと、女性たち本当に大変だなとか、お前誰だよみたいなことが頭の中でぐるぐるしている。

時計を見ながら、残りの仕事を考える。
これ明らかに終わらんな。
あ、コーラがもう無くなりそうだ。飲んじゃうか。

あれ、下ネタ嫌いなのに
なんで、星野源のオールナイトニッポンは好きなんだろう。
あんなお下品なラジオ(褒めてる)をなんで毎週聴いてるんだ私。
もしかして、私、下ネタ好きだった………???
いやいや、え、まじ?

それはいいとして、星野源とここにいる男たちは何が違うんだろう。
これまでの放送を思い返す。ジングルを思い出す。
ステルス豆鉄砲と、大入り袋と、星野源のやりとりを思い出す。
いや、それは思い出さなくていいか……
たまじい、お前は出てこなくていい。
バナナマンのことも考える。

きっと、彼らの下ネタは誰も傷つけていないんだろうな。
容姿いじりなんてしてないじゃないか。
自分のなかの妄想を言語化していたり、発散しているだけで自己完結していてその中に性別問わず強制させる瞬間は現れてこない。
そうか、馬鹿なんだ。馬鹿なんだよ。
馬鹿だから笑えるんだ。

目の前にいる男たちと、これまで目の前にいた男たちは、カッコつけてた……目も当てられないほどに。
自分の思うがままに女性を扱えると思っているから出てくる言葉や、女性は自分より下だということを無意識に潜在的に社会生活の中で刷り込まれているからこそ出てくる下ネタの数々だったような気がしてきた。
きっと私はまたここでも本音を語れずにいくのだろう。
私の問題なんだろうけど、改善したいとも思ってない。
同性と下ネタで盛り上がることに全く魅力を感じない。
セロリと一緒。食べれないのはこっちの問題なんだけど、別に食べれなくたって支障はない。他に美味しい野菜たくさんあるもん。

対等になるって難しいんだな。


まだ帰らないー?終電やめてダーツでも行こうよー!

って誘いに、笑いながら断りを入れて、終電の緑色の電車に飛び乗る。
私には明日、F-1を観るという大事な仕事があるのです。

あ、仕事終わってねえじゃん。


今夜のおともはindigo la End「花傘」

不機嫌なベイビーガール
いつも見てる先はそっぽ
気付かないふりする度に
心がちと濡れる
さよならの雨が
パラパラと降る予報です
小雨のうちだったら
心拭くのも簡単なのにできない

#一駅日記  #今日は明らかに一駅分じゃない #駅降りて夜道書いてる #生きるのって難しい #分からない話 #音楽日記

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