黄金の【ドS】パターン
私が長年読んでいる漫画がある。
特に好きなスポーツ漫画ではないのだけれど、ついつい何十年も読み続けている。
その漫画は【風の大地】というゴルフ漫画だ。
この漫画の主人公は非常に純朴でゴルフに真摯に向かい合っている。正統派の主人公という感じなのだけど、漫画としては、一話の話がとても長くなかなか進まない。そして、何よりもゴルフ漫画なのに主人公や周りの人(特にキャディー)に、トラブルや不幸がこれどもかと頻繁に起こるのだ。
スポーツ漫画ではあまり死人が出ることは少ないだが、この漫画は平気で関係者が死に、そして行方不明になり、事件に巻き込まれてしまう。
これ?ゴルフ漫画だよね?とたまに確認したくなる回もあった。
では、本筋のゴルフではどうかというと、主人公は非常に努力家でもり、天才でもあり、世界中で注目の的なのだが、本筋のゴルフでもこれでもかというくらいトラブルに遭遇する。バンカーなんて当たり前、大雨も当たり前、強風も当たり前、紳士的なライバルもいるが、毎回癖のある登場人物が出て主人公とやりあう。そんあトラブルだらけなのに、何故か最後は優勝とか、ライバルに認めれられて、地元の有力者にも認められる。やっぱり主人公って凄くて普通とは違うよね?ってオチになる。
そんな具合にとても一つのシーズンの話が長いので、終わるころにもう一度最初から読まなないとどんな流れだったっけ?いう事にもなる。今もこの漫画は連載中で、やはり普通のゴルフは出来ておらず、毎回読む度に今もトラブル中。
極めつけは、主人公にかかわると必ず不幸なる人が出てくるというと。
ここまでくると主人公が死神じゃないのか?って思えてくるから不思議。
ゴルフ漫画なのにねぇ~。
きっとこの作者か原作者は【ドS】なのだろう。
でなければ、ここまで主人公と周りの人を傷つけないと思うのだが。
この漫画はだけに限らず、いろんな漫画を読んでいると、最初から最強の主人公のパターンは数少ない。最近は徐々に強くなる主人公に飽きてきている自分がいる。
弱い主人公が修行して強くなって敵を倒す→その敵が仲間になる→更に強い敵が現れる→さらに厳しい修行をする→強い敵を倒す→更に更に強い敵が登場する
もういいよ!となってしまうが、このパターンにハマってしまう。
このパターンもやはり【ドS】要素がタップリと入っていると思う。
作者や原作者には【ドS】が多いのかな?
それとも、私が意図的に選んでいるだろうか?
どっちだろう?と思うが、最初から全部最強のパターンだと長続きしないよねと思うと、やはりこれからも黄金の【ドS】パターンは続いていき、そして私はハマっていくのだろう。