⑥阿部亨太さん(理容はずみ)
こんにちは。
今回は高山村の床屋さん
理容はずみの阿部亨太さんにインタビューしました。
僕は高山村に来てからずっと、ここで散髪をしています。
この散髪屋さんが好きな理由は3つ
今回は、散髪とパーマをしてもらいながらインタビューしました。
散髪屋になった理由と、やりがい
ー なんで散髪屋さんになったんですか?
工業高校の電気科にいたけど、電気科の授業に全然興味がわかなくて。お袋が理容師で店をやっていてそれが楽しそうだったので。
ー やっている中でやりがいは感じますか?
仕事をして、その人が髪型格好いいねって言われて、他の友達が来てくれるみたいな。繋がる時が嬉しいかね。
「お前の友達、俺んち連れてこいよ」とは思わねぇの。来たければ来てほしいと思うけど、去るものは追わずっていうか。
今なら1000円カット行っちゃう人もいるじゃない。
別にそれはいいから、行きてぇところいきゃあいいと思うの。
俺も自分の食いてぇもんに金出したり、行きたい店には行くけど、行きたくねぇところには行かねぇじゃん。
だからそうやって(店に)来てもらったら嬉しいよね。
はっきり言う亨太さんの気楽さが理容はずみの魅力だし、散髪をしながら話していて楽しいです。
ー 人伝って偽りのない事実ですもんね。
宣伝したとかそういう問題じゃなくて、良かったから来てくれたって言うのがいいんじゃない。それに尽きるよね。
顔剃りの秘訣
いろいろ話していると、最近はYoutubeなどで散髪に関する情報を収集しているらしいです。
それとは別で、他の床屋に髪を切りに行って、切り方や道具の偵察をすることもあるそうで。。(笑)
自分が床屋ってことを伏せて、人の家の床屋に行って自分の髪の毛切ってもらって、こういう感じでやるんだ。とか(笑)
これ俺と違う道具使ってるなとか。
テレビに出ていた前橋の行きたい散髪屋があって何回か行ったのよ。(笑)
テレビで見た時、ハサミで切るんじゃなくてハサミで削ぐ切り方だった。俺もそういうやり方やってたんだけど、その人の持っていた道具が俺の使っていたものと違ったから。
全然知らないフリをして
テレビ見た時のカミソリのやつやってもらえますか?って聞いた。
ー よく見てる人やなーって思いますよね。笑
録画して観たからね(笑)
いろんなところから情報を集めて良くなっていこうという姿勢が素敵です。
重ねていつも思っていたことを聞いてみました。
ー なんで顔剃りあんなに上手いんですか?
自分では上手いと思ってないけど、道具なのかなぁ。
一枚の刃を使っている。一枚刃は、切るリスクが高いのよ。それとは別でもう一種類、T字の歯がつけられて、これが刃の角度変えられるのよ。
だから道具なんだよ。道具が八割みたいな笑
あとは数で慣れるってのもあるかもしれないね。
修行した店で(顔剃りのこと)結構言われたんだよね。それもあるかもしんねぇ。
みんな違うんだよ。髭も生え方が違ったり、同じふうにやると血が出ちゃう子もいたりして、それもだんだんわかってくるんだよ。
ちなみにこの道具も先ほどの偵察に行ったお店で出会ったそう。偵察がちゃんと生きています。
ー 大阪の高槻というところ出身なんですけど、小さい頃、駅前の1000円カットみたいなところいってたから理髪店でこうやって喋りながら話すのが新鮮です。美容院も行っていたけど、全然したくもない話を若い兄ちゃんが振ってくるみたいなことがあってしんどかった。その点、ここは居心地がいいんですよね。
喋りかけるなオーラを出している人もいる。そういう人には話しかけないんだよね。嫌な人もいるじゃん。
その人の話したいことを話したほうがいいんだろうね。
自分のペースに無理なく合わせてくれるいい理容師さんだなぁと思います。
趣味について
これまで散髪の時はDIYの話をよく聞いていました。インタビューの際も
そういえば最近、軽トラのシフトレバー作ったっすよ。
ー ずっと好きなんですか?DIYは?
いやそんなでもないけど、欲しいものがなかなか売ってなかったりすると自分の気に入ったものを作ってみようかなって、
服なんかでもさ、市販の無地のシャツを買ってきて、デザイン的にここ(胸元)にポケット欲しいなと思ったらポケットつけたりとかさオリジナリティが好きなんだよね。
過去話してきた中で、ロケットストーブなど数多くの作品を作っているのを見せていただいたのでクリエイティブな人だといつも思います。
ー 趣味はDIYの他に何かありますか?
ラーメンと、映画を見ることかな。
で、映画も、できるだけ前評判で情報を得ないで観に行くんだけど、今結構宣伝しちゃうじゃん。最近は、見てがっくりするものを見ないようにしている。自己防衛。
あと薪ストーブやるんで、山に薪をとりに行くことかな。
このインタビューきっかけでたまにLINEで飯テロされます(笑)
インタビューを終えて
散髪が終わると、亨太さんのお母さんもやってきてコップにトマトジュースを注いでくれました。
自家製100%トマトジュース。飲んでみな。
ー え、うま!
うちの完熟トマトだよ。二回煮ればいいんだから。何も足さない何もひかない。
砂糖が入っていないのが不思議なくらい美味しかったです。こんなのいただける散髪屋さんってなかなか無いですよね。
また亨太さんも、、
(美味しいカレーの話をよくするので)
あ!そうだ。西山くん俺の好きなカレー一個あげるよ。
本当にこれは普通のスーパーとかではそんなには売ってないんだけど、ちょっとだけ業務的なところ行くと売ってる。
俺さぁ、カレーがトマト感あって酸っぱい味がするのが嫌いなんだよ。
俺は好きなんだって考えてくれれば。
インタビューしながら楽しいひとときを過ごさせていただきました。
山仕事やDIYなど高山村にあるものを使って生活を楽しんでいる感が良いなぁと思います。
また、今回改めてインタビューしたことで、顔剃りの秘密や亨太さんの人当たりの良さの理由を垣間見れた気がして嬉しかったです。
散髪の風景写真は亨太さんの奥様にお願いしました。たくさんご協力いただきありがとうございました。
亨太さん、お忙しい中ありがとうございました!
読者のみなさん
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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